第7話 神獣族の力!
図書館の窓の外。ここは図書館のいわゆる裏庭。
「くっ!」
ガルブは角を突きだし突進してきた。
「わっ!アブねっ!!」
近くの石につまずき危うく転びかけたコート。
「・・・鎧とかかっとこう・・・」
転びかけたコートを見て、流石にシンは少し手を貸すことにした。
「こんな物役立つか知らないが使えー」
シンが放り投げたのは一つの石。
微かに青色の光を放っている。
ガルブに警戒しながら「・・・これは?」
と聞くコート。
「魔力が込められた特殊な石だ!タイプは色々ある!溜めたり一発だったり!とにかく使うと良い!」
そう言われたコートは石を握ったり叩いたりしたが何も起きない。
「上に向かって投げろ!」
「上?」
コートは上に向かって石を放り投げた。
・・・しかし何もおこらなかった。
「溜める系統のだったんだ!ドンマイ!」
「ドンマイじゃねぇぇぇぇ!!!!!」
と、そこに放り投げた石に当たって落ちてきたシャイトが。
「痛て!なにすんだ全く!」
文句をスルーしてコートはシャイトに言う。
「流石のスタミナだ。見ろ・・・」
攻撃の体勢で待ちかまえるガルブだが、二度斬られて居るのに息一つ切らしていない。
「このままじゃ俺たちが先にやられる・・・」
「助け呼べばいいだろ!」
シャイトが声を張り上げた。
「そうする前に試したいことがある・・・」
そう言ってコートはシャイトに耳打ちした。
「これで駄目だったら逃げよう。初めての戦いだし立ち向かわなければ意味がない!」
コートは良いセリフを言ったのだが、ドヤ顔気持ち悪いというシャイトの発言で台無しになった。
「頼んだぞ!」「ああ!」
シャイトはまだ使い慣れていない、自身の「光の魔力」を集め出した。
その間シャイトをまもるためコートは敵の気を引く。
「やーいやい来いよ二本角!あれれー?角じゃなくて髪の毛ですかぁー?
や-やーそれは済みませんねぇおハゲの牛さぁぁぁん」
「ガルルルルルッ!」
「逃げろぉーっ!」
そのやり取りを見ていたシン。
「人間の優れた知性をまるで感じさせない罵倒の仕方だな・・・」
知の神獣らしい発言だった。
「OKだ!!」「おっしゃ!」
コートがガルブの6度目の突進を避けたときシャイトが言った。
「オレの血が一体どんな物なのか楽しみだ!!」
コートがシャイトに触れると、シャイトの周りで輝いていた何かが彼に移動する。
「なっ!?死ぬぞ!?」
シンは驚愕の表情。しかし。
「おおおおお!!!」
自分の手を見て驚くコート。シャイトの光の力はコートに移動していた。
「あれほどの他人の魔力を纏いながら笑顔とは・・・やはり神獣族・・・ワタシは彼を見くびっていたようだ・・・」
直後、長から渡された『魔剣』が震え出す。
「!? 何だ!?」
見る見るうちに魔剣は輝きを増し、コートの輝きが失われていく。
「魔力を吸ってるのか・・・」
シャイトが言った。
「凄いぞこの剣!」
コートも驚きの表情。
ガルブはその様子に少し警戒して戸惑っている。
コートは「そこで」剣を振るった。
光の刃が飛んでいき、ガルブを切り裂いた。
「ガルウウウウウウ!!!!」
「「おおおお!!!!」」
歓喜の声を上げた二人。
強力な一発は、ガルブを一撃で倒れさせたのだった。




