第5話 読心男シン
あらすじ
「ロット」にすむ少年コートはある日突然不思議な生き物と出会う。
彼と共に神界を訪れ、自分が「神獣族」の末裔であったと知ったコートは、
神界の長に頼まれ、神獣達を捜索する旅に出た・・・
ラムルド大陸北東部 鉱山の町「ロット」周辺の平原
神獣の居場所のアテもなく、少年コートと神獣シャイトは暫し平原から一歩も動かず話し合っていた。
15分ほど後、「神獣なんてそんなたいした存在が200年も地上に居れば、流石に何処かで噂されているだろう」
コートの一言で、二人はロットへ向けて歩き出した。
ロットに入るとすぐに案内役に声をかけられる。
「ようこそロット・・・へ・・・?アレ?コートか?旅は?」
叔父が町中に知らせたのだろうか・・・
コートはそんな事を考えながら、
「そうです。旅に出る前に聞きたいことがあって・・・」
と話す。
シャイトは彼の遥か上空でフワフワ浮いていた。
「俺でよけりゃあ聞けよ」
「頼もしいです。」
コートは案内役の男に質問をした。
巨大モンスターとか、凄い竜とか、他の村ででも良いからそんなものを見なかったか、と。
案内役は村のことを詳しく知っているのは勿論、周辺の村の情報もある程度持っている。
それを知っていたコートは出来るだけたくさんの質問をしたが、
「しらねぇなぁ・・・それにしても何でそんなことを?」
と返してきた。
(叔父さんきっと何で町出たかは言わなかったのだろうな・・・)
「単純に興味を持っただけです。・・・お時間有り難う御座いました」
コートはこの村に一人歴史の研究者が居るのを知っていた。
「次はあの人に当たろう・・・」
コートは周辺の人々に彼の家の場所を聞いた。
家は図書館の中にある。人々は皆そう言った。
彼は図書館を所有している、と言っている人もいた。
親切な人から貰った地図を見ながら図書館へ向かうコート。
図書館の一番奥の部屋にノックをする。
「御免下さい・・・」
「入って。」
言われるがままコートはドアを開けた。
ギィと重々しい音を立ててドアは開いた。
奧には一人の男性が、何かを飲みながら椅子に座って書類を書いていた。
細長い顔に黒縁のメガネ。目は鋭く、睨み付けられたら思わず怯んでしまうだろう。
服装はスーツで、コートは紳士的な印象を受けた。
部屋にコーヒーの匂いが広がり、彼がすすっていたものの正体を物語った。
「初めまして神獣族のコート君。ワタシはシンという。考古学から最近の歴史まで何でも任せてくれ。
で、ワタシに何が聞きたいのだい?」
「・・・え゛」
コートは名乗ってもいないし、先の案内人の反応を見る限り先祖の話は割れていない。
用の内容(質問をすること)も分かっているような口振り。
「君が探しているのは神獣のことだろう?ワタシは幾つかそれらしい情報を持って居るぞ。
それにしても君の近くで飛んでいるソレも神獣なのか。」
「・・・え゛え゛」
コートの顔は硬直していた。
まずシャイトはシンの見えない位置で飛んでいるし、ソレが神獣だと分かるわけがない。
「心を読めるのがそれほど珍しいか・・・・・・」
シンはしれっと凄いことを言った。
反応する余裕がないくらい驚いているコートに追い打ちとなる一言が飛んできた。
「・・・というかワタシ自身が神獣なのだが・・・」
「・・・・・・は?」
今 気 づ い た
コート目線の方がやりやすいなコレ・・・w
このまま神様視点で頑張ってみることにしよう。
キツくなったら・・・うん・・・




