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神獣のトビラ  作者: Jumper
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第4話 旅立ち、そして落下

「・・・話の流れから、記憶をなくした神獣を目覚めさせるにはオレが必要だと分かったが・・・」

コートはふと疑問に思ったことを口に出した。

「シャイトには神獣の位置も分からないし目覚めさせることも出来ないのか?」

「・・・残念だけどどちらも出来ないみたいだ・・・・・」

シャイトはうなだれながら言った。

「先代から預かった文献にもそれは出来ないというような内容が書かれていたのじゃ・・・」

「なんて不便なシステム・・・」

普通出来ないか?と思いつつも現状を認めたコートであった。





神界から一度戻ったコートは家に戻り、叔父に事情を話して行く準備を整えた。

叔父は母方の叔父。そんな事情は知らなかったのでコートからそれを聞き、最初は疑ったが

シャイトを見るなり納得し、「気をつけろよ」と心配してくれたようだ。

着替えや救急箱など長旅に必要な物を用意した。

お金は神界側が負担する。神界では殆どお金を使わないため、通貨も下界と一緒だった。

素っ気ない返事をした叔父だったが、コートが家を出て、彼が振り返ると涙を浮かべ手を振っていた。

コートは息を思い切り吸い、

「夕飯までには帰る!・・・いつの夕飯か分からないけど!」と、いつも外出時に言っていたセリフを変えて叫んだ。

叔父は「おう!」と元気よく返した。




コートは再び神界へ戻った。

まず長からお金が渡された。

「うほう!入ってるぅ!」

「・・・計画的に使うのじゃぞ」

次に残る神獣についての説明を受けた。


「光のシャイトと、空と地。炎。水に時、次元。さらに知性を司る者や、風の神獣。

雷。そして生命と物質を司るもの。計12じゃ。」

「光・・・生命・・・知性・・・何だか神って感じだな・・・」

早速出発と言うときに、

「下界も200年前と変わっていないじゃろ。コレを持っていってくれ」

長はコートに一本の剣を差し出した。

「200年前の神獣族が残した魔剣じゃ。剣は扱えるか?練習した方が・・・」

「・・・運がよかった。オレ剣術は学んだことありますよ・・・」

「おお!そうか!」「運いいな!」

コートの叔父の息子・・・つまり彼の従兄弟は剣の先生で、暇なときよく教わっていた。

コートは一緒に貰ったベルトを巻き、剣を差し込んだ。

「よし・・・!」

「その剣は魔法の力を受けて強化される・・・神獣の力を開放し剣に纏わせれば強力な武器となるはずじゃ・・・」




程なくして本当の出発の時が来た。

長も椅子から立ち、宮殿を出て外で見送る。

長はシャイトに小さな袋を渡していた。

「これを空に投げればいいのか・・・?」

シャイトは長に袋の中身を見せて聞く。

それは魔力の籠もった石だった。

「うむ。天に投げれば魔力が君たちを天界へ誘う。ただし数は考えて使うのじゃ・・・」

「うん」

続いてコートが口を開いた。

「一個だけ聞いておきたいんだけど・・・さっき呟いていた『トビラ』とは・・・?」

「オレも知りたい!」

コートとシャイトの問いに長は戸惑った。

「人間界にも多少の情報があるはずだが・・・。あとシャイトは何故知らぬ」

「しらんもんは知らない!」

「そんな噂あったかな・・・」

開き直るシャイトと首を傾げるコートに長は、

「神獣全て呼んだ後のお楽しみにでもしておこう・・・はっはっは」

と笑った。


「では頑張るのじゃ!!!」

そう言って長は、コートとシャイトを・・・蹴り飛ばした。

「!?」「長・・・!?」

「いってらっしゃああああああああい!!!」

「うわあああああああああああああああああああああ!!!!!」


神界は空の上にあり、当然のように二人は落ちた・・・。

「あああああああああああっっってオレとべるじゃん」

シャイトは背中の羽を使って浮いた。

当然コートは落下中。

「ああああああああああああああああ!!!!」

「待てえーっ!!!」

シャイトは必死で追いかけるが、間に合いそうにもない。

「ぶつかるううう!クソぉ長騙した・・・・・な?」

死を覚悟し長に怨念をかけようとしたまさにその時。

コートの体は地面すれすれで停止し、ふわっと落ちた。

「あぶねええええええええええええええええええええ」

暫くコートは息をついていた。

「ちょっとした演出だってさ」

神界に確認に行ったシャイトは言った。

「冗談で済まされるかアノヤロウ・・・」



こうして彼は出発早々落下したのだった。

いきなりお先真っ暗である・・・

シリアス消えてひと安心ですね。

僕は重い雰囲気が好きじゃない!このテンションが好きです

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