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神獣のトビラ  作者: Jumper
11/11

第10話 2年前

ここはセカンズの町。

その路地裏にて、二人の男女が話していた。


「・・・『ギオス』についてお話しを」

「・・・分かった」

女性は頷く。

「ところでお名前をお聞きしても?」

「クレート。」

「・・・ではクレートさん。お願いします」

シンが言うと、クレートは大きく息を吐いた。

「・・・初めに言おう。私は泥棒のようなものをしている。」

「・・・ほう。」

心が上手く読めないシンは頷くしか無かった。

「ある日、私が偶然町で聞いた話から全て始まった・・・」





2年前、セカンズ・・・。

「いってくる」

ドアを開け、少女が飛び出した。

彼女の名はクレート。14歳である。

いつものように彼女は買い物に市場へ飛び出した。

林檎を二つ買い籠に入れ、またいくつかほうれん草も買い、それも籠に入れた。

この買い物は彼女にとっては当たり前であり、今日もそのまま買い物を終え、家に帰るはず・・・だった。

帰り道、いつもよりも良い天気だったので彼女は違う道を通って帰ることにした。

いつもは近づかない裏の通り。

彼女自身昼でも薄暗いその場所を敬遠していたが、この日は違った。

鼻歌交じりに道を進むクレート。

道を抜けると、そこには薄暗い公園が広がっていた。

木が生い茂っていて、光を遮断していた。

気味悪く感じたクレート。

「・・・ちゃんと帰ろう」

公園の左には看板があり、彼女の家の方向も安易に分かった。

歩き出そうとしたその時。

彼女は不審な話し声を聞く。


「・・・オス・・・町は終・・・」

「計画・・・市・・・カ・・・」

耳を澄ますと、その声は公園の中からしていた。

単なる好奇心で、話を聞こうとするクレート。

木の陰に、町の警備員の服を着た男が二人立っていた。

「あと2年だ・・・2年後の7月・・・町は奴は動く・・・」

「その時・・・馬鹿な市民共は死に絶え、ここは我らの世界・・・」

(・・・怖い・・・・・)

話を聞いていることがだんだん恐ろしくなり、クレートはその場を立ち去ろうとした。

ガサッ!!

足で積まれていた枯れ葉を思い切り踏んづけてしまった。

「誰だ!?」

「・・・追え!!」

話していた二人の男は声を荒げクレートの元へ走っていった。

「・・・!!!」

クレートは必死に逃げ回った。

幸い体が小さく、家も近くだったため二人を巻くことは出来た。


それから彼女は警備員が怪しい話をしていたと親に話すが相手にされなかった。

警備員達がその後どうしているか、今は誰も知らない・・・。




「・・・もしかしたら今頃私の正体に気づいて・・・殺しに来るかも」

急に弱気になったクレートを、シンは

「大丈夫」と励ます。

「・・・それで証拠を掴むために、警備隊の建物に出入りして・・・」

「書類を奪ってるのさ。泥棒らしいだろ。・・・まあばれないように戻したりもしているのだが・・・しかし分かることがあっても証拠が・・・」

元々すばしっこかった彼女は、「警備隊に興味がある」と嘘をつき建物に出入りして、

少しだけガードの堅い部屋から書類を奪って、見ては返していた。

「恐らく本当のことはもっとガード堅いところに置いてある資料にあるだろうな」


その後彼女は自分の見た書類について話した。

「・・・向こうの兵器『ギオス』や、2年後に何かがあると言うことは分かっても・・・」

「それが悪いことだという証拠は私が聞いたものしか無いって事だ」

言いかけたシンにクレートは続けた。

「そして書類を見る限り・・・『ギオス』の目覚めは明後日。」

シンはそれを聞き、少しうなった後言った。

「よし、協力しよう!クレート!」

「・・・は?」

顔をしかめてクレートは言った。

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