第9話 大地の民
明日は時間ないし一気に更新w
コート達は草原の向こうに見える町に無事に着いた。
10分ほど歩けばすぐ着いてしまい、道中魔物に会うこともなかった。
町に近づくに連れ、草原は終わり茶色い地面が姿を現して、岩も見られるようになった。
入り口付近に木は無く、木の根元にあるように見えたのはコートが距離に錯覚されただけだった。
町の名前はセカンズ。
「昔来たことある気がするな・・・この町の外壁が何とも・・・」
町の建物は白いレンガの様なもので出来ていた。
中心部には、コートが遠くから確認したらしい大きな塔があった。
「あれは時計と鐘だな・・・」
シンが言った。
「昔ワタシは一度来ている。鐘は昼12時と夕方6時、明け方の6時に鳴る。
深夜の12時には流石に鳴らなかったが、朝6時のは五月蠅かった・・・」
シンが続けた。
「よし・・・早速聞いてみるか・・・情報」
コートはシンと離れた場所で人にたくさん話を聞く。
シンは人の集まる場所、市場の真ん中でぐるぐる歩きながら心を読む。
しかし大地の民の事を運良く考えている人間が居て、しかもその居場所を知っているとなると相当シビアである。
聞いた方が早いんじゃないかと思いつつ歩き回るシンだった。
ちなみにシャイトは容姿が竜で気味悪がられると言う理由で隔離された。
15分後。先ほどが丁度昼の12時前だったので、鐘が鳴ったら一度鐘の下に集合ということになった。
鐘が町に鳴り響く。鐘の下へ向かう3人。
「どうだった?」
まずはコートがシンに聞く。
「あの方法は効率が悪い。大地の民の事知っている奴はいたが、居場所までは・・・」
「直接捕まえて聞けよ!」
シャイトがもっともなことを言った。
「オレは一つだけ場所にまつわる情報もらえた。何か割と近くにあるらしいって言っていた」
「・・・『らしい』と言うレベルなのなら、見つかりづらい場所に居ると考えるのが自然か・・・」
「もっと聞いてみよう」
今度は時計が30を指したら集合することになった。そして30分後。
「シン・・・この女の人が何か知っているみたいだ」
「おお!・・・・・・・・・・・!?」
コートは一人の女性を連れて歩いてきた。
驚くシンを見て、
「・・・何?」
もじもじしながら女性は言った。
10代後半辺りが妥当だろう。肌は白く、すべすべとしているのが見るだけで分かる。
目つきは鋭く、不敵な笑みを浮かべている。
シンは女性に「ちょっと待っていて」と言い、コートを連れ出した。
「なな、何だ?」
「聞けコート」
真剣な目でコートを見つめるシン。
「彼女の心が読めない・・・」
「!?神獣だろ!能力じゃないのか!?」
するとシンはため息をつき、
「能力が完全に戻っていないことの難点だ・・・『心を閉ざした人間』の精神領域にまでは安易に干渉出来ない」
シンは続ける。
「ただ一つだけ分かる。大地の民の事を知っているのは本当・・・」
「マジ!?」
取り敢えず本人に話を聞く。
「大地の民って何ですか?」
「そうだね・・・宗教みたいな感じ」
男の子っぽい口調で女性は言う。
「服装に特長とか、そんなのは?」
「あ゛ー・・・何かたまーに全身白いの居るけどアレなのかな・・・」
「居場所とかは・・・?」
「・・・そこまではね。追いかけてもきえる」
「「「消える!?」」」
コート、シン、さらには上空で見ていたシャイトまでもが同時に驚いた。
「・・・仕組みとかは知らないよ」
話を聞き終わり、女性と別れようとしたその時、シンが突然口を開いた。
「『ギオス』とは一体何ですか?」
「―――――――――――ッ!?」
女性の顔に緊張が走る。
「何故それを!?何処で!?お前何者だぁ!!!?」
「落ちついて。敵じゃない。『町』の人間じゃない。そもそもワタシはここの住人ではない」
「なにいってんださっきから!?シン!?」
「・・・後で言う」
ぼそりとシンが言った。
「ここの人間じゃないなら・・・なおさら知っているのがおかしい。」
「ワタシに話を聞かせてくれたら、教えますよ」
「・・・分かった・・・・・その連れは?」
「ああ・・・彼らにも後で伝えても良いか」
「最後に決める」
女性が言った後、シンは「ちょっと待っていてくれ」
そう言い残して何処かへさっていった。
「・・・ナンパ?」
「違ぇよ」
降りてきたシャイトにコートは言った。




