表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イ尓喜好  作者: 貴妃
4/7

第四話

「《茉莉花》ってどこだよ?……確か、華町通りの路地裏だったような……」


その頃、電話の声の主である少年、俊也は必死に《茉莉花》を探していた。


……………


…………………………


「あ、ここだ。やっと見つけた!」


……ドンドンドン


俊也はドアを叩いた。


「美花、ここに居るんだろ?俺、会いに来たよ」


………………………………


「美花、あの男の子やっぱり来たみたいだけど、どうする?」


「私、やっぱり彼に会いたい!」


私は厨房を出て茶館の入り口に立っている俊也の元へ駆け寄った。


「請美花,再一次与我交往。我,同様美花的想事更知道,也理解想家郷的文化。怎様?」

(「チン メイ ホア,ザイ イ- ツ- ユ- ウオ ジャオ ワン。ウオ,トン ヤン メイ ホア ダ シアン シ- ゴン ジ- ダオ,イエ リ- ジエ シアン ジア シアン ダ ウェン ホア。ゼン ヤン?」)


たどたどしい言い方ではあったが、俊也は中国語で美花に思いを伝えた。


「謝謝,俊也」

(「シエ シエ,ジュン イエ」)


私は満面の笑みで答えた。

「美花、ありがとう。これからも宜しく……えっと、美花の国では俺の事 俊也ジュンイエって言うのか?」


「そうよ。ジュンイエ」


「そうか」


「あ、今、店のマーマと一緒に餃子作ってたんだ。まだ皮しか作ってないけど……良かったら、食べてく?」


「うん。マーマって誰?」


「マーマは『お母さん』という意味の言葉で、親しみを込めてお母さんみたいな人を呼んだりすることもあるのよ」


「へー。じゃあ、ジャオズは?」


「餃子よ」


「なんか言葉って面白いな。マーマって、『ママ』と意味同じなんだろ?古い時代のアメリカ人みたいだな」


「そう?日本の小さい子供たちがお母さんを『ママ』って呼んでるのを聞いて、変な発音の中国語だなって思ってたわ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ