今までで一番怖い幽霊に会った・・・
きさらは夜中12時まで時間があるからタブレットでアニメを流す。そのアニメを見る・・・というかアニメの声を聞きながらラノベ小説を読む。
そうする事によってラノベ小説がスラスラと読むことが出来るのだ。
文芸小説はあまり読もうと思わないけどラノベ小説なら読もうと思っていたきさら。だが理系のきさらは元々文章を読むのが苦手だからラノベといえども少し読むだけでも苦痛である。
しかしだ、アニメを付けてラノベを読むと不思議なことにスラスラと読めてしまうのだ。ラノベ小説の世界が何となく頭に入ってくるのだ。
それからラノベ小説を毎日読んでいる。きさらの趣味は漫画とラノベ、アニメである。典型定期なオタクって感じだが、きさらはそんな自分が好きだ。
オタクっぽい趣味があると学校の面倒くさい陽キャも関わって来なくなるし、きさら的には非常にラクで嬉しいことである。いちいち陽キャ達のノリに合わせたり趣味を合わせなくて済むから自分の人生を行きているって感じがする。
きさらのこの思いを分かってくれない人は多いかも知れない。でも同じ感覚の人もきっといるだろう・・・。
きさらはラノベに夢中になっていると突如として電気が消えた。
「ふぇっ?」
お楽しみ中のところをいきなり邪魔されて、きさらは少し動揺する。
「も、もしかして幽霊?心霊現象?」
きさらは急いでスマホで時刻を見てみると既に夜中の12時を過ぎていた。
そして電気が消えた後は冷蔵庫がバタンバタンと開いたり開いたりを繰り返している。
きさらはこんな激しい心霊現象は初めてで怖がりながらスマホのライトを冷蔵庫の方に向けると・・・そこには胸に包丁が刺さった幽霊が無我夢中に冷蔵庫の扉の開け閉めを繰り返している。
きさらはその幽霊の謎の行動が凄く怖くて震えてしまう。
「へ、い、嫌っ・・・!」
恐らく生前に精神疾患を患っていたから死後も精神疾患があるままなのであろう。そして狂ったまま現世を彷徨っているのだろう。
夜中の12時に現れるのは死んだ時間がそれぐらいだから毎日それぐらいの時刻にこの部屋に現れるだろう・・・多分。
「へぽぉ・・・へぽぉ・・・へぽぽぉー!」
幽霊は意味の分からない言葉を連呼して今度は部屋中を走り回る。
「きゃ、きゃっ〜〜〜!!!」
あまりの奇妙な行動にきさらは甲高くて可愛い声で叫んでしまう。
大人しく、いつも冷静なきさらでもこの幽霊の行動は怖すぎた様であった。
しかし叫んでしまったせいで、幽霊はきさらの方を向いた。そしてニチャアと汚い笑顔を見せてきさらの方へ走っていく。
「め、メスぅ〜!!メススぅ〜〜!!」
「きゃっ〜〜!!来ないでぇ〜!!」
きさらは大麻を持ってブンブン振るが幽霊はまるで効いていない様子だ。
「めすすー!!ぬほぉー!!」
そのまま幽霊はきさらに抱きつこうとし、きさらは人生最大の怖さを感じる。
・・・が、きさらは何ともなかった。
「アレ?私、さっき幽霊に抱きつかれたんじゃ・・・?」
きさらはふと後ろを見てみると幽霊はいた。しかし何が何だかよく分かってない感じだった。
「あ、そうか。霊体だから人間には触れないんだ。怖さのあまりに忘れていたよ」
幽霊は人に触れることが出来ない、それを思い出したきさらは塩を取り出して幽霊に向かって塩をぶっかける。
「しお!しおおぉっ〜〜!!しぉ〜〜!」
幽霊の顔面にモロに塩がかかり、幽霊は段々と煙の様に消えていく。
そして幽霊が完全に消えたのを確認するとその場に崩れ落ちる。
「こ、怖かった〜。あんな叫び声初めて出したよぅ・・・」
あの怖さを思い出し、きさらは目に涙を浮かべる。
「グスン・・・。怖かった・・・。」
だがこの怖さを乗り越え、きさらは1つ自分の殻を破った。今度奇妙な行動をする幽霊を見てもきっと冷静に対応できるだろう。




