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4 SF か恋愛か? ジャンル設定について

 小説家になろうに投稿して気づいたことを呟くエッセイ。

 長らくお休みしていました。今回は、ジャンル分けについて語ります。


 私は、長編小説『「日本人」最後の花嫁』を、SFジャンルに投稿しました。

 小説家になろうは、ジャンルが細かく分かれてます。

 SFだと

 ・VRゲーム

 ・宇宙

 ・空想科学

 ・パニック

 の四つのサブジャンルが設定されています。


 私は自作を「空想科学」と設定しました。VRはワンシーンだけ、宇宙もワンシーン(それも月)だし、パニックはなく今の21世紀よりずーっと平和な時代だし。

 ということで「空想科学」に設定しました。はい、消極的な理由です。

 小説家になろうではこの「空想科学」を、「実在、非実在を問わず、何らかの技術・理論の要素を含む作品。」と定めています。

 げっ! 「何らかの技術・理論の要素」なんかあったっけ? ないわけじゃないが、私の小説は技術メインの話じゃないんだよなあ。

 もしSFサブカテゴリに「社会派」「近未来」があったら、そっちに投稿しています。

 いや、これは小説家になろうへの苦情やリクエストではありません。Wikipediaを見るとSFのサブジャンルはざっと見るとニ十種はありそうです。それでは、読者も投稿者も困惑するばかり。サブジャンル四つというのは、なかなかいい感じだと思います。

 ただ自分の小説が「何らかの技術・理論の要素を含む」ジャンルに投稿して、ごめんなさい気分なので、語ってみました。

「その他」なんてあるといいかもしれません。あ、結局リクエストしちゃったよ。



 私がこの小説を書いたのは、少子高齢化が進むと、西暦4205年に日本人がゼロ人になるという報道を知ったからです。

 最後の日本人はどうなるんだろう? と思い至りました。


 そしてもうひとつ、最後の人類や人類全滅をテーマにしたSFは結構あるけど、日本人「だけ」の全滅を描いた小説を、私はあまり知りません。小松左京の『日本沈没』ぐらいでしょうか。それと日本そのものとは違いますが、新井素子『チグリスとユーフラテス』は、日本人の集団が惑星に移民をして社会が終わるまでの物語です。


 ということで、少子高齢化社会にしてしまった大人として、若い人への申し訳なさから、最後の日本人にはどうか自由に伸び伸びと生きていってほしいなあ、と、こんな小説を思いついた次第です。

 科学技術より、未来の絶滅寸前の日本人を描きかかったのです。なので「空想科学」というジャンルに投稿して、すいません、な感じです。


 でも他のジャンルを見渡しましたが、「純文学」とはいえないし、「ヒューマンドラマ」から連想されるハートウォーミングな話でもありません。

 一番近いのは「恋愛」でしょうか。

 確かにSFよりは恋愛要素が大きい話です。実際、主要登場人物はみな恋していますし、彼らの恋が話を動かしています。


 でも、私にとっては今回の小説は「恋愛小説」ではないのです。

 私のイメージする恋愛小説は、ヒロインとヒーローが結ばれるにしろ別れるにしろ、互いを想っているというのが大前提になります。

 私は、イギリス発祥の恋愛小説のレーベル「ハーレクイン」のコミカライズが好きでよく読むのですが、まさにあれが私にとっての恋愛小説なのです。

 この話のヒロインとヒーローは恋愛関係とは言えないので、外しました。


 

 ということでSFジャンルに投稿しましたが、読者の方からすると、SFとして投稿する以上もっとSFらしさが求められるのかな? と、思わないでもありません。

 SFに限らず、そのジャンルとして投稿するからには、読者がそのジャンルに求めるものを念頭において書いた方がいい?


 しかし自分、今ひとつ科学がよくわかりません。大学理学部の落ちこぼれです。大学受験の物理は好きでしたが、量子論で挫折しました。えー、時間と場所がバチっと決められる高校受験の理科には着いていけたのですが、そのあたりがフワフワしている20世紀の科学がよくわかりません。

 そういうフワフワがないと、化学反応は起きない、真っ赤な夕焼けを眺めて郷愁を感じることすら量子論がないと成立しないと、表面上の知識として自分に言い聞かせても、わからないんす。

 わからないのによく卒業できたって? まあ、原理がわからなくても基本の計算はテキスト丸暗記でなんとかなります。


 と、科学がわからない人間ですが、だからこそ科学へのリスペクトを忘れてはならない、と思うのです。こういう愚痴エッセイが瞬時に地球の裏側、いえ、国際宇宙ステーションでも読める時代というのは、間違いなく先人たちが人類のため科学技術を発展させたおかげです。

 ということで、いつか、もうちょい科学に寄せた小説、書いてみたいですね。



 



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