第3話 試験と面接
今回も話が長いです。評価、感想お待ちしております。・では続きをどうぞ!
ジリリと腕輪型携帯のアラーム音で目が覚め布団から出て制服に着替える。
「……昨日、優子さんが一日で春島高校の制服を用意してくれたけど……」
優子さんが昨日、晩御飯を食べた後、優子さんから春島高校の制服を貰った。俺が何で春島高校の制服があるのか聞いたら「私の友達の娘が元春島高校に通っていたから服を貸して貰ったの。」と言われた。
「……俺の設定は完璧に覚えた。……後は実践するだけだ。」
制服に着替えた後、自室を後にし洗面所で顔を洗い髪をセットしてリビングに向かう。
「おはようございます。」
「おはよう。」
「おはよう沙織。」
「おはよう。」
「おはよう沙織。……今日、面接と試験だね。」
「凄く緊張してるよ……いただきます。」
「……だよね。……沙織は絶対合格するよ。」
「うん。」
「沙織、朝食食べ終わったら車で送るからね。」
「はい。」
それから朝食を食べ終え洗面所で歯を磨き最終確認で髪が乱れてない確認する。それから自室に戻り必要な荷物を持ってリビングに向かう。
「準備出来ました。」
「忘れものとかないわね。それじゃあ行きましょうか。」
直樹さん、雪、浩一さん行ってきます。」
「いってらっしゃい沙織。」
「頑張れよ!」
「気を付けて行ってくるんだぞ。」
「はい。」
優子さんの車に乗り蒼月学園に向かう。
(……ヤベェ……緊張してきた。)
「そんなに緊張したらいい成果も出ないわよ。……まだ余裕はあるわ……リラックス……リラックス。」
「……そうですね。」
俺は緊張をほぐす為、一旦深呼吸をして緊張を和らげる。ある程度深呼吸する事で緊張は少しだけ和らいだと思う。それから蒼月学園に到着し昇降口に入り靴を履き替えプリントに書かれた教室に向かう。それから教室で待っていると男性の先生が入って来る。
「おはようございます築島さん。」
「おはようございます。」
「……今日はですね。試験と面接をしますので準備の方よろしくお願いします。」
「わかりました。」
俺は机にシャーペン、消しゴムなどを用意して配られる問題用紙を貰う。
「今回の試験は国語、数学、英語の問題を解いて貰います。……最初にやる教科は英語で五十分間です。」
「はい。」
「……それでは始めて下さい。」
俺は英語の問題を解いていく。
(……英語か……俺苦手なんだよな……昨日、復習してたから解く事出来てるな。)
どんどん問題を解いていく少し難しい英文があったが何とか時間内に終わらせる事が出来た。
(……難しい英文あったな……いい点とれるか怪しいかも。)
少しの不安を感じながら休憩を済ませる。
「次は国語の問題です。……それでは始めて下さい。」
(……国語は得意教科だから余裕だ。)
文章問題、漢字、ひらがなで書く問題も少し考える事はあるがどんどんと問題を解いて時間内に終わらせ時間が終わるまで回答を確認する。
「……そこまで。」
先生が回答を集める。
(後は数学と面接だけか……後、もう少しだ気を抜かず最後まで頑張るぞ。)
休憩を挟みながら次の数学の問題と解答用紙が配られる。
「次は数学です。……それでは始めて下さい。」
俺は数学の問題を解いていく。
(……うーん……ここの問題難ずいな……)
難しい問題を解きながら他の問題を解いていき時間内に終わらせる。
「……そこまで……」
解答用紙を渡し三教科のテストが終わり次は面接だけとなる。
「休憩後面接を行いますので……」
男性の先生は教室を後にし俺は少しだけ安堵する。
「……ハァ……後は面接だけか……面接の練習しておくか。」
俺は頭の中で面接官が言いそうな所を面接官が居ると思いながら脳内練習をする。それから休憩時間が終わり男性の先生が入って来る。
「これから面接を行います。」
「はい。」
「それでは面接を始めますのであなたのお名前と前に所属していた学校名をお願いします。」
「はい。……春島高校から来ました築島 沙織です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。……ではどうしてこのこうこうをえらんだんのですか?」
「はい。……私が蒼月子学園を選んだのは蒼月学園の校風や地域活動が盛んと聞き興味を持ったからです。」
「そうですか。……では転入後何を頑張りたいですか?」
「はい。……勉強を頑張りたいと思います。」
それから面接官から質問されながら間を開けず面接官の質問に答えていく。
「ではこれ以上になります。……お疲れ様でした。……後ほどご連絡いたしますので。」
「はい。……本日はありがとうございました。」
面接が終わり俺は帰る準備をして昇降口で靴を履き替え蒼月学園を後にする。
「どうだった。」
「緊張しましたけど自分でもいい感じだったと思います。」
「そうなのね。……さぁ帰りましょうか。」
「そうですね。」
(合格できるといいな……それにしても俺の設定怪しまれないのかな……ある意味で学歴詐称してるんだけど。)
少し不安になりながらもまた蒼月学園に通えることに期待感を感じながら車に揺られる。それから自宅に着き俺は洗面所で手とうがいをして自室に戻り制服から私服に着替える。
「……昼まで時間あるからこの前買った暁先生のラノベ読もうかな。」
俺は暁先生の代表作である「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになる」を読み始める。あらすじは主人公が断罪される所から始まる。主人公がミシェルから嵌められ王子からも婚約破棄をされた主人公、警備兵に馬車を手配して貰い門の前で待っていると刺客から殺され次に目を覚ますと現代日本に居たと言う話だ。
「イリスティーナ・オルセットと隆二の恋愛が甘々で良いんだよな。」
二人の甘々のラブコメは凄く見ていて飽きないコメディとパロディが面白く読んでいて凄く面白い。
「沙織帰ってきてたんだ。……何読んでるの?」
「えーと「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになる」taxえーと言うラノベ読んでる所。」
「沙織も読んでるの!……同志がが居て私嬉しいよ。……沙織は何処のシーンが一番好きなの?」
「イリスティーナ・オルセットが隆二に告白する所かな。」
「あのシーンね。私も好きなんだけど付き合ってからの二人の甘さ加減よこっちが照れくさいて感じるよね。」
「わかる!……婚約破棄したクリストファーとミシェルが断罪される所はマジでスカッとした。」
「わかる!……本当、ミシェルとクリストファーが災厄過ぎて早く断罪されろて思ったもん。」
俺と雪は暁先生の「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになる」の好きなシーンなどで盛り上がり時間を忘れるほど二人にとっては思い出の作品でもあった。
「直樹、雪、沙織!……ご飯出来たからリビングに来なさい!」
「今行く!」
「沙織行きましょう。」
「うん。」
俺達はリビングに向かうのだった。
「いただきます。」
「いただきます。」
「いただきます。」
「いただきます。」
俺達は昼飯を食べ始める。どれも凄く美味しい。
「沙織、試験と面接どうだった?」
「緊張したけどいい感じにいけたと思う。」
「そうだよね。……面接て凄く緊張するよね。高校受験の時の面接したけど緊張しすぎて何言ったかわからなかったもん。」
「だな。」
「雪てそうゆう事があったんだ。」
雪の知らない一面を知って未来の雪と過去の雪は違うんだなと実感する。それから昼飯を食べ終え俺は雪に声をかける。
「雪、ちょっと見せたい物があるから私の部屋に来て。」
「何よ……見せたい物て。」
「まぁ付いて来て。」
俺は自室に雪を連れて行き俺は腕輪型携帯の画面を起動させサブスクを開き「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになる」の第一話を再生する。
「このアニメて「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになるのアニメじゃない!」
「未来ではアニメ化しててさまさか「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになる」がアニメ化するとは思わなかったんだよね。」
「……アニメの作画ヤバいわね。アニメ化したイリスティーナ可愛すぎる。」
「さすが変態作画だわ……制作スタッフの気合があって好感持てるんだよね。何回観てもイリスティーナの心理描写だったり隆二の心理描写上手くアニメにしてるよね。」
「イリスティーナの笑顔……可愛すぎて惚れてまうやろ!」
雪はテンションが上がっていた。俺も改めて「桜舞い散る頃に私は貴方を好きになる」を観て感動する所は感動するしアニメの脚本家ナイス仕事したと思う。それほどアニメの完成度がヤバいと言う訳で
「いやぁ……イリスティーナのこいがてぇてぇ過ぎてやばかった。」
「だね。……こういう恋愛してみたいよね。」
「わかる。……だけどこうゆうのは現実世界ではできないよね。二次元だから許される訳で。」
「だね。」
アニメの感想やアニメだから出来る表情の表現描写などの話で盛り上がりながらアニメを見るのだった。それから時間が過ぎて風呂に入ったりして時間が過ぎ晩御飯を食べ始める。
「……お母さん電話鳴ってるよ。」
「誰からの連絡かしら。……はい。雨宮 優子の電話ですけど……はい……はい……わかりました。……本人に伝えます。」
「お母さん誰からの連絡だったの?」
「蒼月学園からの連絡よ。……沙織の転入が決まったわよ。……十三日から登校だって……明日制服頼みに行くわよ。」
「わかりました。」
「やったね!これで私達の学校に通えるね!」
「そうだね。」
俺は嬉しさを感じながら蒼月学園に通える事に期待感を膨らませる。それから晩御飯を食べ終え雪と「桜舞い散る頃に私は貴方を好きに」の続きを見る。
(やっぱ……何回も観ても感動するな……俺涙もろくなったのかな。)
隆二がイリスティーナに告白するシーンは感動する会でもある。
「告白シーン……やばい!……アニメになって感情移入出来て感動する……」
「私も……原作読んでたけどアニメも凄くいいわね……」
二人とも感動で涙が出ておりとあるシーンでは感動しシリアスな会もあるがどれも良いシーンで簡単には言い表せない映像美なのだ。
「……全部観ちゃったね。」
「……そうね。……沙織良い物見せて貰ってあありがとね。」
お礼を言われて雪は自分の部屋へ戻って行った。俺は寝る準備をして部屋の電気を消して眠りに入るのだった。
「雨宮!ちょっとこっちにこい!」
「は……はい!」
上司から呼ばれ俺は上司の席に向かう。
「雨宮!ここミスしてたぞ!」
「……すみません。……今直します。」
「何でテメェはこんな簡単な書類も作れねぇんだよ!……お前の頭は何のために付いてるんだよ!」
俺の頭を丸めた書類で小突かれる。」
「……すみません。」
「こんなゴミの親みて見たいなぁ!出来損ないの子を産んだん母親をよ!……さっさと書類を書き直してこい!……わかったか!」
「はい……書き直して来ます。」
「これだから新卒の新入社員は使えねぇんだよなぁ。」
「……澤田さんのパワハラ……ヤバいよね。」
「助けてあげたいけど標的になるの私怖いわ。」
「澤田のパワハラ、今日もヤバいな。」
「ほぼ毎日、雨宮の事怒ってるよな。」
「日に日に雨宮、元気ないよな。……雨宮自殺しないといいけど……」
俺はミスをした所を直していくあれから何時間経っただろうかミスを修正した書類を上司に持って行く。
「澤田さんミスした書類を訂正しました……」
「遅ぇんだよ!もっと早く書類直せよ。このノロマ。」
「……すみません。」
澤田上司に訂正した書類を見せる。
「……よし……お前席に戻っていいぞ。」
「はい……失礼します。」
俺は席に戻って今日の仕事をしていく。それか何時間が経っただろうか定時で帰る人、仕事を終え飲みに行く人、仕事が終わり帰る人が会社を後にする。俺は夜遅くまで仕事をして俺は帰る準備をしタイムカードを押して)会社を後にする。
「ハァ……疲れた……俺もう死んだ方が楽だ。」
俺はコンビニから弁当と飲み物を買ってマンションのドアを開ける洗面所の鏡を見る。目には隈が出来うつろな目をしていて顔も瘦せこけている。俺は手とうがいをして買って来た弁当を食べる。
「……」
誰も話す事もない部屋で黙々と弁当を食べて俺はマンションの屋上に向かう。……嘲笑うかの如く大粒の雨が俺の身体を濡らしていくそれは俺の心理状態を表している様に感じた。
「……もう死ねば楽になれる……あぁ……もっと生きていたかったなぁ……幸せになりたかったよ……」
俺は屋上の手すりを乗り越え俺は死ぬ覚悟を決めてマンションの屋上から飛び降りる。段々と地面が近づいてくる。そしてる良い衝撃とともに俺の意識は暗闇の中に沈むのだった。
「……ハァ……ハァ……夢……」
心臓がバクバクと鼓動が鳴り響く。俺は災厄だと思いながら腕輪型携帯を見ると時刻は二時三十分を指していた。俺は布団から起きリビングに向かい冷蔵庫から牛乳を取り出しカップに入れレンジで温める。
「……災厄な夢だ……」
俺は温まったホットミルクを飲んでいると直樹がリビングに入って来る。
「あれ沙織?……もしかして寝れなかったのか?」
「悪夢を見てしまって……ホットミルクで心を落ち着かせ様と……」
「そうなんだ。」
「直樹さんはこんな時間にどうしたんですか?」
「なかなか寝付けなくてさちょっとホットミルクを飲もうかなと。」
「そうなんですね。……私と同じみたいなものですね。」
「だな。」
直樹は冷蔵庫から牛乳を取り出してホットミルクを作っている。俺は何か不安な事があるとホットミルクを飲む癖がある。
「沙織、十三日から学校だな。」
「そうですね。……通うの楽しみです。……こっちの世界でも友達出来るかな。」
「沙織なら出来るよ。俺が保証する。」
「……ふふっ……何ですかそれ。」
直樹なりのフォローだろう。さっきまで見ていた夢なんか忘れてしまうほど笑ってしまう。
「そんなに笑う事か?」
「……だけどありがとうございます。悪夢の事忘れるぐらい緊張がほぐれました。」
「それは良かった。」
「直樹さん私そろそろ寝ますね。」
「おう……おやすみ。」
俺はリビングを後にして自室に戻り布団に入り眠りに入るのだった。
(ありがとう……過去の俺ナイスフォローだったよ……)
心の中で直樹に感謝するのだった。
此処まで読んで下さりありがとうございます。6月2日の日に105PV行っていて驚いています。後、評価も増えていて驚いています。作者は去年に適応障害になりました。今は治り部署移動をして働いています。皆様もパワハラには気を付けてくださいね。