第2話 勉強会と親睦会
「ねぇ貴方……高校時代不思議な事が起きましたね。」
「あぁ……懐かしいな。沙織がタイムリープした時の話か。……一緒に部活もしたし皆でいろんな所に行ったな。」
「どれも楽しい思い出ですね。」
私達は昔話をしながら沙織の成長した姿を思い出していた。
「……うーん……眠む。……」
目を擦りながら布団から出て昨日雪から貰った替えに服を着て洗面所で顔を洗いリビングに向かう。
「おはようございます。」
「おはよう。」
「おはよう。」
「沙織良く寝れた?」
「はい。……お陰様でぐっすり眠れました。」
「それは良かったわ。朝食は机に用意してあるから食べちゃって。」
俺は椅子に座っていただきますをし朝食を食べ始める。
「おはようお母さん、お父さん、沙織。」
「うん。おはよう。」
「おはよう雪。」
「おはようございます雪さん。」
「うわぁ!美味しそう。……いただきます!……沙織ご飯食べ終わった後、何か予定とかあるの?」
「えーと……服とか買いに行こうかなて思っていた所です。」
「そうなんだ。私今日学校だからさ……もし今後、予定が合ったら一緒に買い物行こう。」
「はい。」
朝食を食べ終えて食器を流しに持っていく俺は椅子に座りニュース番組を観る。未来も過去も能力事件や事故などのニュースをやっていた。
「もうそろそろ行かないと。お母さん、お父さん、沙織行ってくるね。」
「はい。」
「いってらっしゃい。」
「いってらっしゃい雪……気お付けて学校行くのよ。」
「はーい。」
雪さんは学校に行ってしまった。その後直樹が慌てた様子でリビングに入って来る。
「何で携帯のアラーム鳴らなかったんだよ。……お母さん、朝食抜くわ……行ってきます。」
「ちょっと待ちなさい。……はい弁当。」
「ありがとう。」
直樹は弁当を貰い慌てた様子でリビングを後にし学校へ行ってしまった。
「全く直樹たら慌てすぎよ。」
「ハハッ……アイツらしいんな。」
「……あの優子さん雑巾と掃除機てどこにありますか?」
「雑巾と掃除機はねこっちにあるわよ。」
「ありがとうございます。」
俺は掃除機、雑巾を取り俺が寝ていた部屋の掃除を始める。
「まずは掃除機からだな。」
優子さんがあらかじめ掃除をしてくれてはいるが埃などがあり俺は床を掃除機でゴミを吸い取る。それから雑巾で床などを拭く。
「よし……これでいいだろ。」
部屋は綺麗になりゴミのない部屋になった。それから掃除機。雑巾をもとの場所に戻し時刻を確認すると十時を指していた。俺は財布を持って地元で有名なショッピングモールに行く為パスを使う。
(あまり変わらないなこの街。)
俺が居た未来ではあまり過去と変わっていないそれに前世の記憶があるから道に迷う事もない。バスに揺られる事十分目的地のショッピングモールに着く。俺はバスから降りモール内の下着屋に入る。
(昔ブラの付け方わからなくて色々苦戦したな。……それに成長するにつれて胸も大きくなるから下着替え買えないといけないから面倒くさかったな。今慣れたけど……だけどEカップあるんだよなぁ……胸デカイから肩は凝るし……ハァ女子はある意味大変だな)
俺は下着を選び試着室で試着をして試着した下着をレジに持って行き会計を済ませる。
(次は服買いに行くか。)
俺は服を買いに服屋に行く。
(最初の時は嫌々着たな。……今は美少女だし服何でも似合うんだよな。……あ!この服いいかも。)
俺はある程度服を決め試着室で試着をするどれも似合ってて我ながらセンスが良いのではと思ってしまう。
(雑誌でファッションの勉強したなぁ……友達からセンス無いて言われて悔しくて勉強甲斐があるな。)
男の時はあまり服装とかは気にしていなかったが女の子になってからは服装とかにはこだわっているそれから試着した服をレジに持って行き会計を済ませる。
(結構時間かかったな……十二時だしご飯食べて少し散策しょうかな。)
俺はモールの中にあるラーメン屋比叡に入り中華ラーメンを注文する。此処のお店は前世の時にゲーセンに遊びに来た時お世話になったラーメン屋さんだ。
(元居た世界でもお世話になったなぁ……元居た世界でも味が変わらなくて驚いたんだよな。)
注文した中華ラーメンが運ばれてくる。
(いただきます。……うまぁ……シンプルだけど食べ応えのある麺、スープもしっかりしたスープ画面と絡んで凄く美味しい。)
「なぁあの子スゲェ美味しそうに食べてないか。」
「だね。……凄く可愛いい子だよね。」
「此処のラーメン……スゲェ美味しいのかな?」
「わからないけど美味しそうに食べてる人を見ると凄く食欲湧かない?」
「湧くな。」
(なんか凄く視線を感じる。……まぁいいか。)
視線を気にせず中華ラーメンを食べる。
(ご馳走様でした。……凄く美味しかったなぁ……)
俺は席を立ちお会計を済ませる。それからモール内にある本屋に入りラノベなどの本を見る。
(あっ!……暁先生のラノベだ!……どうしょうかな買おうかな……いやお金使いすぎてるし今後の事もあるし……)
俺は悩んだ末買う事にした。
(買ってしまった。……欲には勝てなかった……)
買い物袋を持ちながらモールを後にしバスに乗り自宅付近のバス停までバスに揺られる。
(買い物しすぎたな。……痛い出費だ……)
それから自宅付近のバス停に降りぶらぶらと歩きながらとある公園のベンチに座る。
「……うぁ……桜綺麗だな。……小さい頃この公園で遊んだな……懐かしい。」
此処の公園に来ると昔の思い出が蘇ってくる。近所の子供達と俺達で隠れん坊したり鬼ごっこしたりいろんな遊びをした公園、段々と成長するにつれ使わなくなった公園。
(なんか眠くなってきたな。)
天気は晴れており暖かく妙に眠気を誘う。俺は少しだけ眠る事にした。
「……ふぁ……」
大きなあくびをしながら少しの仮眠に入るのだった。
「……うーん……ふぁ……よく寝た。……もう夕方じゃん!寝過ぎた早く帰らないと!」
俺は紙袋を持って帰路を歩く道中夕焼けの桜は金色の桜は綺麗に見えた。
「ただいま帰りました。」
「お帰りなさい。……遅かったわね。」
「服を買った後、少し周りを散策してたんです。」
「そうなのね。……でもあまり遅くまで外には出ないでね……沙織は女の子なんだから。」
「すみません。」
「いいのよ。……もう少し出番ご飯出来るから先にお風呂入ってきなさい。」
「はい。」
俺は洗面所で手とうがいをして紙袋を自室に持って行き紙袋からパジャマと下着を持って風呂場に入り脱衣所で服と下着を脱ぎ髪と身体をを洗って風呂に入る。
「ハァ……疲れたな……でも公園の桜綺麗だったな。」
帰りに見た桜を思い出していた。夕陽に照らされた桜は金色に輝いていてまるで金の様だった。体が温まり風呂から上がり下着とパジャマを着て髪をドライヤーで乾かし風呂場を後にする。
「料理できたから直樹と雪呼んでくれる?」
「わかりました。呼びに行ってきます。」
俺は階段を上り雪の部屋に入る。
「雪さん晩御飯が出来たらしいのでリビングに来てて優子さんが。」
「わかったわ…今行く。」
俺は雪さんの部屋を後にし直樹の部屋に入る。
直樹さん……晩御飯が出来たのでリビングに来てて優子さんが。」
「おう……今行く。」
二人に晩御飯が出来た事を伝え俺は先にリビングに向かう。それから遅れてゆきと直樹がうぉびんんぐに来て晩御飯を食べ始める。
「……沙織の転入する日が決まったわよ。」
「決まったんですか?」
「いつなの?」
「十三日よ。……だけど面接だったり学力試験があるから勉強しておく様に。学力試験と面接は二日後よ。」
「……私頑張ります!」
「沙織、ご飯食べ終わったら私の部屋で勉強しましょう。」
「そうですね。」
ご飯を食べ終わり雪の部屋に行き勉強を始める。
「はいこれ教科書とノート。」
「ありがとうございます。」
「ねぇ沙織、敬語外してくれない。……私たち家族なんだからさ。」
「わかったよこれから雪て言うね。」
「うん。……さぁ勉強しましょう。」
「うん。」
勉強会が始まり問題を解いていく正直、前世の記憶があるから勉強は簡単だ元居た世界では成績は良かった。
(これってある意味でチートじゃね。前世の記憶があるから勉強は簡単だ元居た世界では成績が良かったからな。)
雪も考えるそぶりはするが全問正解している。雪はこれでも頭いい方だから教える所はないそれから時間が過ぎて俺達は休憩をする。
「ねぇ沙織、。……好きな人とか居るの?」
「何言ってるの……雪……私に好きな人居ると思う?」
「居ないんだ。じゃあさ好きなタイプとかは?」
「そもそも今の所は男子とは付き合いません。」
「えぇ……勿体ない沙織は可愛いからさ彼氏すぐに作れると思うけどなぁ。」
「……じゃあさ雪は好きな人とか居るの?」
「私?……うーん今は居ないかな。」
「そうなんだ。てっきり好きな人居ると思った。」
「……沙織はさ私の結婚相手知ってるんでしょう。」
「まあそうだね。うちの父さんは優しくて面倒見のいい人だし。」
「そうなんだ。……私、沙織から聞かないよ。だって知っちゃったらそれは意味のない恋愛だから。」
「未来知っちゃったらそれはただの恋愛じゃないからね。……わかった。雪の運命の人は言わない事にする。」
「ありがとう。……休憩終わりにしましょう。時間は限られているしね。」
「そうだね。……勉強やろうか。」
俺達は勉強の続きをする。中には難しい問題があったが雪から教えてもらい何とか解くことが出来たそれから時間が過ぎ時計を見ると十二時前を指していた。
「そろそろ寝ましょうか。」
「だね。……ふぁ……疲れた……おやすみ。」
「おやすみ。」
俺は自室に戻り電気を消して布団に入り眠りに入るのだった。
「……うーん……ふぁ……」
大きなあくびをしながら布団から出て昨日買ってきた服を着て部屋を後にし洗面所で顔を洗いリビングに向かう。
「おはようございます。」
「おはよう。」
「おはよう沙織。……今お昼前よ。」
「……本当?」
「うん。……時計見てみ。」
「……十一時五十八分……」
俺は完全に寝過ぎていた。過去もそうだが俺は起きるのが苦手だ休みになるとついついだらけてしまう癖がある。
「昨日寝たの十二時前だったからね。……そんなにがっかりしないでよ。」
「そうだぞ。俺なんか今日これでも早く起きたんだぞ。」
「お兄ちゃんはいつも遅く起きてるでしょう。そんなにぐうたらの生活してると体に悪いよ。」
「善処するよ。……ほらよ昼飯。」
出てきたのは炒飯とスープが机に置かれていく。
「お兄ちゃんご飯て凄く美味しいよね。」
「そうだね。……直樹さんお店に出せるぐらい美味しいです。」
直樹は少し照れくさそうにしていた。
(過去の俺ってこんな感じに照れてたんだな直樹は平静を装っているが照れてるのバレバレだぞ)
「なぁご飯食べ終わったらゲームやらないかは親睦も深める為にさ。」
「良いね。やろう!」
「そうですね。……皆さんでやるゲームも楽しいですよね。」
昼飯を食べながら予定を決め俺達は昼飯を食べ終えゲームを始める。
「格ゲーやる?」
「いいぞ。俺結構強いからな。」
「私だって負けませんよ。」
「誰から先にする?」
「俺は後でやるわ。沙織と雪から先にプレイして。」
「沙織……絶対私が勝つんだから。」
「……私、格ゲー強いですよ。」
俺と雪はキャラクターを選択してゲームを始める。
「……沙織……この技はどう!」
「……ちょ……結構痛いの貰ったけどこの最強奥義を見切れるかな。」
俺はメデューの奥義……沙八幡の大蛇を繰り出し体力を削っていく。
「何その技……」
「お!出ました八幡の大蛇!メデューの奥義この技結構むずいコマンド打たないと出ない技なんだけど。」
「私、このゲームやり込んでいたんです。」
「そうなんだ。」
「……ちょ……私負けそう。」
そして勝負が決まり俺の勝利で終わった。
「負けた~……沙織強すぎ!」
「雪も凄い良い線いってたよ。」
「そうかな。」
「よし次は俺だ。……沙織の試合観てて燃えた!」
直樹と俺はキャラクターを選択してゲームを始める。
「……クソ……沙織良いコンボしてくるじゃないか。」
「直樹さんも凄いよ……私の隙を突いて技出して来てるし……強いんですね。」
「俺。このゲームはやり込んでるからな……ヤベェ……めっちゃ大技繰り出すやん……後残り体力ヤベェ……」
俺は隙を突いて大技を繰り出して体力を削っていくだが俺の体力も削られ体力が少ない俺は一か八かメデューの奥義を使う。
「……はぁっ!……それありかよ!?」
「勝負ありですね。……直樹さん。」
「だな。」
(なんか俺と俺同士が格ゲーするのも凄く新鮮だったな……それに互角に戦うて地味に凄くないか?)
「沙織……凄いじゃん!お兄ちゃんと互角に戦うて相当強いんだね!」
雪が俺に抱きついてくる。
「……ちょっと……苦しいかも……」
「ごめん。……つい熱くなっちゃて。」
「……クソ……勝てると思ったのに……」
直樹は相当悔しいそうな顔をしていたそれから何選化したり他のゲームをしたりして時間が過ぎる。
「もうこんな時間か……晩御飯作るから待ってろ。」
「お腹空いたね。」
「だね。」
俺達はゲームをして親睦が深まったように感じた。
「こんなに盛り上がったのはいつぶりだろう……学生以来か……今も学生か。」
それから利用理が出来るまでテレビを観たり風呂に入ったりしていたら直樹の料理が出来上がっていた。俺達はいただきますをし食べ始める。
「今日は楽しかったね。」
「だな。……沙織の技捌き惚れちゃうよ。」
「私も……沙織がプロゲーマーに見えたもん!」
「……照れるのでやめて下さい。」
「照れてる沙織可愛いね。」
「だな。」
「……ううっ……恥ずかしいです……」
照れくささを感じながらご飯を食べるのだった。それからご飯を食べ終わり雪の部屋で勉強をしていた。
「明日は試験と面接だね。」
「……ううっ……緊張してきた……」
「沙織は勉強もできるから絶対合格するよ。」
「うん。……ありがとう。」
「ねぇ勉強はここまでにして面接の練習しましょう。」
「そうだね。……勉強も大切だけど面接がダメだったら意味ないもんね。」
雪が面接官役で俺は面接する人の役をして面接の練習が始まるのだった。
「お名前と前に居た高校の名前を言ってください。」
「……私の名前は築島 沙織です。前に通っていた高校は春島高校に通っていました。
それから一通りの面接練習をする。
「はい……これで以上になります……お疲れ様でした。」
「……ハァ……緊張した……沙織私面接苦手なんだよね。」
「良かったと思うわよ。変に間を開けないでスラスラ言えてたから問題ないはずよ。」
雪からのお墨付きを貰ってある意味自信が付いたと思ったそれから何回か練習をして本番に備えるのだった。俺は雪の部屋を後にして俺の部屋に戻り寝る準備をして部屋の電気を消す。
(明日は試験と面接か……復習もバッチリだし面接練習もバッチリだ。)
緊張して寝付けないが段々と睡魔が襲ってきて俺は段々と眠りに入るのだった。
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