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爆縮と体温の機知(12)

夏の匂い

並んでる電話音を

BGMにしながら眠る

枕の下に手を入れて

忘れたフリして

知らないフリして

現実の時間から遠ざかる


窓から昼間の工事音

振動する鼓膜は

眠ることすら不快にする

寝ぼけ目で洗面台の鏡

向こうとこちらを気にせず

冷たい水が気持ちいい季節

数えられるが数えてこなかった夏が

また始まる


人間の認識は

基本的に直線的で

それを止められる人間を

頭の回転が良いと云う

流れ弾、流れ星

河童の川流れ

流されることが好きなのか

流されることしかできないと

諦めているのか

分からないから目を瞑る


生きる意味を聞く人は

若い人間が多い

意味や理由を先に知っても

感覚は追いつかないのに

どうしても知りたいらしい

理由はなんだろうか

注目を集められるからか


だとしたら

それを理由にされる

人間の生きる意味とは

なんなんだろうか

とても安く買い叩かれたものみたいで

それを生きる意味とすることに

意味があるのだろうか

まだ分からない感覚だからこそ

価値があるように思う


蚊が腕にとまり

血を吸って何処かに消えた

一つの生きる意味だろう

他生物に利用される存在である

近所の爺さんと立ち話をした

一つの生きる意味だろう

お互いにとって

利用し合う存在である


粗末なことは無視できない

無視すると論理破綻する

考え過ぎることはないが

考えに含める

一行だけ書き込む

火をつけた蚊取り線香が

燃え落ちるのを

観察し続ける人間は居ない

片付ける際には気をつける


タオルケットと毛布が

同時に置いてあることは

おかしなことではない

はっきりと線引きできる方が

おかしいのである

何故、他の物事にも使わないのか

分からない

数えられるが数えてこなかった夏が

また始まる

平然と始まるのである





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