表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

接触

異世界に召喚されたカロライン。彼女の取る行動とは!?

「異界の料理も悪くはないわね」

カロラインは今、王城の応接間で食事をしている。

召喚された彼女は現在の状況を知る為に、外の連中に敵意がない事が分かり次第コンタクトをとることにした。ジュディは周りの兵士たちを城に帰らせると、彼女を王城へと招き、食事を提供してくれたのだ。


カロラインはジュディとの会話で、この世界の歴史や地理、魔動についての情報を仕入れた。


この世界では古代に大戦争があり、最終兵器と呼ばれる物によって多くの国や文明が滅ぼされたそうで、生き残った国家はこの王国のみ。それから戦争後の復興間も無く魔族と呼ばれる存在が現れ王国を脅かし、幾つもの戦いを経て現在に至るそうだ。それと、カロラインが聞いて一番驚いたのが、元の世界に帰る方法がないというのだ。カロラインは元の世界に戻りたいとそれ程思ってはいないのだが、召喚される側の都合を無視したいい加減な儀式だと思った。


「率直に言いますと、貴方をここに召喚したのは、魔王を討ち取って頂きたいからです」

話は本題へと移った様で、ジュディの表情は先程よりも引き締まっている。

「魔王ってのは、あなたのさっき言った魔族の親玉かしら?」

「そうです。どうかお願い出来ませんか?」

カロラインは考える。ここで断ったって、勝手に呼び出したのはそちらなのだから問題ない。しかし、元の世界に戻る方法も無いらしいし、今まで戦う事が生き甲斐だった彼女は、また戦えるという思いに胸が踊り始めているのに気がついていた。


沈黙。


カロラインはわざと間をあけ、勿体ぶる様に口を開く。

「いいけど、目的を果たしたら、アタシの生活費を一生分出してもらうわ。それでもいいかしら?」

「ええ、勿論です!」

ジュディは嬉しさのあまり身を乗り出して言った。


(戦い続けるのがアタシの宿命なのかもね・・・)


「質問、良いかしら?」

食事を済ませたカロラインは、ナプキンで口を拭きながら質問した。

「ええ、どうぞ」

「さっきの話で出てきた最終兵器ってなんだかわかる?」

ジュディは少し困った顔をする。

「聞いたらまずかったかしら?」

「戦争で使用された最終兵器については、この国には戦争前後の記録が殆ど残っていないので情報が曖昧で、詳しい事が判らないのです。しかし民間伝承に最終兵器を思わせるものが幾つかあるので、それに関連する資料を後でお送りしたいと思います」

「ご丁寧に、どうも。料理、美味しかったわ」

彼女が席を立とうとすると、慌てて止められた。

「カロラインさん、係の者が専用の部屋まで案内しますので、少しお待ち下さい」

応接間の戸が開き、カロラインより少し背が低いが、体格の良い女性兵士が歩いてきた。女王であるジュディに深く頭を下げるとカロラインに向き直って礼をする。彼女は名をフレイアといい、あなたの世話がかりになったので以後宜しくとのこと。


フレイアに連れられて向かった部屋は、元の世界の最新設備の整った生活に慣れたカロラインにとっては古いホテルの部屋程度に感じられたが、フレイアが言うには、貴族並の待遇らしい。そんな部屋だか、彼女にとってひとつだけ嬉しい設備があった。それは風呂である。


蛇口を捻って風呂釜に水を張り、風呂に備え付けてあるイマジナリーステッキの先端を水面につけ、風呂を沸かす呪文の一つ「マグネトロンモード」を詠唱すると、一瞬にして湯が湧くのだ。


カロラインは湯に浸かりながら、水道管を作る技術があるなら、ボイラーの様な設備が作れてもいいのにと思ったが、元いた世界と歴史が違うから仕方ないと考え直した。



無事に3話目を投稿できました。拙い文章ですが、読んでくれた方々有難うございます。評価やご感想を頂けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ