ショウ
「だ、…騙された?」
ブルッと鳥肌がたち、ここは地下なのだと改めて気づく…寒い。
中身も確認してみたが全てあった。盗むのを忘れていたのだろうか。
麻酔に注射器に聴診器、それとさっきまで入ってなかった数枚のコイン。(罪悪感からか?)それから…
肝心の金色の時計は消えていた。
「……~~~!」
フツフツと怒りがたぎってきた。1番高価な物(あと服)だけ奪っていく、なんて質が悪いのだろう。
「酒飲ませて酔わせて物を盗んで逃走かよっ。」
イザヤ悪態をつき、そして騙された自分にもはもっと嫌気がさした。
「…でも、時計だけでまだ良かった。」
全てを取られたらどうなっていたかは分からない、ヒョウはそこには安堵した。イザヤなりの情けのつもりだろうか。
あの時計…
金色の規則正しく動いているあの姿が頭の中ではっきりと浮かぶ。
「まぁいっか。」
ため息をつきながらヒョウはスルリと諦めた。特に必要だとは思わなかったからだ。
だが、何をするにもこの格好では外を歩き回れないので人に服を借りにいった。
「あぁん?素性も分からない奴に貸すもんなんて何もねーよ。」
「「いくら払ってくれるんだい?」」
「そんなんじゃ足りないよ!!」
「「仕事の邪魔だっ。とっとと出てけ!」」
服一つ借りるだけなのに散々の言われそうだった。
「…ックシュッ!!」
ヒョウは立ち上がり肩をすくめて身をよじらした。誰も貸してくれなかったので服屋らしき所から無断拝借するしかなかった。
店主が客に話しかけている内に、盗み、逃げ出した。
* *
ヒョウはひたすら歩いていた。服を取って逃げた時からもう何時間も経っていた。
歩き、歩き、歩き続けていたらいつの間にか自問自答を繰り返していた。
俺は誰なんだろう?
ここはどこなんだろう?
何でここにいるんだろう?
………何故歩いているんだろう?
自分の事も、場所も、歩いている意味もヒョウには分からなかった。
自分も誰かも忘れ、家族の顔すら忘れ、何もかも忘れている者はヒョウのように地縛霊のようにユラユラ、フラフラとさまようことしかできない。
(このまま一生、歩いててもいいかもしれない。)
そんな恐ろしい考えをしたときだった。急に視界が黒く点滅し、次の瞬間には景色ではなく地面があった。
ヒョウは驚いた。歩き過ぎて体力が限界に達していたのだ。それと同時に飲まず食わずだったので、空腹感がえげつなかった。…体が全く動かない。
(このままぽっくり逝っても……いや嘘、ムリムリムリムリ、苦しい。)
空腹過ぎてぐぅと腹が逆にならなくなっていた。
苦しいのは嫌だ。
当然の人間の心理はヒョウにも残っていたようで、最後の力を振り絞りゾンビのように這いつくばりゴミのたまり場のような場所に向かった。
そこでわずかな腐った食べれる物を漁った。
味は当然ウマくはない、むしろマズイ。今にも吐いてしまいそうな味だった。しかしヒョウは手を止めずにひたすら食べた。
(…俺は阿呆か。)
2日目にしてこの世界の残酷さを身に染みた。
ヒョウはそれから毎日地獄のような日々を過ごしていた。道行く人々にプライドを捨てて物乞いし蹴られてはを繰り返す。
もちろん食べ物もなかなか見つからず一日二日何も食べられないことも少なくはなかった。そんな日の飯は捨てられていた食べものを漁って食した。すぐ隣をみると弟の子守をしながらヒョウと同じように今日を生きるための食べものを漁る幼子がいた。
目が合ったが、微笑みかける体力さえもヒョウには残っていなかった。
空腹感に蝕まれ寝付いた日は決まって目が覚めると脱力感に見舞われる。
だがそのままノンビリしているとスリや万引きに襲われる。
ヒョウも何度も寝ている間に持ち物を奪われそうになった。
時には彼等と攻防戦を繰り広げる事もあり、命がけで荷物を守らなければならなかった。
相手にいれられた蹴りで腹が痛い。更に空腹感も重なり、なおさら腹が痛い。
(もう…いっそのこと死にたい。)
何度も、何度もそう望み、首を掻き切ろうとした。
だがヒョウはその死線をどうしても越えられなかった。……怖かったから。
苦痛は、痛みは嫌なのだ。痛みを感じられない体が羨ましい。それならいっそ気持ちいいと感じられれば…。
(…ハッ、思考回路がぶっ飛んで来た。)ヒョウは力なく笑った。
そんなこんなで、三ヶ月が過ぎた。
ヒョウは今日の今まで、一分一秒を生きていた。
ただ人間のどんな環境下でも慣れは来るのである。
その日は食べものを求めて、初めて入った森のはずれをうろついてた。
そこでヒョウは岩陰にチョロチョロと流れる水を見つけた。
初めて泥水でもない透明な水を見つけた時はもう…無我夢中で飲み込んだ。
(う、うんま!!)
腹がタプタプになるまで飲み続けた頃になにやら気配を感じてふと、後ろを振り向くと人が数人(中には子供もいた)が桶やガソリン入れを持ってヒョウを取り囲んでいた。
口々にヒョウを指さし、言い合う。
「水の場所が知られタ。」
「知らレタ。」 「知ラレタ。」「ター。」
「どうすル。」「どうスル。」「ルー?」
大黒柱のような男は少し考え仕草をすると、目の色を変えて「……殺そウ。」「コロソウ」「ソー。」と言った。
ヒッと、息を吸ってヒョウは震えた。「死」と言う文字が頭の中に浮き出てきた。
ヒョウはジリジリと近づいてきた女を突き飛ばし、視線が女に向いた隙に全力疾走で走った。
自分の警戒の緩さに腹が立ってきた。
泣きそうになりながらもヒョウは走る足を止めなかった。
……随分と走っているのだが奴らはしつこくまだ追ってくる。
きっと捕まれば生きて帰れないだろう。
ヒョウは捕まった後の事を考えた。
(痛いのは嫌だ……死にたくない。死にたくない!)
あんなに死にたがっていたにもかかわらず細胞からうぶ毛に至るまで、ヒョウは今「生」を求めていた。
曲がり角を急ブレーキをかけながら進もうとすると足をつってしまった。
ズデンッと盛大な音がなった。
後ろから足音がする。
(立て…立たなくてはならない…。)
靴を盗られた素足を見ると見違えるほど青くなっていた。
この三ヶ月色んな事がありすぎて自分の足を見る余裕すらなかった。自身の体も見てみると枝のように細くなっていた。
変わり果てた自分の目にして、ヒョウは絶句した。
(……なんで俺がこんな目に合うんだ、なんで…俺なんだ?俺じゃなくてもいいじゃないか。もっと、もっとくだらない人間が沢山いるだろう?)
ヒョウの心はぐしゃぐしゃの紙切れが詰まったように苦しかった。
そして、ふと思った。
…このままなにもしなければ、終わることが出来るだろうか。
抵抗する事に疲れた。
抗う事に疲れた。
こんな世界で「生」を求めることにも、ほとほと疲れてしまった。
「立て。」
ついに死線を越えようとした時、誰かが言った。
すると次の瞬間、黒い手が現れヒョウの腕を掴まれた。
そのまま引っ張られる。ヒョウはもう何もかも限界だった。けれど足を止めることは許されず、グイグイと引っ張られる。
……疲れのあまりの幻覚だろうか。
自分の手を引く黒い手を見る。顔は長いワンピース型の灰色のフードを被っていてよく分からない。
イザヤだろうか…。いや、でもイザヤの肌はもっと白かった。
人々の間、奴らの目をくぐり抜け、いくつもの家を通り越えて……。
ある一つの部屋の前に着いた。
女は迷いのない手つきで中に入り、そしてガチャリと鍵をしめる。ヒョウは訳が分からずただ、終始ぼぉっとしていた。
「その汚い顔を拭きな。」
タオルを差し出したのは女だった。
スラッとした体型で黒髪の褐色色の肌を持つ彼女の唇の下にはナキボクロがあった。
ヒョウはハッと意識を戻すと、ぐっと警戒した。ここにきて嫌というほど、人間のなれの果てを見てきたのだ。人間不信になったと言っても過言ではない。
「……ッ。」
ヒョウは食い入るように相手を見つめる。
「んな怯えなくたってなにもとって食ったりはしないよ。」
女はタオルを差し出す手を下ろさなかった。
「……確証がないだろう。」
疲れ切った声でヒョウは言った。
「少なくともお前は男だから、私に何かされても力ずくで逃げれる。」
あっけらかんとそういう女の体をみると、確かに枝のように細かった。これなら力ずくで逃げる事は…可能だ。
ただ、ヒョウにはそこまでして自分を助ける理由が分からなかった。見て見ぬフリをすればいいのに。
「……なんで」
「気まぐれだよ。それ以上でも以下でもない。」ヒョウが言おうとしている先の言葉を悟ったのか彼女は答える。気まぐれ……で済むのだろうか。
「うぬぼれるな、お前があいつらと距離がなければ助けるつもりだなんて毛頭なかった。……顔をふけ。」
しばらくヒョウは迷ったがタオルを受け取った。理由はともあれせっかく生き延びれたのだからその気持ちを受け取ろうと思ったのだ。ほわりと温かいタオルは目頭すらも熱くした。外が少し寒かったから、余計にだ。
「あいつら水を売る仕事やってるからあんまりケンカふっかけない方がいい。」きっと、彼らも生活がかかってるからあんなに血相変えて追いかけてきたのだろう。
女は部屋を出て行って、しばらくして乾いた肉とキノコを持って帰ってきた。
そしてその全ての食べものを差し出した。
ヒョウは戸惑っていた。もし毒がはいっていたら、もし後で金額を請求されたら…。
女はそんなヒョウに呆れたようにため息をつくと一口キノコを手に取りひょいと口に含んだ。
“毒はない”そう言いたいのだろう。女はじと目でこちらをみた。
ヒョウは恐る恐る肉を手に取る。そして食べた。
…どちらも質素で素朴な味だった。どちらも干していたようでパサパサした味で、食べてウマいと思える物ではなかった。
けれど、胸の奥底からブワッと何かがこみ上げて来るようだった。
そして気がついたら、瞳からポロポロと水が溢れてきた。
ヒョウはこの現象の意味もよく分からず「?…?」とアタフタしていた。
「おいおい…食べるか泣くかどっちかにしろよ。」彼女は呆れたように笑った。
笑われてなんだか気恥ずかしくなったので止めようとしたが、
「…………クッ…うぅ。」どうしても駄目でとりどめなく溢れてくる。
こんなのは初めてで何故なのかよく分からなかった。
泣きながらもなお、食べる手を止めれない。
泣いて、食べて、泣いて、また食べて。
食べものがこんなにウマいだなんて知らなかった。
腹が満たされることがこんなに幸せな事だと知らなかった。
彼女は初めこそは呆れて笑っていたが、いつまでも泣き続けるヒョウにだんだん挙動不審になっていた。
…やがて大きなため息をつくと背中に手をかけてゆっくり、ゆっくりと撫でてくれた。
そうされるとまた涙が溢れてくる。
まるで、あの人の手の温もりに似ていた。
(そうだ…なんで忘れていたんだろう。)
……母さん。
とても、とても会いたくなった。
父さんやスズも…。
三ヶ月とはいえ何故彼等を忘れていたんだろう。頭の中で皆の顔はぼやけながら、しかし温もりははっきりと描けた。
今どうしているだろうか。ちゃんと元気にしているだろうか。
……会いたい。もう一度、生きて。
ヒョウの中の壊れかけていた『何か』がゆっくりと再生されていく気がした。
ヒョウの涙はいつまでも止まらなかった。
そして彼女はいつまでもそんなヒョウの背中を撫でて続けてくれた。
気がついたら寝てしまっていた。ベットに横になっていたヒョウはガバッと起き上がり荷物を確認する。
「別になにもとりやしないよ。」女は言った。
彼女の顔をみると昨日の失態を思い出し、顔を伏せた。なんせぼろ泣きしてそのまま彼女の膝で寝てしまったのだから。…申し訳ない。
「えっと、…ありがとうございました。その…食事とか、タオルとか。本当に。」
「別に…たいしたことないよ。」
大したことなくはないのは知っていた。水も服もあげるのはここでは自分の削っているのと同じ事だということを、ヒョウは嫌というほど分かっていた。
「…名前を教えてもらってもいいですか?」自分の恩人なので丁寧に敬語でたずねた。
「ショウ。」素っ気ないがちゃんと返答してくれた。そういえば会ったときからそうだった。
「ショウさん。ありがとうございました。」ヒョウは表情は固いがそれでも心のそこから感謝を述べた。感情をさらけ出すのは苦手なのだ。
「……ん。」
ショウはなんだか複雑な顔をしていた。
「お金はないですけど…力仕事とか、雑用とかなんでも、手伝える事ありますか?」
ヒョウは親切は返す方だ。恩人には敬語に。優してもらったら優しさを返したいのだ。
ショウは少し考えるとヒョウから目をそむけながら、
「じゃあ…あたしとヤッてくれない?」
なんて事を言った。
「………。」
「………。」
「………ッ。」
なんとかポーカーフェイスで平常心を隠そうとするが、やはりほんのり頬が火照ってしまった。
リアルに想像してしまって。
やっぱり世話になった恩人なのだから、そうゆうことをするべきなのか、と。
だかヒョウにはまだその覚悟がもてずにただ、ただ、困惑していた。
「……ぷっ……クッ…ハハハハハハ!!」
ショウは吹き出したように笑い出した。
そしてヒョウはそれが冗談半分で言っていた事にやっと今気づいた。
「そ、そうするつもりなら…くふ…もう既に食ってるっての!アハハッ。」
ショウはヒーヒーと笑いを堪えている。
そして
「別になにもいらないさ。」と言った。
ヒョウはホッとしたような申し訳ないようなそんな気がした。
「…案内人のイザヤってやつ知りませんか?」と、ヒョウは前から気になったことをたずねる。
「案内人?」
「ここに落ちてきた奴の案内をするのが仕事だと言っていました。」
ショウは呆れたように笑った。
「お前…あのねぇ、それはガキがルーキーを騙す為のハッタリに決まってるだろう?」
「……。」
まさかとは思っていたがやはりか。
「でも…イザヤ…イザカヤ…居酒屋。酒に関係してるかもしれないねぇ。そこを当たってみたらどうだい?」
「……はい。」
やはり、名前は商売の為に変えているらしい。イザヤと最後にいた酒屋にも聞いてみたのだが、本当に時々来るだけで職業や名前すらも知らなかったそうだ。
ショウのその扇情的な格好と『ショウ』と言う名前も娼婦からきているのかもしれないだなんて思っていた。
(『名は体を表す』…か。)
そういえばイザヤが言っていたウェストって奴は一体誰なんだろう。
一応自分を騙したのだからその情報すらあやふやだ。
「あの、もう一ついいですか?」
「なんだい?」
「ウェストって……、」
「その名前を他では絶対に口にするなよ。」
……即効で怒られてしまった。
ショウはヒョウの様子をうかがうようにジッと見ていたが、やがて…
「ここを治めている有名なギャングさ。顔は見たことはないけどね。」と、ため息をつきながらいった。
「ここって相当な広さだけど、一人で治めているんですか?」
「いや違うここは地下なんだけど…っと、話すと少し長くなるんだが……。」
ヒョウは平気だと言うように頷いた。
「…ここは地下だ。この星は丸い形をしていて、ある一カ所に穴が空いている。そこから罪人が入るわけだな。そして、地下は上から見ると丸い形をしているんだ。ここにいた奴らがそれを東西南北を基準に四つの国に分けたんだ。東、西、南、北、それぞれにギャングが組を作って治めていて、ここ…西を治めているのがウェストだ。」西と書いて、ウェストと読むようだ。
「アイツは噂がやばいからな。できるだけ関わりたくないから名前を呼ばないんだ。最近のだと反逆者を生きたまま皮を剥がすとか、毒を死なない程度の致死量までチマチマ飲ませるんだとか…。」
聞いているだけでもうヒョウは気持ち悪くなった。
そんな奴には近寄らない方が身のためだ。
イザヤに騙された事には変わりないが、アイツはわりと真実を話していたんだなと思った。
「だがまぁ、ソイツもやばいけど、最近だとやっぱりギャング連続殺人事件が目立ってきてるな。」
「何ですか?それ。」
「その名の通りさ、東西南北のギャングが…」
その時、カランカランとベルのような音が響き渡る。
「……そろそろ仕事の時間だ。」
ショウはいそいそと片付けを始める。
ここに来たときと同じような部屋になるまで綺麗に片付けていた。
ここをきっと使う予定だったのであろう。
ヒョウは彼女に迷惑をかけないためにもそそくさと荷物をまとめる。
「じゃあそろそろ行きます。」ヒョウは立ち上がった。
「そうか…。家の奴らに見つかるなよ。娼婦だから今度こそ喰われるぞ。」
ヒョウは頷いた。
入り口に向かうと「なぁ」とショウに呼ばれた。
「一つ……一つだけ、して欲しい事がある。嫌なら、無理強いはしないが…。」ショウは複雑そうな顔でこちらを見た。
「………?」
「少し抱きしめさせてくれ。」
今度はヒョウが喉をクックッと鳴らして笑った。ヤッてくれといったときは顔色一つ変えなかったのに何を今更恥ずかしがっているのかと思ったらおかしくて、おかしくて…。
そして、不満そうな顔をするショウの腕を引っ張りゆっくり、ゆっくりと、その細い体を抱きしめた。
ホワリとした温もりが抱きしめた所から伝わってくる。
「………お前を見てると……生きているハズだった息子を思い出す。」
肩の後ろでか弱い声が言った。
“生きているハズだった”
その言葉の重みがショウさんの温もりを通じてヒシヒシと伝わった。
だからあんなに自分をさすってくれた手が優しかったのか。
ヒョウも母の面影にショウを重ねていた。
「俺も……母さんを思い出しました。」
そしてお互いに腕を緩め、フフと笑みを浮かべ合った。
「……母さんにヤッてくれって言われた事はないですけどね。」
「ハッ倒すぞ。」
「…すいません。」二人の間には打ち解け合った空気流れていた。
「ヒョウ…。」
彼女はふと真面目な顔になった。
「?」
「…この地下国でこう言う言葉は、お前を縛り付けてしまうかも知れない。それでも………。」
「……。」
「アタシはお前に伝えておく。
…………死ぬなよ。」
「……もちのロンです。」
ヒョウは走る。地上を求めて。
たとえ、出られないと言われようがヒョウは会わなくちゃいけない人が出来た。
それを教えて貰った。
だから
母さん、父さん、スズ、待ってて。