なろうにおけるチーレム最強テンプレ以外の上澄み作品達<<20190310時点調べ>>
適当に主観で述べているけど結論は読者に任せていくスタイル。
結論から言うと、シリとアヌスなファンタジー戦記モノが凄く多くなる。
では、早速に本題に入ろうと思う。
下記に乗せてあるのがなろうにおける作品の評価値辺りの分布だ。
ALL: 636,232 なろうの一にして全なる存在。
総合評価100未満: 567,025 なろうの大よそ9割がここ。大いなる混沌だ。
総合評価100以上1000未満: 46,238 7%がここに相当。底辺の私レベルだ。
総合評価1000以上3000未満:9,170 1.5%が相当。ここから上級なろう民。
総合評価3000以上1万未満: 5,887 1%が相当。
総合評価1万以上: 3,508 0.5%がここに相当。なろう天人
大よそ9割の作品がブックマーク50未満という悲しみを背負っているわけだ。
副垢自演、クラスターやツイッター乞食打ち上げを考慮した場合、
上記の分布はさらに悲しい事になるのだが、この際はどうでもいい。
何故か総計が少しずれてるけど気にしない。
ここで言う1万PT以上の天上人と底辺作品(1000pt未満)を除いてみる。
総合評価1000以上3000未満:9,170 1.5%がここに相当。
総合評価3000以上1万未満: 5,887 1%がここに相当。
ここがなろうの2%に相当する層だ。
そして、ここがなろうで一番美味しく作品を楽しめる部分であると考えられる。
ランキングにも露出せず、
コツコツとポイントを稼いでる作品である可能性が高いと思われるからだ。
クラスター、ツイッター乞食、知名度で浮き上がってる作品はインフレも激しい。
そんなブーストに頼っても打ちあがらない層は1000pt以下に堕ちるが定め。
ランキングに露出する作品は決まっている。
例えば、総合評価1万以上かつ文字数が10万以下の作品のタグを抽出するとこんな感じだ。
ALL: 608
最強:116
チート:110
神:84
ハーレム: 69
ざまぁ:55
上記タグを全て除いた場合:343
と、非常に短いスパンでモリモリポイントが入るタイプの作品とはこうなる。
10万字程度の文字数で天上人に成り上がれるチャンスのある市場ともいえるが、
骨太な物語を読みたい場合、
似たような展開ばかりで飽きてくる場所であるともいえる。
逆に言えば、ここの343の作品は何かしらの工夫で打ちあがっているともいえる。
興味を引いたならばこの辺りの中身を探してみるは面白いかもしれない。
じゃあ10万字以上の作品と言えば……
ALL:2,900
チート:1,057
最強:908
神:680
ハーレム:764
ざまぁ:135
お分かりいただけるだろうか。天上の作品とはほぼ半数以上が"同じような作品"だ
ここから除外検索で上記要素を全て除いたものを検索すると
964作品。全体の3割程度でしかない。ヒェ……
一方、総合評価1000以上かつ1万未満でチーレム最強等のテンプレタグを除く下記の通り。
ALL:8,764作品
短編作品:2,612作品
長編作品:6,152作品
・長編かつ完結済み:3,329作品(エター完結かどうかまでは知らない)
ーー完結済みかつ10万字以下の作品;1,875
・長編かつ連載中: 2,823作品
ーー連載中かつ10万字以下の作品:1,350
大抵の物語はすぐに完結して終わっている。
20万文字以上の骨太な長編作品を集めるとこんな感じの分布になっている。
ALL:3,998
テンプレ除きALL:1,604
・かつ連載中:902
・かつ完結済み:702
う~ん少ない。この程度は猛者なら全スコップできるのでは?
なろうで20万以上の文字を書く作者がそもそも少ない。
ここで作者は自分と世間の認識や感覚が違う事に気がつくのだ。
言っては何だが、
12万文字程度で成り上がりや大ボス倒すストーリー書くのは凄く難しいと思う。
作者が自分で書いた話なんて序盤に追放されるだけで6万字もかかったしね!
プロット分の物語を全て語り終えるまでに70~80万字くらいを想定してたりする。
え? それだからてめぇは底辺なんだって? すみません……
次回辺りは数百話以上ある超長編モノに焦点を絞って分析をしてみるも面白いかもしれない。
多少脱線しましたが、
この1,604作品はなろうの大いなる流れとは異質な作品であると思えるのだ。
そこでこれらの作品がどういうタグがついてあるのかを紹介しよう。
【作品傾向】
ほのぼの: 269
シリアス:322
ダーク: 91
ギャグ:60
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ファンタジー:596
恋愛:485(全体の3割が恋愛モノである)
ラブコメ:212
学園: 204
ゲーム:237
内政:26
以前のエッセイでやった総合評価1000以上のみで検索した時の内容。
ダーク:594件
ギャグ:856件
シリアス:2,210件
ほのぼの:2,668件
ほのぼのとシリアスの数が逆転している。
また、一番不人気だったダークがギャグより多かったりするのだ。
この事から、この総合評価帯ではシリアスな作品が多いといえる。
ディープでダークな作品とかはこの辺から読むのがオススメかもしれない。
いぶし銀的な作風も期待できるだろう。
テンプレタグを除外した結果、
ダークが持ち直した一方でギャグ類が激減しているのが気になる所ではある。
恐らくギャグは一発ネタで話を展開するので長編には不向きなのだろう。
テンプレチーレムという安全装置を除外してギャグを書くのは結構勇気がいる。
ダークな作風を描く作者はテンプレチーレムを好まない人が多いのかもしれない。
【主人公及びヒロインキーワード部門】
女主人公 ;216(男女差別がなくなっている)
男主人公:175
騎士:153
魔王:126
勇者:125
TS: 105
令嬢:106
貴族: 99
魔法使い:90
魔物:89
竜:83
魔女:70
ドラゴン: 67
人外:63
悪魔:42
聖女:29
天使:27
おっさん:27
吸血鬼: 25
龍:24
ゾンビ:16
オーク:15
不死:13
ゴブリン: 11
脳筋:8
悪役:8(令嬢で除外検索してます)
悪人:7
スライム: 7
リッチ:6
おじさん:5
アンデッド:4
リザードマン: 1
コボルト: 0
とまぁ、ジャンル別に探そうとすると1回検索するだけで数ページに収まる。
チートもハーレムもない物語がこんなにあるのだ!
人外モノは相変わらず少ない。
が、個別の種族で頑張って検索すると意外と多い。
相変わらずのドラゴン人気ではあるがリザードマンの人気はない。
同じトカゲなのにどうしてこんなに差があるのだろうか。コレガワカラナイ
【その他】
戦記: 208(200/1600と意外と戦記モノがかなり多い)
ハッピーエンド:206(シリアスかつ幸福な終わりが約束されていると言える)
戦争:125(ここでもやはり上位にランクインしてくるのがこのキーワード)
VRMMO:105
身分差:101
剣と魔法:101
歴史:72(歴史モノはテンプレを除くと結構上澄みに上がってくる)
SF:71
性転換:60
群像劇:48
ご都合主義:29
純愛:24
もふもふ:21
悲劇:16
この辺りでシリアスな戦記モノが多いのかもしれない。
戦記モノはどうしても文字数が多くなるからそのせいかもしれない。
いずれにせよ、重厚なファンタジー戦記が読める可能性が高い。
探してみてはいかがでしょう。
--深淵より覗き見る者達--
溺愛:63
百合:55
ヤンデレ:45
復讐:32
幼女:29
デスゲーム:24
BL:19
裏切り: 14
NTR:5
ロリコン:4
いちゃラブ:4
姫騎士:4(くっ…殺せ…っ! なお最近はオークさんが逆レ〇プされる模様)
近親相姦:4(何なのだこれは……一体どうすればいいのだ!)
虐殺:3
寝取られ:2
レズ:2
ホモ:2
マゾ:2
凌辱:1(ナンなんだよ…コレは…R18ってナンなんだよ!)
スカトロ:1
ケモナー:1
その辺から浮き上がった関連する目を引くタグを連鎖検索していった結果がコレ。
業に抱かれ業に溺れ行くのが人の性か。
何かが色々おかしい気がしないでもない。
【総括】
1000PT以上1万PT未満かつ20万文字以上かつテンプレタグを抜いた場合。
・シリアス及びダークな作風、特に戦記が多くなってくる。
・なろうにおいて20万文字を超える作品は少ない。
・作者の性癖が滲み出てくる作品が多い。
・ファンタジーと恋愛の二本柱がほぼ半数の作品に含まれている。
・小説一冊分の話で完結する作品がなろうには多い。
ざっとこんな所だろう。
今回の分析で特に印象に残ったのは、
20万字を超えるような作品はなろうにはあまりないと言う事だ。
飽きてエターナル、ランキングに打ちあがらなかったら切り捨て。
そんな感じで消耗品として捨てられていった作品がどうなって行ったのか。
次回があればそこのところに注目して分析してみようと思う。
チーレムテンプレタグだけで上位の作品の半分以上を占めているという結果をどうとらえるべきか。
半分がそれに頼らず上澄みに行けていると思うべきか、
半分しか上澄みにいけないと捉えるべきか。
なろうという世界で成り上がるためには、
テンプレと副垢と付き合っていかねばならない。
それは誰しもが理解している事であり、それが明らかになっただけなのかもしれない。
悲しい。悲しいなぁ。
今回集計された1600の勇者達、
彼らがより評価される土壌が出来れば、と思う。
20万文字以上も頑張って書いてるんだからね!
まぁ、どの道私のような底辺にはどうでもいい話である。
ムクムクと執筆作業をするべき、そうすべき。