【はじめに】その診断は明るい未来への地図
悩むことも苦しむ必要もない。
もう答えはわかっているのだから。
精神科へ行った。
発達障害と診断された。
でもこれは明るい未来の始まり。
〝発達障害〟……いわゆるADHD。
発達障害といえば幼少期のものが考えられがちだが、近年、世間では大人の発達障害というものが多く聞かれるようになった。
私もその一人だ。
これまで長年、自身のその〝答え〟が見つからず、人生を彷徨い続けていた。
しかし、ある時、突如として見つかった。
冒頭、あまりに衝撃的な内容の出だしとなったが、これは事実だ。
私のように、今の現実を生きにくいと感じている人間は多くいると思うが、実際、その原因についてまでは気づいていない者が多いのではないだろうか。
その中でも特に発達障害を抱える人間が非常に生きにくいのは言うまでもない。
何かおかしい。その原因がわかればとても楽だ。
冒頭の事件。この少年であり犯罪者だった私がADHDと出会ったことで、何が変わったか。
おっさんは今回、今一度自身の経験と過去をもとに、ADHDについて今までの疑問を考えてみたい。
その上で私の独自に考えた精神障害者の理想郷という気持ちが楽になる未来をADHDのおっさんが極めて独断と偏見でお話ししようと思う。
樹海の中を地図もなく迷い続けてきた自分。
その中で自分が発達障害だと知ることは、もう暗い現実ではない。