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エルフモドキは目立たない…?  作者: 上黒峰 夜ウサ
3/5

黒髪、天使。


「と、いうかヒト族の方だったんですね……てっきりエルフの方だと……」

「……」

 先程まで驚きを通り越して無になっていたシユさんと、こんな会話を交わしつつ、とりあえずシユさんとこの世界のお話をする事になった。

 もちろん、いくらシユさんといえど、別の世界から来た(かもしれない)事は伏せた。


 ☆


「というわけでキングク○ムゾン!!!」

「あの……」

「あ、ごめんなさい」

 というわけで、シユさんから彼女なりにいろいろ教えてもらった。シユさんも、

「いろいろ、ですか……のっぴきならない事情があるのでしょうが、あえて聞かないでおきます」

 と、そんなことを聞く理由は詮索しないで貰えた。シユさんも町に入れば迫害の対象らしいから通じる物があったのだろうか、俺の容姿を見て(いろいろあったんだな)と納得してくれたのだと思う。シユさんはまじで神様か何かなのか、とか思った今日この頃。

 で、教えてもらったことを簡単にまとめると、

・ここはセントレス王国の西寄りにある『大平原』の中で、ここはさっきのゴブリンみたいな魔物がいっぱい居るらしい。

・魔物とは、『魔素溜まり』と呼ばれる大気中の魔素が濃い場所に居る動物がそこにある濃い魔素によって体が変質、強化された生き物と考えられていて、食物連鎖の頂点付近に位置どる生物らしい。

・魔物の素材は役に立つし、売ると高いらしい。

 その他もいろいろ教えてもらったが、ここだけ聞いた時点で次の行動は決まった。もちろん、魔物を狩って今後行くであろう町で買い取って貰う準備をしておく事である。

 だってお金無いし。もちろんこれはシユさんに“転写”の魔法をかけてから、ちゃんと許可を取った。

 そういうわけで、まずは……

「シユさん、髪の色とかで希望はある?」

「そうですね、黒髪ですかね……あ、あとちゃんとツノも隠してくださいね」

「……え、ツノ?…………あーわかった。うん。」

 衝撃の事実!なんとシユさん、額の上辺りから一本ツノ生えてた!

……きれいだなぁ、とか思って見とれて気付かなかった、なんてことは無いんだからね?ボく、ウソつカナイ。

「まあ、とりあえず一回やってみますか……“転写”」

 ふわっ、とシユさんの周りを白い光が覆い、おさまったときには――

「え、なんですか?これ」

「これは…………毛染め液(黒)とニット帽だ!」

――シユさんの手の中に液体が入ったビンと茶色っぽい色をしたニット帽があった。

 しまった、魔法かけるときに“髪の毛の色を変える”事と“ツノを隠す”事を考えすぎた。後は、(髪の毛の色を変えるのだって、日本なら簡単なのに)とか考えていた影響か。どうしようかな、これ。

……あれ、あんまり事細やかに想像してないぞ?


 ☆


「これで完成っと」

「ありがとうございます。にしても、すごいですね、レティさんの魔法。まさか、“転写”の魔法なのに、魔力での維持が必要ない髪の毛を染める液体を出すとは」

「いや、それほどでも……はは」

 シユさんに変なところで感心されつつ、とりあえずシユさんの髪を染め終わった。

 ちなみに、シユさんが場所を覚えていた池に案内してもらい、そこで毛染めの染料を使用して髪を染め、ニット帽でツノを隠した。

 あと、レティというのは、俺の名前が長いからシユさんが「貴方のこと、レティさんと呼ばせていただいていいですか?」と考えてくれたあだ名だ。

「さて、髪も染め終わったわけだけど、なんで黒が良かったのか教えてもらっていい?」

 そう、これは結構気になっていた。なぜかというと、実はこの世界、黒髪のヒトは少ないらしい。これはシユさんの髪を染めるとき、俺の「黒髪か、確かに目立たなさそう」という発言を聞いたシユさんが「いえ、黒髪の方はそこまで多くない……というか、桃色の髪の人くらい少ないはずです」と、訂正してくれたから知った。てか、桃色の髪の人とかいるのか。ビバ異世界。

 そういうわけで、どうしてそんな目立ちそうな色が良いなんて言ったのか俺には理解できなかったのだ。

「そうですね……私はハーフゴブリンでしたので、当然母は一人しか生む余裕はありませんでした……」

 うわ、いきなり重たいストーリーだな……

「まあ、それでもゴブリンの集落では“一夫一妻制”なるルールがあったので、攫われたとなっても一匹としかそういう行為はしなかったそうなので、衰弱していても4,5年は生きながらえました。

 そういう理由と、同じような境遇にある、とある方にお世話になったのですが……それはまあ、良いでしょう。

 ともあれ、そのような理由で、私には兄弟姉妹は居なかったので結構憧れていたのです」

 そういう理由か。でもそうすると他の部分の見た目は……いや、シユさんハーフゴブリンだから(?)耳は尖ってるし、目も赤だから意外と大丈夫だな。

(でも、シユさんとか……)

 あ、すごくいい。断る理由ないし。

「でも、そうするとずっと俺に付いてくることになるけどいい?」

「もちろんです。あったばかりでちょっと申し訳ないですが……」

 いや、俺前世……なのかはわかんないけどとりあえずボッチだったし、こっちのほうが申し訳ない。

「いやいや、むしろ大歓迎だよ」


 とりあえず、これだけは言わせておくれ。

 シユさんマジ天使。


だいぶ遅れました。

申し訳ない。

8/26 言い回し、矛盾点を修正。

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