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農大生の俺に、異世界の食料問題を解決しろだって?  作者: 有田 陶磁
第二章 樹海の大炎 開拓の狼煙
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第四話【決起集会 ~いつ立つか? 今でしょ!~ 】



 空は青白さを失い、月と星々を除いては黒く冷たく闇に染まっていく。


 その闇に抵抗するかのように数十の篝火かがりびが激しく燃え上がり、それらに囲まれるようにして元服を済ませた十五歳以上のモングール族の男達が腰を下ろしている。


 彼らが放つ空気は非常に重々しく、聞こえる声も近くの者とのヒソヒソとした物ばかりである。

 そんな者達の前に立つのだから、掌には汗が滲み、喉の渇きは加速していくのは当然だった。


 だが、もう逃げの一手は打てない。ここはチノも含む女性陣を全て排除した空間。チノに頼らず俺一人の力で彼等から信用を獲得しなくてはならないのだ。


 怖気づいていた心に鞭を打ち、口の中に辛うじて溜まった唾液を飲み下す。そして肺の許容量限界まで空気を詰め込み、覚悟を決めて口を開いた。


「今日は急な招集に協力して頂き、ありがとうございます」


 発言の瞬間、ざわめきは一斉に消え去り静寂と向けられる視線だけが取り残される。

 これで気圧されて話に詰まったり、声を小さくしてしまえば、一気に発言力を失ってしまうことだろう。


「もう皆さんも知っていると思いますが、崖の下に広がるカースド大森林には魔獣が生息しています。そこで、今後についての方針を決める話し合いがしたいとチノに頼み、この場を用意して貰った次第です」


 再び周囲からは騒めく声が立ち上り始めたが、誰かが発言するという訳でもなかった。


「では、話し合いに入る前に一つお聞きしたいことがあります。モングール族の皆さんは、帝国に滅ぼされようとしている現状をどうお考えですか?」


 問いに対して騒めきはより一層強くなったが、誰一人として発言しない。これでは埒が明かないので、目の前に居る男に発言を促すことにした。


「誰も声を上げませんね、では一番前に居るあなたはどうお考えですか?」


「お、おいや?」


「はい、あなたです」


「何でおいが・・・・・・おい達モングールは数の少なかけん帝国の軍隊には勝てん。一族が滅ぼうとも一族から抜けて生きていく方法もおい達には無かけん、昔からの掟にしたがって族長に付いて行くことしかできん」


 渋々語り始めた男は今のモングールの現状を大まかに理解しているようで、当たり障りのない返答をしてくれた。


「この見解に異存があると言う方はいませんか?」


 またしても発言する者は現れなかった。


「現状をしっかりご理解して頂けているようで何よりです。部外者である僕から見てもモングールの現状は酷すぎる・・・・・・誇りも自尊心も感じられない。本当に生きていくつもりがあるのかと疑ってしまうよ」


 話している最中には既に、収拾が付かなくなる程に喧騒が激しさを増していった。

 そして、口を閉じた次の瞬間、薄暗い闇の中でも分かるほどに激昂した表情のゲレルが立ち上がり、こちらへと骨に響くほどの怒声を上げて鼓膜が劈かれる。


「人のお前に、おい達の何が分かるって言うとかっ! 族長のお気に入りか何か知らんばってん、流石に言って良か事と、悪か事のあっぞ!」


 目元に皺を寄せ、肩を上下させているゲレルの気迫に、目の前の男達も怖気づいて口を閉じてしまった。

 あと数秒もすれば、ゲレルの言葉を燃料にそれこそ収拾が付かなくなることが予想できた。

 だからこそ、この静まり返った状況を俺が逃す訳が無い。


「言って悪い事? それは帝国に牙を抜かれて飼い慣らされた犬っころは、とうの昔に草原の覇者の血を引いているという誇りを失っているって事か?」


 怒りという種火に、ゲレルは遅効性の燃料をばら撒いた。そこで、その上からさらに即効性の燃料を一気にばら撒く。

 すると当然ながらモングールの男たちは爆発的な勢いを持つ、素晴らしい炎上っぷりを見せてくれた。


「ふざくんなよ稀人が!」

「何様だゴラァァ!」

「この奥手童貞野郎がぁぁ! さっさと抱けや!」

「何も知らんくせに、偉そうに喋るっちゃなかぞ!」


 ヘイトが溜まっていた彼等は一斉に燃え上がり、一瞬にして罵詈雑言がこの場を支配した。

 その中の一部に、ゲレルの声で関係無い物も混じっていた気がするが、今は無視しておこう。


 これだけの噴き出したヘイトの中、チノの威光のおかげで暴動にはなっていないが、これ以上は流石に危険だと判断し、次のフェイズに移ることにする。


 ここまでは落ち着いた雰囲気を出して、彼らが言いたいことを言える環境を作ってきた。

 だが、それはここまで。ここから先は、ずっと・・・・・・俺のターンだ!


 タイミングを見計らい、彼らに悟られないように深呼吸して再び肺の中を空気で充満させ、この荒み切った空気の中で反響する怒声を、希望に満ち溢れた空気を轟かす歓声に変えるべく、閉ざしていた口を勢いにまかせて開いた。


「はぁ、ゴチャゴチャとまぁ・・・・・・うっせーんだよっ!」


 突然の大声と態度の豹変に、今までの喧騒が嘘のように静まり返る。


「ったく、集まってくれたことに敬意を示して敬語で話せばこれかよ? 言いたいことがあるなら立ってから喋れ! 堂々と立ち上がれるのはゲレルだけなのか!」


 これだけの発破をかけても、誰一人として立ち上がる物は居なかった。


「ちっ、誰もいねえのかよ・・・・・・おい、一番前に居るそこのお前。何でも良いから今、思っていることを言ってみろ!」


「お、おいがですか?」


 俺が差したのは今年、十五になって元服を迎えたばかりの少年だった。


「そうだよお前だよ。さっさと立て」


「・・・・・・何でもよかとですか?」


「あぁ、思っていることを言え」


 少年は、渋々といった様子で話し始めた。


「・・・・・・何でおいたちは、モングールでもなか綺麗か言葉ば使う兄ちゃんに、こがん事ば言われんばいかんと? おいはまだ帝国とかよう分からんばってん、これまで一生懸命必死に頑張りよった皆は、いきなり現れた兄ちゃんにこんだけ言われて悔しゅうなかと?」


 最初はこちらに向いていた少年は、言葉の途中で身を翻して振り返ると、後方に居る大人たちへ強めの語調で問いかけた。

 しかし、その問いに答えるものは無く、皆一様に顔を下げてしまっている。


「何でお前の問いに誰も答えないか分かるか?」


「・・・・・・」


 少年はこの問いに対して、首を横に振るだけだった。


「俺の言ってる事が全て事実だからだ。お前の後ろに居る大人達は皆、とっくの前から帝国に滅ぼされる運命にあると分かってたんだよ。じゃあ、なぜ反旗を上げる事も無く、ここまで来たのかなんて知りたくもねぇ、どうせ死ぬのが怖いから先延ばしにしてきただけなんだろうからな」


 この答えに少年は、何も言葉を発することなく地面に座り込んでしまった。


「モングール族でもねえ、同じ言葉も使わねえ、お前らの嫌いな言葉を話す俺に誇りを傷つけられて立ち上がる奴は一人もいないのか? はぁ、たった一人の少女に責任の全てを押し付けて背負わせ続けたんだ、そりゃ負け犬根性も染み込むだろうよ」


 もはや話す者も、目を合わせる者すらもいない。ただ聞こえてくるのは悔しさで食いしばられた歯が鳴く音と、怒りに必死に耐える荒い息遣いだけだった。


 十分に俺に対する、ヘイトも溜まったことだろう。あとは仕上げだけだ。


 ちなみに、最初に立ち上がったゲレルや、指名して発言させた少年エレルヘグは、事前に仕込んでおいた言わば役者だ。

 二人は十分に良い働きをしてくれたので、近いうちに旨い飯を食わせてやろう。それとエレルヘグを紹介してくれたハワルにもだ。


 勝負は始まる前から始まっている。勝算が少なければそれを上げるだけの努力と準備をする必要がある。


 それは農業とて同じ事。風、雨、害虫、日照り、それら全ての災害から収入を守るためには、何だってやる、それが農家なのだ。


 全ては計算・打算の上で成り立っている。

 一度評価を下げておくことで、そこから上げるのは至難の業ではあるが、俺の評価が上がった時に感じる心の振れ幅は、何倍にも跳ね上がることだろう。

 つまり、雨の日の不良少年と猫の理論ということわけだ。


 始めからこの場の雰囲気という名の手綱を握っている俺は、この決起集会の最終フェイズへと移すと決断を下した。


「どいつも、こいつも揃って・・・・・・何で頭ば下ぐっとかぁ!」


 重く静まり返った空気の中。依然として俯き続ける彼等に向けて、腹の底から出せる最大の声を放った。


「もう一度言うぞ、何でお前らは揃いも揃って頭ば下げとっとや? おいが言うたことが全部本当やっけんか? 一族郎党滅ぼされるけんか? モングールが弱かけんか?」


 突然の大声に皆一斉に顔を上げ、突然の口調の変化に皆一様に唖然とした表情になった


「お前らはいつだって現実という壁ば前に下ば向いて、一歩も進めんとに見て見ぬふりをしてぶつかり続けてきた。もう良いやろ? 良い加減そいば止めにして前ば向いたらどがんや? 前ば向けば壁のどっかに穴ば見つけれるかもしれん、意外と低い壁やったって気が付くかもしれん。だから卑屈になって下ば向く暇があるんやったら前ば見ろ!」


 荒ぶる呼吸。だがここで止まるわけにはいかない。


「チノはなぁ、お前らに子作りすら自由させてやれんって帝都の役人の前で泣いたとぞ!それもまだ十四の娘がやぞ? 子孫繁栄という生きる尊厳と意味ば奪われ、偉大なる草原の大地も何もかもを帝国に奪われて来たお前らは、この現状を悔しゅうなかって言うとか? どがんや? 誇り高きモングールの男達、今こそ答えてみせろ!」


 次の瞬間、溜まりに溜まっていた俺への憎悪が、帝国へ向けられたものに変化して一気に噴き出した。


「悔しかに決まっとるやろ!」

「必死におい達は耐えてきたとぞ!」

「おい達の故郷ば返せ!」

「今こそ立ち上がる時だ!」


 こちらに向けられる怒声を、わざとらしく大きく手を振るって静まらせ、さらに弁を続ける。 


「そうだ! 今こそモングールを滅ぼさんとする帝国に対して、反旗ば振り上げる時ぞ! そうばってん、おい達が手に取るとは武器じゃなか、この下に広がる大森林ば耕す農具たい! 畑仕事ができんって決めつけとる帝国に、キッチリ税ば送りつけて一泡吹かせてやるってのは面白いって思わんか?」


「そがんことば、おい達にできっとや?」


 男達の中の誰かが素直な疑問をぶつけてきた。無論、これを利用しない手はない。


「できる! なんたっておいは、農家の息子で農業の専門家ぞ! 森ば切り崩す方法も、畑にする方法も、種ば撒く方法も何でも知っとる! おいの言うごとしてくれれば、お前らもその家族も飢えるで苦しむ事は無か!」


 自信に満ち溢れた声で堂々と答えたことで批判的な声が上がることは無かったが、意外な質問が突然ぶつけられてしまう。


「何でモングールでもなか稀人のお前は、おい達にここまでしてくれるとや?」


 その声はゲレルの物だった。しかし、どういうつもりだ? こんなものシナリオには用意されてはいない。


 だがここで言葉を詰まらせるわけには行かない。だが、詰まらざるを得ない。


「・・・・・・チノの笑顔が・・・・・・見たいからだよ」


「おい、聞こえねーぞ!」


 完全に俺へのヘイトが消え去った訳ではない。言葉を詰まらせればすぐに野次が牙を向く。


「ちっ、誰もお前らの事なんか助けてえなんて思っちゃいねえんだよ!」


「何だとてめえ!」

「どういうことだ!」 


 つい動揺して出てしまった本音に、男達はすぐさま反応する。もう後には引ける状況ではなかった。


「うっせんだよ! 俺がここまでやる理由だ? そんなもん一つしかねえ! あの馬鹿の笑顔が見たいからに決まってんだろ!」


 予想外の返答だったのか、周囲は静まり返ってしまう。


「俺はあいつに命を助けられた。この世界に来て右も左も分からない時、あいつはお人良しだから一緒に来るかって言ってくれたんだ。お前らは知らねえだろうがよ、チノに泣き縋って俺に頼んできたんだ。うちら一族を助けてくれって!」


 きっと今の俺の顔は赤く染まっていることだろう。今が夜で本当に助かった。


「そんなん、助けねえ訳にはいかねえだろうが! 見ず知らずの俺なんかに一族の命運を託そうとする、あの底抜けな馬鹿を見捨てようもんなら、九州男児として胸が張って帰れねえだろ!」


 勢い任せに叫ぶように言葉を紡いできたため、息が徐々に苦しくなる。だが、この口は止まらなかった。


「あいつはよく笑うくせに、いつも暗い何かを腹の底に隠してんだ。二ヶ月以上一緒に居るってのに、俺は心の底から笑ってるチノの顔を数える程しか見れてねえ!」


 肺の中の空気を使い果たしたため、一度大きく息を吸い込む。


「この絶望的な状況からあいつの手だけを引いて逃げることは簡単だった。だけど、それじゃあチノは救えねえんだよ・・・・・・だから俺が、あいつの憂いを全て取り払う! もう何も恐れることなく笑えるようにしてやりてぇ! だけど、そのためにはモングール族の皆が、一人も欠けることなく居てくれなきゃ駄目なんだよ!」


 ゲレルのせいで完全に予定をぶっ壊された。だが、言いたかった言葉を彼らに伝えることができるのもまた事実だった。


「もう、チノが震えて泣く姿なんか見たくねえんだ・・・・・・だから頼む、俺に力を貸してくれ!」


 口を閉じると同時に深々と頭を下げる。それに対して動揺の声など聞こえず、沈黙という重圧だけがこの場を支配していた。


 そして、とてつもなく長く感じた数秒間の沈黙は、湧き上がる雄叫びと共に吹き飛ばされていった。


「おい達の命はお前に預けたぞ!」

「しっかり男気見せんぎ、チノはやらんぞ!」

「おい達モングールの男の力ば舐めんなよ!」

「もうチノとはやったとか?」


 中々鳴りやまない歓声。時折卑猥な言葉が混じっているような気がするが、きっと気のせいだろう。

 完全にこの場の空気をひっくり返した今こそ、彼らのモチベーションを上げる好機だ。


 ここで、俺は最後に取っておいた秘策を使うことにする。


 再び大きく手を振るい、沸き起こっている歓声を弱くさせる。そして人差し指を立て、天に向けて掲げた。


「一年だ。一年間は何があろうと、我慢して俺に付いてきてくれ」


 再び静けさに包まれたこの空気には、何かが起こるのだという期待感が込められている気がした。

 その空気をヒシヒシと感じながら、天に掲げていた人差し指を、ハワルに向けて俺は問いかける。


「おいハワル! お前は童貞か?」


「い、いきなりなんだよ!」


「いいから答えろ!」


 この村社会で未婚者が童貞でないと判明した場合、当然恐ろしいことになるのは目に見えているので、非常に可哀そうな質問をしていると自覚はしている。


「ど、ど、童貞だよ! それが悪かとか!」


「好きな女はいねえのか?」


「・・・・・・い、いるけど」


「誰だ? 早く言え!」


「なんで言わんぎ・・・・・・あぁ、くそっ、ウースだよ!」


 周囲から向けられる視線に耐えかねたのか、ハワルは諦めたように白状した。


「ウースって事は・・・・・・おい、ティメのおっさん! 馬術に長けていて、危険な斥候としての役割を立派に果たせる勇敢な男ハワルは、ウース嬢に不釣り合いか?」


「い、いや。ハワルは良か男ばい。娘のウースが受け入れるって言うとやぎ、おいからは申し分がなか」


 突然の問いに動揺したようだが、ティメは力強く頷いて了承の意を示した。


「だそうだ、良かったなハワル」


 状況の流れが早すぎて、理解が追いついていないハワルは放心状態だったが、我に返られても面倒なので今は放置しておこう。


「相手がいるにもかかわらず結婚したくても出来ない者。結婚しても、食料のせいで子供を作れない、二人目が欲しくても作れない夫婦がいるのを俺は知っている!」


 もう叫び過ぎて喉は痛みを訴えている。だが、それでも肺を許容限界に達するまで膨らませずにはいられなかった。


「聞けえ! 童貞ども! 嫁は欲しいかぁぁぁ?」


「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」


 この問いに対して、元服を迎えた若い未婚の男達はそれ程間を置かずに、拳を振り上げて雄叫びを返してきた。 


「おっさんと爺さんどもぉぉ! 孫と曾孫の顔は見てえかぁぁぁぁぁ!」


「「「「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」」」」


 大気を大いに揺らす雄叫びの中で、再び人差し指を天に向けて掲げた。


「さっきも言ったが一年だ! 一年で食料の問題は全て俺が解決してやる。ここにいる皆も、ここにいねえ女や子供達、生まれてくる赤子も全員、一切合切まとめて飢えねえで済む未来に連れて行くと約束する!」


 発言のたびに勢いを増していく雄叫びの中、それに負けないよう必死に声を振り絞って、誰よりも大きな声でこう宣言した。


「さぁ、今こそ立ち上がる時だ! その両足で前へと踏みだせ! そして俺に付いて来い!」


 人差し指を折り込み、拳を作って振り上げると同時に、轟いていた雄叫びは更なる激しさを増していき、その声が衰える事を知らない。


 それはまるで、過酷な土地であるカースド大森林にモングールの民が降り立ったことを、高らかに宣言しているかのようだった。








 拝啓、家族のみんなへ


 街路樹の落葉が歩道や車道に舞い散る季節になったと思いますが、お健やかにお過ごしでしょうか?


 こちらはモングールの男衆を集めて開拓のための決起集会を開いたところです。


 長い旅も終わりを告げ、ようやく腰を下ろせる場所に着きましたが、まだ落ち着ける状況ではありません。


 今回、どうにか男衆の協力が得られることになりましたが、やはり魔獣の存在は不安です。


 できれば猟銃を持った祖父さんをこちらに呼びたいと常日頃から切に思っています。


 冗談? はさておき、これから雪がちらつく季節になると思いますが、どうかご自愛ください。

 


                      敬具

                   山口 和久

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