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 舗装のされていない石だらけの大通り。

街灯のない街並みは夕暮れ時の現時点で既に薄暗く、少し建物の影になった

細い通りは影に覆われ見通しの悪さと共に不穏な空気を醸し出している。


「もう店仕舞いしてしまってますがこの通りで大体のモノは揃うと思います」


 前を歩くティアは朗々と透き通った声で説明をしてくれているが

正直あまり頭に入ってはこない。なんというか、神殿という非日常の空間は

厳かな雰囲気と磨き抜かれた床や壁、なにより自身があまり馴染みがない場所というのもあって

余り違和感を覚えなかったのだが、この街並みを見ると――。


「あはは、やはり漂流者の方には質素に見えますか?」


 顔に出ていたのか、それとも過去に流れ着いた者の中に正直者が居たのか。

なんにせよ少々気まずそうに振り返りながらそう言われてしまえば

お国柄というかなんというか『いえいえそんなことないですよ』なんて台詞が

勝手に口から出てしまう。本音より社交辞令の方が口にする機会が多いのが社会人だ。

―――それが、良いか悪いかはともかくとして。


「見慣れない雰囲気だったので興味深くて」


 嘘は言っていない。少なくともこんな泥に藁を混ぜて木枠に塗りたくった壁や屋根で構成された

住宅なんて直接目にする機会はない。少なくとも日本に置いて。

ちらりと視線の端に野良犬にかじられてるピクリとも動かない人間のような影が映り直視しないように努める。

あぁ、なんだこれは。これが現実なのか? 未だに歩みが定まらない、

石床で目覚めた時からずっと足元がふわふわしている。

理解が追い付かな過ぎてやや思考を放棄して流されるままになっているが

時間と共に自身の置かれた状況に対する疑問や困惑がじわじわとのぼってくる。


「つきました、まずはこちらで戸籍を作りましょう」


 一際大きな建物だった。木製の看板が雑にぶら下がり外光をとりいれるためだろうか

窓がやたらと多い大きな建物に言われるがまま足を踏み入れる。


「……市場が閉まってるような時間にやってるんですか?」


 思わず口にする。

自分の感覚では市場より役所の方が閉まるのは早い。

24時間営業に慣れてしまってるからなのかそれより昔からそうだったのかはわからないが、

こういう環境下では屋内での仕事の方が屋外で日の光の下での商売よりも早仕舞いしそうだが。


「大丈夫です、ここはあなたのような漂流者がちょくちょくきますし、

 こちらからも話を通してありますから」


 

―――


キリが悪くても半端でも思いついた部分だけ書きなぐってぶん投げていくスタイル

ある程度まとまったらちゃんとひとまとめにしたい気がする

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