「洞昭、俊賢を相するに、俊賢、速記大成せざること」速記談6051
人相見の洞昭が、源俊賢卿を一目見て、何とすばらしい目だろう、あの目で人相見をしたら、よく見えるだろうに、と言ったという。そう評された俊賢卿は、人相見に見られると、あらぬことを言われる、といって、人に目を見せないようにしていたという。それがゆえに、速記をするときにも、目を閉じているので、速記文字が原文帳からはみ出ることがあり、速記者としては大成しなかったという。
教訓:人相見に向いた目があるのなら、速記者に向いた耳とか手があってもいい。