エピローグ
初めて小説を書きます。
――『スキル』。
それは、世界から与えられる祝福である。
炎を出す『スキル』や水生み出す『スキル』、
唯一無二の『スキル』もあれば、ありふれた『スキル』もある。
────────
俺は昔夢を見た。
勇者になって世界を救う夢。
魔物をばっさばっさ斬り倒して、人々を守って、賞賛されて、歴史に名前を残すそんな夢を見た。
けれど、現実は残酷だった。俺は『スキル』を、世界からの祝福を得ることが出来なかった。
馬鹿にされた。
軽蔑された。
虐められた。
『スキル』が無いだけで今まで優しくしてくれた人達が、人が変わったように俺を差別した。
絶望した。希望などないと。憎悪が芽生えた。『スキル』至上主義の世界に。俺が今まで守りたいと思った人たちは『スキル』という祝福がないだけで、平気で人を切り捨てる。
──なんで?
────────なんで?
────────────なんで?
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!!!
────怒りが満ちる。
──────────この◾️◾️に。
────孤独だと知る。
──────────この◾️が。
────そして、理解する。
──────────俺は世界を破壊するために産まれたのだと。
ダークファンタジーを書きたい。エピローグは短めです