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俺の【異世界兵器】がとどまることを知らない  作者: SNDKT
第1章 王都への道と、ギフト【異世界兵器】
8/30

王都到着と冒険者ギルド

アナクロス領をでて2日後の夕方、

レイ達は王都に到着した。


流石、王都と言うべきか、アナクロス領に比べ城壁は非常に高く、その堅牢さを示していた。


「通行証をみせてください。」


「こちらです。お願いします。」


リュウが通行の許可をとり、レイ達は王都にはいった。


「これが王都、、、!」


「はは、栄えているだろう。アナクロスは比較的田舎だったから、尚更違って見えるよな。」


「ええ、本城はもとより、教会や冒険者ギルドも段違いに大きいし、お店の数や賑わいも、後は一般人の家も全然違う、、、。」


「そう、人口もいるし、しっかり商業も回ってる。税もそこまで重くないから、全体の水準がたかいんだ。人が多いからできることだな。まあ、アナクロス家とは、政治の手腕が圧倒的にちがう。」


「そうなんだ、、、。」


「今日からここにすむんだ。すぐにこの光景にも慣れるさ。」


「そうだといいんですが、、、。」


「大丈夫、大丈夫。住む家は、大体決めてるんだけど、暫くは宿屋に泊まるぞ。俺とレイ、オードリーとクルスで2人部屋あれば問題ないよな?」


「はい、大丈夫です。」


「よし。宿の前に、まずは冒険者ギルドにいこう。こいつの引き渡しもあるしな。」


「しかし、まだ気絶しているんだ、、、。」


「恐ろしい電撃ね。」


「まあ、それは別として、どのみち2人の冒険者登録はする予定だったから、丁度いいだろ。レベル的にコイツは賞金首の可能性高いからな。」


「王都の冒険者ギルドって、どんな感じなんですか?」


「他のギルドとそこまで変わらないさ。ただ、レベルは比較的高い方かな。依頼も多いし、儲かるからね。」


「なるほど、、、。なんか、嫌な予感するなー。」


「大丈夫。ただ、冒険者はなめられちゃいけないからな。堂々としとけばいいさ。」


「わかったよ。」


レイ達は冒険者ギルドへと向かった。



「ここが王都の冒険者ギルドか、、、。」


「近くで見ると、やっぱり大きいわね。」


「よし、入るぞ。2人もついてきてくれ。」


リュウを先頭に4人はギルドへ入った。


「あら、リュウさん。もう王都に戻られたのですね。」


ギルドの受付嬢から、リュウが声をかけられる。


「色々あってね。それより、用が2つある。ひとつは、この2人を冒険者登録したい。もうひとつは、この盗賊の確認と引き渡しだ。」



「では、まずは引き渡しからお願いします!」


「わかった。」


リュウは担いでいた盗賊を受付に渡した。


「、、、!?これは、お手柄ですね。リュウさん。この人は、最近王都周辺で事件を多く起こしていた盗賊団の副棟梁です。」


「通りでレベルが高かったわけだ。結構厄介だったよ。」


「わかりました。事情が事情なので、後程詳しくお聞かせ下さい。先にお2人の登録を済ませてしまいましょう。」


「その方がいいな。レイ、オードリー、記入は終わったか?」


「大丈夫です。はい、お願いします。」


レイ達は記入した紙を渡す。


「ありがとうございます。登録するので少々お待ちくださいね。」


レイ達が冒険者の登録が終わるまで待っていると、見るからに強そうな集団が入ってきた。


「おお、リュウじゃないか。もう戻ったのか!?」


集団のリーダーらしき獣人がリュウに話しかけてきた。


「ガラッゾさんか、久しぶりだね。」


リュウは普段冒険者をしているだけあって、知り合いが多いようだ。


「色々あって、兄弟も冒険者として活動することになって、この2人を登録しに来たんだ。従者のクルスも一緒だ。」


「そうか!その4人でパーティを組むのか?」


「うん、そのつもりだよ。」


「なんだよ!だから俺たちの誘いを断っていたのかー。」


「はは、申し訳ない。そうなんだ。」


「まぁ、それはしょうがないな!身内は大事にしろよ!たまに、また俺たちのヘルプに来てくれ!」


ガラッゾが、リュウの肩をバシッと叩く。

2人は仲も良さそうだし、ガラッゾはとても豪胆な性格のようだ。


「ありがとう。そうさせてもらうよ。」


「そんなわけだ。俺はガラッゾという。『黒き翼』というパーティの団長だ。よろしくな、坊主たち!」


「レイです。よろしくお願いします。」


「オードリーです。こちらこそよろしくお願いします。」


「2人とも、『黒き翼』は、S級のパーティだ。ガラッゾさんは単身でもA級の冒険者。王都でも指折の実力者だよ。俺もお世話になった。」


「おお!すごいですね!」


「そんなことはいいさ!それより、リュウ、お前が言ってた自分よりも凄いヤツってのが、この2人か?」


「うん。あくまでも初期ステータスの話で、これからの成長次第だけどね。」


「まじか!?ってことは、、、そういうことか。兄として、才能を正しく導いてやれよ。まあ、坊主たちも何かあったら、遠慮なく俺たちを頼ってこい。」


「「ありがとうございます!」」


(そういえば、兄さんと同じA級って、どんなステータスなんだろう?)


レイはガラッゾを鑑定しようとじっと見た、

すると、ステータスが出てきそうなタイミングで、

リュウに頭をペシっと叩かれた。


「レイ、、、こういったところでは、鑑定は御法度だと言っただろ。」


「あ、、、!す、すみません!つい!」


「はっ!大丈夫さ、俺のギフトとステータスなんて、大体の奴が知ってるからな。ただ、リュウ、この坊主、俺を鑑定出来るってことは、本当にお前と同等以上なんだな。」


「はは、そうなんだ。」


「やれやれ、すげぇ兄弟だな。クルスもいるし、すぐに名が知れ渡りそうだな。期待してるぜ。」


「ありがとうございます!」


リュウとガラッゾの仲の良さが伺える。


(これがA級冒険者たちなのか、、、。)


「そういえば、担いでいるけど、賞金首でも捕まえたのか?」


「そうなんだ。王都に来る前に盗賊に襲撃されたから、返り討ちにしたんだけど、どうやら依頼かかってたみたいで。」


「はっ!お前らしいな!!」


すると、黒き翼の団員が気づく。


「お、ガラッゾ、こいつ最近ウチが半壊させた盗賊の副棟梁だぞ。」


「そうか!だから見覚えあったのか!」


「『黒き翼」に依頼あるって、結構ヤバいヤツらだったんだな。」


「ですね。彼らが盗賊を半壊させてなければ、私たちも危なかったかもしれません。」


「その通りだね。ガラッゾさん、『黒き翼』の皆、ありがとう。」


「いいってことよ。俺らも残党がいなくなってよかったぜ。復讐とかされると厄介だしな。ただ、そんなことより、コイツらまだ10人ぐらいはいただろう?よく対処できたな。」


「俺とクルスが前衛をやったんだけど、この2人も活躍してくれたんだ。」


「そうか、やるな坊主!」


ガラッゾがバシッとレイの肩を叩く。


「ガラッゾ、そろそろ、、、。」


「ん、そうか!じゃあ、またな!楽しかったぜ。」


そう言ってガラッゾたちはギルドの中へ入って行った。


「なんか、凄い人達でしたね。」


「そうだな。ザ、冒険者って感じだろ?」


そんな会話を4人でしていると、受付が戻ってきた。


「お待たせしました。お2人の登録が完了しましたので、カードをお渡ししますね。まずはE級からです。」


「「おお。ありがとうございます。」」


「ふふ、どういたしまして。」


「次に、この盗賊についてですが、ちょっと詳しく話聞かせて欲しく、リュウさん、ちょっとギルマスとお話ししてもらってもいいですか?そんな時間は頂かないと思います。」


「そうだね。その方がいいだろう。3人はここで少し待っててくれないか?」


「はい。」


リュウは受付に連れられ、ギルドの奥に進んで行った。


3人はギルド内で待つことになり、テーブルに座っていた。



すると、


「お、お前ら今日冒険者になったのか!?俺たち先輩が色々教えてやろうかぁ!?」


変な輩に絡まれた。


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