王都への道中~スキルを試してみる~
「レイ、さっきのスキル、ちょっと使ってみようか。」
「未知のスキル、見てみたいわ。」
「そうですね。私もワクワクします。」
3人に言われ、レイは試し撃ちをしてみることにした。
「兄上、スキルはどうすればできますか?」
「そうだな。剣スキルの場合は、使うスキルをイメージし、頭の中でスキルを唱えながら剣を振るうことで発言する。まずは、イメージしやすい、近接系の2つからやってみてはどうだ?」
「なるほど、、、!ありがとうございます!、、、いきます!」
(剣よ、こい!)
レイは、剣が手に現れるイメージをし、頭の中で念じた。
すると、木刀が手元に現れた。
「おお!、でてきた!」
「見たところ、木剣かな?」
「恐らくそうかな。威力も10だったし、こんなものかな?」
「スキルレベルが上がると、すごい剣になるのかしら?すごい剣、、、イメージできないわ。」
「一応、簡単に振るってみようか?」
「そうだね!やってみる!」
レイは召喚した木刀を振り、感触を確かめた後、近くの気に打ち込んでみた。
「、、、。うん、普通の丈夫な木剣、ってとこかな?」
「そうか。どんなものか、イメージできただけでもいいだろう。今後スキルレベルがあがり、より強化されれば、近づかれたときの護衛用になるだろう。今だと、渡した武器の方が使いやすいかもな。」
「そうだね。」
「次はもう一つのスキルを見てみようか。」
「了解!、、、行きます!!」
レイは、今度は自分の手から鞭が伸びるイメージをし、スキル名を念じた。
すると、レイの手から、鞭状のものが伸び、前の木に絡みついた!
「次は、、、電撃のイメージか、、、!」
レイが電気の流れるイメージをもつと、鞭から激しい電流が流れた。
「おお、、、!」
「これは想像以上に激しい電撃ですね、、、。状態異常無効のスキルがかなり高くないとレジスト出来ないかも知れません。」
「そうだな。威力0だから、試しにくらってみようと思ったけど、やめておくよ。ただ、かなり使える事がわかってよかったじゃないか。」
「そうだね。」
「では、最後の『ミサイルランチャー』というのも試してみましょう、レイ。」
「これが1番心配なんだよなぁ。」
「OK。やってみるね!」
「レイ、今度は、射撃系だから、手から弓が放たれる様なイメージをするといい。あと、威力が高めだったから、少し離れたところを目標にな。」
「OK!ありがとう、兄さん!」
レイは前に人がいないことを確認し、
左手の指から弓が放たれるイメージをしつつ、頭の中でスキル名を唱えた。
すると、頭の中でアナウンスが流れた。
「目標に照準を合わせて発射して下さい。」
「これは、、、!?見える、見えるぞ!狙う場所が!」
レイは、4つの現れた照準を全て木に合わせると、再度イメージしつつ、スキル名を唱えた。
「いけっ!!」
レイの手の上あたりから、4つの小型ミサイルが出現し、勢いよく発射され、そのまま木々に着弾した!
ドゴゴゴーーーーン!!
激しい音と煙があがり、気がつくと、着弾した周辺の木々が粉々になっていた。
「「「「、、、いや、これだけ強すぎ。」」」」