ギフトの力
「しかし、アホーズの奴、酷いステータスだったな、、、。この1年、何をしていたんだ。」
「ずっと僕と模擬戦してたよ。僕が手を抜いていたから、強くなった気でいたのかも。」
「あれが跡取りなんて、アナクロス家ももう終わりね。」
「そうだな。もって2、3年だろうな。アイツらが潰れたら、俺たちが戻ってきてもいいかも知れない。」
「そんなにもたないの、、、?」
「恐らくな。贅沢する為に税を上げているから、出て行く領民も多くなるだろう。それに、俺がいなくなったら、間引きする冒険者も減ると思う。アイツらが自己研鑽をしていればもっともつかもしれないが、アホーズのあのザマをみれば、それは期待できないな。」
「しょうがないわ。因果応報ね。」
自身の生まれた土地が廃れると聞き、レイは悲しい気持ちになった。しかし、自分達はあそこにい続けるわけには行かない。
「そういえば、2人は自分ののステータスをしっかり確認したか?ギフトとともに、スキルなども得たはずだから、良く見てみるといい。」
「この3人だから、私のステータスをお見せします。確かに兄様の言う通り、スキルも増えていますね。」
オードリーがステータスを見せた。
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【ステータス】
オードリー・アナクロス
年齢 12歳
レベル1
HP : 70/70
MP : 100/100
ST(物理攻撃力): 20 + 10
DF(物理防御力): 30 + 10
INT (魔法攻撃力): 60 + 10
RES (魔法防御力): 60 + 10
AGI (素早さ): 30 + 10
ギフト: 【聖女】(★★★★★)
スキル: 身体強化 LV.1
女神の加護 LV.1
ヒール LV.3
ハイヒール LV.1
キュア LV.1
状態異常無効 LV.3
MP自動回復 LV.1
大いなる加護 LV.1
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「「「おお、、、」」」
「どうですか?兄様?」
「うん、、、。やっぱり、素晴らしいステータスだね。これ、オードリーでも、余裕でアイツに勝てたかもしれないな。スキルも豊富でとてもレベル1とは思えないよ。」
「もう、ハイヒールを取得している、、、。 これ、上級回復呪文だよね?」
「そうですね。スキルも非常に多いですし、さすがです、オードリー様。」
「ふふ、ありがとう。次はレイの番ね。楽しみだわ。」
「OK。これです。」
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【ステータス】
レイ・アナクロス
年齢 12歳
レベル1
HP : 80/80
MP : 280/280
ST(物理攻撃力): 40
DF(物理防御力): 40
INT (魔法攻撃力): 250
RES (魔法防御力): 100
AGI (素早さ): 300
ギフト: 【異世界兵器】(★★★★★★★)
スキル: 超人類 LV.1
状態異常無効 LV.3
鑑定
ミサイルランチャー LV.1
異世界剣 召喚 LV.1
電撃鞭
MP自動回復 LV.1
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「「「、、、。」」」
「どうかな?兄さん。」
「、、、うん。全く見たことのないタイプのステータスだな。まず、身体強化がないが、ベースは高い。そして、MPとINTが非常に高く、何よりAGIが異常値だ。身体強化なかったら、レベル1で俺より高い。」
「「え?」」
「そして、スキルの半分が未知だな。さすが星7つだ。レイ、このスキル、わかるか?スキルの部分を押してみてくれないか。」
「はい。」
レイは「超人類」を押してみた。
超人類: 脳波を操り、時空を超えた非言語的コミュニケーション能力を獲得。また超人的な直感力や洞察力、反射神経、並列思考等を得る。レベルが上がる程、それらの力はより上昇し、専用スキルを使いこなすことができる。
「これは、、、?」
「新種のスキルだな。色々とすごいことが書かれているが、レイの今後の成長の鍵となるスキルかもしれない。他はどうだ?」
「はい。」
ミサイルランチャー:誘導性を持った小型ミサイルを発射。
威力:500/1発
消費MP:30
※レベルにより発射数や性能が向上
「威力が書いてあるから、これは攻撃スキルだね。後で試してみるとして、他はどうだろう。」
「はい。」
異世界剣 召喚 : 異世界の剣を召喚する。
威力:10
消費MP:10
※レベルにより召喚する剣の性能向上
電撃鞭 : 捕縛用。3メートル程の鞭を召喚。鞭が触れたタイミングで、電撃を流すことができ、気絶や麻痺の状態異常を引き起こさせる。
威力:0 (気絶、麻痺効果)
消費MP:30
「なるほど、、、。こっちは近接用のスキルか。まだ異世界の剣とやらは、レベルが低いとそこまでの威力ではないみたいだな。」
「この電撃鞭というのも、またユニークなスキルですね。」
「そうだな。レイは最初は後衛で、ミサイルメインで攻撃した方が効率が良さそうだな。少し威力が心配だが、、、。」
「低そう?」
「逆だ。LV.1にしては威力が高い気がする。まぁ、後で確かめよう。」
「そうだね。」
「ちなみに、俺のステータスは今こんな感じだ。」
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【ステータス】
リュウ・アナクロス
年齢 15歳
レベル45
HP : 620/620
MP : 300/300
ST(物理攻撃力): 350 + 250
DF(物理防御力): 350 + 250
INT (魔法攻撃力): 0
RES (魔法防御力): 250 + 250
AGI (素早さ): 250 + 250
ギフト: 【剣神】(★★★★★★★)
スキル: 身体強化 LV.9
女神の加護 LV.9
状態異常無効 LV.Max
豪脚
鑑定
属性付与
直感 LV.9
スラッシュ LV.5
ガードクラッシュ LV.7
オートガード LV.6
ビッグシールド LV.3
見切りLV.9
切り払い LV.7
はやぶさ斬り LV.5
ギガスラッシュ LV.8
斬撃波 LV.9
グランドクロス LV.4
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「「強、、、!」」
「まぁ、レベルもあるからな。俺は攻撃特化の両手剣タイプでなく、オーソドックスな片手剣、盾のタイプだ。今はバランスよく鍛えているが、2人の成長によっては、方向性を変える必要もある。」
「兄さん、、、。」
「因みに、俺がレイのギフトが分からなかったのは、鑑定だと、同じレアランクのギフトまでしか見れないんだ。」
「そうなんですね。」
「だから、星6以上ということになるから、びっくりしたんだよ。」
「私も星5で珍しいはずなんだけど、レイが異常なのよ。」
「オードリーも十分すぎる力を授かったよ。間違いなく、最強の双子だね。だからこそ、あんな屋敷にいるべきじゃなかったし、変な権力の管理下にも置かれたくない。」
「そうですね。。。ありがとうございます。」
暫く、馬車で会話していると、休憩時間になった。
若干、ステータスとギフトを、今後のことを考えて修正しました。