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俺の【異世界兵器】がとどまることを知らない  作者: SNDKT
冒険者業開始から学園入学試験まで ギフトの覚醒
28/30

閑話7 〜リュウ、学園の英雄になる 完〜

〜リュウ視点〜


俺はスラスター全開で、目標に向かいダッシュすると、数分もかからず、接近する事ができた。


「グオォォ、、、!」


相手の索敵範囲、攻撃範囲に入っているはずだが、攻撃してくる気配が全くない。

俺を敵として認識していないのか?


いずれにせよ、俺の攻撃範囲に入りこむチャンスだ。


「しかし、格の違う相手だな、、、。」


俺は見上げながら走り、そう呟いた。


レッドドラゴンより一回り大きく、威圧的な風貌から、コイツがこの火山の王者であることがわかる。コイツにとって、俺なんぞ、取るに足らぬ存在なのだろう。



名前は分からないが、恐らく真龍に分類されるタイプだろう。龍の上位種だ。

真龍たちは災害級と言われ、人力では討伐は不可能な部類とされているレベルだ。


正直、勝てるかは分からないが、このままだと、近くの街などに多く被害が出る。

何かを守りながら戦うよりも、今の方がまだ良さそうだ。


俺は気合いを入れ直して挑むことにする。


「よし、、、!行くぞ!、、、はぁぁぁっ!!!」


俺は様子見で『斬撃波』を数発、真龍の顔周辺に放つ。

レッドドラゴンを一撃で仕留めた技だが、果たして通用するのか、、、。


「!?」

「グオオオォォォォォォォォ!!」


何発かが命中したが、軽く皮膚を傷をつけた程度だった。

致命傷には全くなっていないだろう。


それよりも驚いたのは、真龍が『斬撃波』を何発か、視てかわしたことだ。

レッドドラゴンは俺とのAGI差もあり、よけることもできなかった。


しかし、コイツは明らかに、『斬撃波』を目で捉え、急所にあたる箇所への攻撃はかわしていた。


「思ったよりも速いのか!?、、、これは、ヤバい予感しかしないな。」


そして、先ほどの攻撃で傷つけられたからか、真龍は殺意をもった目で俺を捉えた。

明らかに敵と認識している。


すると、


「!?、、、くる!」


口が光ると、ブレスを仕掛けてきた。


恐ろしくぶっとい光線が俺を襲う。


「ヤバっ!」


俺はスラスター全開でよけることに集中し、何とかかわすことができた。

レッドドラゴンのブレスなんぞ比ではない、

恐ろしく太く、強烈な光線だった。

レイの『ハンドビームガン』よりも強力で、人並みの直径をもつ。

一撃で、あたりの大地は消し飛び、地形も大きく変わっていた。


「なんて威力してやがる、、、!まともにくらったら、跡形もないな、、、。」


ぞっとした。

超強力な一撃を、そこまで溜めないでうってくるのか、と。



ただ、ここで動揺し、脚を止めてしまったのは俺にとって悪手だった。


真龍は足の止まった俺に対して、圧を強める。

まず爪で攻撃してきたが、ここは難なく交わすことがでた。


しかし、その直後に素早く反転して尻尾で『薙ぎ払い』をかけてきた。


想像以上に速い身のこなしと、太い尻尾に、

俺は完全に回避できず、数十メートル吹き飛ばさ、岩にタタキつけられた。


「ぐぁ、、!がはっ!!」


かすっただけなのに、、、意識が朦朧とするし、

HPが半分以上も持っていかれてる、、、!

STは999なんてレベルじゃないのか、、、?

何よりも、とんでもなくでかい図体のくせに、速い、、、!

とりあえず、エリクサーを飲まないと、、、!


「!!?」


俺は、エリクサーを飲む前に、スラスターを全開にして横に飛んだ。


俺がさっきいたところに、真龍のブレスがとんできたのだった。


「あっぶねぇ、、、。くそっ!」


俺は回り込みながらエリクサー飲み、HP/MPを回復させる。

これ、1本で家は余裕で買えるぐらい高いんだけどな、、、!

そんなこと言ってられないか。


全神経を集中させ、飛んでくるブレスの光線を回避しつつ、俺は自身が攻撃できる間合いまで詰めていく。


そして、再度接近に成功する。

やった俺が戦える距離だ。


すると、真龍は再度、爪で攻撃してくる、


「!!」


俺は爪をかわすと、真龍はまた、反転し尻尾で『薙ぎ払い』をしていきた。


「2度もくらうか!」


俺は飛行し、『薙ぎ払い』をかわすことに成功する。

『薙ぎ払い』は攻撃後の隙がでかい技だ。


「ここだ!くらえ!!!『グランドクロス』!!!!」


俺は、真龍の首元に自分の最強のスキルをうち込んだ。


「グオオオォォォォォォォォ!!」


俺の最強の一撃は、倒すことは出来ずとも、

真龍を大きくノックバックさせるとともに、首もとに大きな十字傷を与えた。


「効いて、、、いる!!いけるぞ!!」


唯一のダメージソースを見つけた俺は、ここからやっと攻勢にでる。


「グオオオォォォォォォォォ!!」


初めて有効打をもらい、荒れ狂う真龍は、暴走したかのように、ブレスを放ってくる。


「ちぃっ!!」


間一髪でブレスの光線を回避し、再度首元に狙いをさだめる。


「くたばるまで何発でも打ち込んでやる!!行くぞ!」


ここで、真龍は爪からの尻尾のパターンでなく、爪とかみつき攻撃を取って変化をつけてきた。

だが、集中している俺は、新しい攻撃パターンも難なく回避に成功する。


そして、


「はあああぁぁぁぁ!『グランドクロス』!!!」


「!!!グオオオォォォォォォォォ!!!!」


2度目の『グランドクロス』を再度首元に放つと、真龍は先ほどよりも大きくノックバックした。

そして、の十字傷が明らかに広がり、深くなっている。

真龍から、大きく血が吹き出し、ふらついた。

致命傷になっているのがわかる。


「あと1、2発で行ける!これで最後だ!」


俺はここが勝負どころと察知し、エリクサーを飲んだ。

HPは満タンだがMPを回復する必要があったからだ。


そして、再度真龍との距離をつめ、攻撃をねらう。


「!!!グオオオォォォォォォォォ!!!!」


真龍も、危機を察知し、反撃してきた。

さっきよりも必死で、激しい攻撃だ。


だが、攻撃のパターンはそこまで多くない、もうわかっているぞ!

俺の方が少しばかりAGIが高い。

『直観』と『見切り』があれば怖くはない!


真龍の攻撃を三度かいくぐったところで、首元の前に到着する。


ここで、真龍はブレスの溜めに入った。

真龍の首元が、光線を吐こうと膨らむ。


「遅い!とどめだ!!『グランドクロス』!!!」


「!!!グオオオォォォォォォォォ!!!!」


バゴォォォォォォォォォォーーーーーーン!!!



激しい爆音とともに、俺は吹き飛ばされた。


そして、煙が晴れると、真龍の首は吹き飛び、息絶えていた。恐らく、ブレスを溜めている時にダメージを受けたことで、暴発したのだろう。

ラッキーだったのかもしれない。


「終わったのか、、、?」


念のため、近づくが、反応はない。


「良かった、、、!流石に死ぬかと思った、、、。レイに感謝しないとな、、、。」


俺はそう呟いて、ゆっくり座り込んだ。


すると、頭の中でアナウンスが流れてきた。


レベルアップだろう。


————


「真龍・ボルケーノドラゴンを単独討伐した事で、ボーナスを獲得しました。」

「真龍単独討伐ボーナスで、ギフトが【龍神の加護を受けし剣神】にランクアップしました。」

「【龍神の加護を受けし剣神】にランクアップしたことで、新たなスキルが追加されました。」

「真龍単独討伐ボーナスで、称号【ドラゴンキラー】を得ました。」

「真龍単独討伐ボーナスで、称号【救国の英雄】を得ました。」

「レベルが65に上がりました。」


————


「へ?」






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