一人目の犠牲者
この小説はR18です。気をつけてください。
「ここがそのお茶会場だ」「は?どうみてもボロ臭えだけの居酒屋じゃねえか」グライツォの言う通り、ここは俺の父が営業していた居酒屋の支店跡だ。それを改造し、このボロい場所を作ったわけだ。「ささ、どうぞ中へ。美味しいお茶が入ったんですよ。」グライツォが入ったのを確認し、俺は気付かれないようにスキルを発動させた。これにより、この中は完全防音となった。さぁ、復讐の始まりだ… 視点変更-グライツォ あのガキに連れられてここに入ったはいいものの、本当にボロいな。さっさと済ませて帰ろう。俺は席に着き、コイツが持ってきた茶を飲み干した。旨い。実に旨い。まるで酒だ。俺はこの茶をもっと飲みたいと言うと、直ぐにコイツは持ってきた。それを飲み干すと、眠くなってきた。どうせコイツは俺を殺せないので、俺は眠ることにした。その十分後、俺は地面に首から下が別れた状態で目が覚めた。 視点変更-ゼノン やっと眠ったか。コイツ、まさかこんなに簡単に騙されるのか。ただお茶とアルコールを混ぜたものを飲ませただけなのにぐっすりか。俺は裏から転生前にもらった剣を持ってきて、一思いに振り下ろした。すると見事に首と首から下に真っ二つだ。すると寝ていたはずのグライツォが「貴様ァーッッ、騙したなァーッ!!」としゃべったのだ。俺はそれを見て、「ざまあねえな、陰キャ野郎」と一蹴してやった。そしてこの小屋に火をつけ、その場を後にした。翌日、俺の家に届いた新聞の表紙には、『伝説の狂智人、何者かの手により死す』とでかでかと乗っていた。やはり死んだか。取り敢えず復讐の第一歩を踏み出せたのだ。今日は祝杯だ。俺は何の酒を買うか考えながら、異世界人リストを開いた。「よし、次はコイツにするか」俺は次の標的を決め、静かにほくそ笑んだ。
本日も御高覧頂きましてありがとうございます、作者の暇人です!やっと出せました!ここ最近は受験対策で忙しく、一本出すのが限界でした…それでは皆さん、次の話でお会いしましょう、さようなら!