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復讐13話



 「そうだ………ステータスが上がってるかもな。クラスアップしてないから100でカンストになってるだろうけど、まぁ一気に100ならそれでいい」



 そしてユイトはレベルを見た



 「………Lv.1?」



 ユイトは目を疑った。

 待て待て待て、と。

 話が違うと思った。

 少なくとも、一気にクラス3以上は行くはずだ。

 にも関わらずレベルは1。



 「嘘だろ…………あんなバケモンを倒したのに………いや、待て………クラス5?………クラス5ォ!?」



 思わず二度見してしまった。

 これは逆に上がりすぎだ。

 それに、クラスアップしていないのにクラス5。


 もしや、一度クラスアップすれば必要ないのか?


 ユイトはそう考えた。

 そしてそれは正解だ。


 クラスの壁は一度外されると、もう戻されることはない。

 そういうものなのだ。



 「じゃあ、もう一回ちゃんと見るか………」

 



———————————————————————————


 黒神 結人


 Lv.1 クラス5


 HP:10 A

 MP:10 A

 ATK:10 A

 DEF:10 A

 AGI:10 A

 INT:10 A


 

 ユニークスキル:<復讐者>x2



 スキル:


———————————————————————————





 「マジかよ………!」



 ステータスは1〜10000まであり、横のアルファベットは10000を超えると一個上に上がる。


 一番下が無印でそこからF〜SSSへと上がっていく。


 基本クラス5はCが普通。

 Aはクラス7以上の者じゃないと持つことがない。

 しかし、どう言うわけか、ユイトはAがついた。

 これは何故か。



 「………あっ、そうか!」



 そう、無印のレベル1はレベルとステータスが上がりやすいのだ。

 普通、どれだけ上がっても、無印のレベル100で止まってしまうが、一度クラスアップを済ませたユイトはここまで際限なく上がってしまったのだ。



 「運が良すぎて自分でも怖いくらいだな………くくく………ああ、いい気分だ………」



 ユイトは試しに体を動かしてみた。

 崖を垂直に登ったり、壁を砕いたりして具合を見る。

 以前ほど強くはないが、確実にさっきよりはマシだ。

 


 「このステータスではアイツらには勝てないだろう………だが、このUSがあればいける。が、完膚なきまでに復讐するためにはまだ足りない。もっと強くならねぇと………」


 

 ユイトはレオサンダーの死骸のそばに行った。

 魔石を収集し、それを使って魔法松明を作った。


 これで光苔のない暗がりでもいける。



 「進もう」



 ユイトは進む。

 復讐のためにさらなる強さを求めて。



 


 

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