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【二巻発売中!】追放された勇者の盾は、隠者の犬になりました。  作者: 家具付
いかにして盾師と隠者は、己の真理を貫くか
120/132

再会=顎はずれそうなんだけど

ちょっと訂正入ってます。

「おい呪い本、アメフラシ、お前ここからアリーズの事追跡できるか」


腰のふにゃふにゃとした体の相方に聞くと、そいつは楽しそうな声で体を動かした。

その体の中のきらきらした、星図に似た輝きがぶつかりあう。

一見すると魔道具のような反応だけども、魔道具でこんな事が出来るものはあまりないだろう。

星図の輝きが呪いの本の中でぶつかり合って、おれの手首に光の糸がくるくると巻きつき始める。何が始まるのだろう。

そんな風に思っていると、じわじわとおれの手首から赤い色がにじみ始めて、光の糸とより合わさり始めた。

本当に何してんだ、と思ってしまう物だったが、それはより合わさってから、ばねで弾かれたように外に飛び出していく。

腰のあたりで、ベルトにぶら下がった相方が、面白そうにこう言った。


『この筋を追いかければ、アリーズってやつが見つかるだろうよ、相方の血の中に混じってた、そいつとの縁を可視化させてみた』


「それは規格外のことなんじゃないのか?」


ディオが何とも言い難い声で言う。それはアメフラシもどきの能力に対するものなのか、そんな縁とやらがおれとアリーズの間でつながっている事に対してなのか。

どっちかさっぱりわからないが、こうやって追いかけやすい目印を作ってもらったのは助かる。

取りあえず転移施設から外に出ると、通りは祭りだからか、人でごった返していて好きなようには進めない状態だ。

何処を見渡してもぎゅうぎゅうなくらい、人がひしめき合って同じ方向に向かっている。

俺の手首から伸びている光は、彼等と同じ方向を示していた。

でも、通行人の誰も、おれの手首に注意を向けない。

これはおれだけが見えてるんだろうか。


「ディオ、おれの手首から出てる筋、見えてるか?」


「見えているぞ、どうしてそんなことを今聞くんだ?」


「通行人は見えてないみたいだから、おれだけ見えてる術なんじゃないかと思って」


「確かに、他の誰もナナシを見ないのは事実だな」


周囲の様子をよく見て、ディオが言う。


「そりゃ見えないだろうな」


おれたちを上から覗きこんで言い出した師匠に、首をあげて聞いてみる。


「なんでです?」


「その筋は、お前とアリーズに関わった奴にしか見えない筋だ。帝都にお前と縁のあるやつはいないんじゃないか。アリーズの知り合いはいるかもしれないが。片方だけしか知らないんだったら、術が見えるようになるには中途半端だ」


「言っている師匠は見えてますか?」


「見えてないぜ、当たり前だろう。お前の大事な奴の事を、俺様はかけらも知らないわけだ」


「……じゃあ、おれとディオしか、この筋を追いかけられないって事か?」


「そうなるな。急ごう。アリーズがどこにいるのかも見当がつかないんだ。この筋しか頼れない」


あいつの友達が暴走する前にだ。

顔を見合わせて、おれたちは出来るだけ素早く、その筋を追いかける事にした。

したんだけど……人混みがひどすぎて思うように動けない。

おれは通れても、大柄なディオは人を突き飛ばしかねなくて、おれの後をするすると追いかけるなんてできない。

じれったいほど進めない。

おれは舌打ちしてから、ディオに上を指さした。


「これじゃいつまでもアリーズの事を探せない、上行くぞ」


「待ってくれ、屋根の上を飛びわたるつもりか?」


「ほかに簡単に通れる場所ないだろ」


「さすがにこの祭りの中、屋根の上を走ったら警邏につかまらないか?」


「そこはやってみないとわからないと思う」


「ナナシ、……やけになってないか?」


おれの顔から何を見たんだろう。ディオが真面目に聞いてくる。おれは真面目に頷いた。


「やけは起こしてない」


そう言っていた時だった。


「君たち、やっと追いついた……」


後ろの方からディオが声をかけられて、一人の女性から話しかけられた。


「君たちが、さっきの騒ぎを起こした人たちと同じ街から飛んできた、とわかったから、追いかけてきたんだ」


「さっきの騒ぎってなんだ?」


「魔道具の一斉誤作動および乱闘」


「……は?」


魔道具の一斉誤差および乱闘っておい、アリーズお前は何をした。

固まったおれとは違い、話が進まないと思ったんだろう。ディオが続けて問いかけた。


「何か騒ぎが起きてしまったんだろうか。俺たちは人を探しているんだ。金髪碧眼、片腕のない割と線の細い男の子なんだが」


「やっぱり関係者だった!」


女性はよく見れば、転移施設の受付の制服らしきものを着ている。揃いの制服ってやつみたいだ。さっき俺たちに声をかけた人と同じような仕様である。


「先ほど、と言っても十五分前くらいなんだが、金髪の青年がアシュレから転移して来て、一緒にここに来た男が、お前じゃない、なんでお前がいるんだって火を噴きそうな位に怒鳴っててな。あまりにもすごい剣幕だったから、揉め事が起きる前にと警邏が飛んできたんだ。金髪の方が今にも切り殺されそうだったしな。でもその男が剣を抜いて切りつけようとした時……」


「時?」


「その場にあったあらゆる魔道具から、一斉に術が発動したんだ。男は術を食らって吹っ飛んで気絶、金髪の方は困った顔で、誰もいないのに『みんなやりすぎだよ。もっと加減してあげて』とか言い出すし。それを聞いた魔道具の持ち主たちが、金髪の方に、自分の魔道具に何をしたんだと掴みかかって、乱闘騒ぎが起きたんだ。あまりにも問題行動過ぎたから、結局警邏が金髪の方も気絶した方も、詰所の方に引きずって行った。アシュレの方に問い合わせている真っ最中に、君たちが同じ場所から転移してきたから、アシュレで起きていたことを知りたくて、追いかけてきたんだ」


「乱闘とはすごいな。大きな混乱は起きなかったのか?」


さっきの転移施設では、やや興奮気味の人が多かったけれど、そんな大騒ぎが起きた後の場所にしては静かなものだった。

とてもそんな事があった後とは思えないんだが、そうじゃなかったらしい。


「さっきまですごかった。魔道具の持ち主たちが自分の道具の誤作動で慌てふためいて、金髪の青年が警邏に連れていかれた後、一斉に点検の方に走って行った。みんな一斉に向かったから、転移装置付近は少し落ち着いたところだったんだ」


それを聞いて大体察した。アリーズの友達の誰かが、強制的に術を発動させたんだろう。……いきなりそんな物を見せられた人たちには失礼かもしれないが、その程度ですんでよかった。


「だが幸い、それ以上の怪我人とかは出なかったしな。ちゃんと話していれば今頃、向こうの警邏の方の出口のあたりにいるはずだ。ちゃんと話していればの話だが」


そう言って女性が指さした方は、おれの手首の筋とは違う方向だった。

アメフラシはおれを騙さないし、何かすでに済んでしまったんじゃないか。

自分の手首を見たおれとはちがって、ディオは女性に説明をしている。人違いでアリーズが転移させられた事をだ。あらかたの事情を聴いた女性が、それをメモに書き留めて頭を下げる。


「教えてくれてありがとう。転移装置付近で争いが起きると、上に報告が上がって、場合によっては転移装置を一部停止させなければならなくなるから、情報をたくさん集めたかったんだ」


「こちらの方こそ、そんな揉め事になってしまって申し訳ない」


頭を下げたディオ。おれは慌てて一緒に頭を下げた。


「どうやら金髪の方が、とっくに詰め所を出てしまったらしい。急いで探さないといけない。彼はいま情緒不安定なんだ」


素早く話を止めたディオが、視線でおれに先に行けと言う。

おれは頷き、思いついたことを呪い本に言った。


「呪い本、おれの居場所がすぐわかるように、ディオとおれのこと繋いでくれ」


『おう、いいぜ』


しゅるる、とおれの小指とディオの小指に筋が巻きつく。


『単純なやつだ、体に悪影響は及ぼさねえ。相方、早くアリーズ追いかけな』


「何から何まで助かる、ありがとう」


ディオが言うと、呪い本はぎょとぎょとと目を動かして答えた。

そこでおれは、一番はやく行けそうだから、屋根の上に飛び乗った。

後は走るだけだ。幸い、おれの居場所が分かればディオはちゃんと合流できる。

おれは全速力で、手首の筋を追いかけだした。

それにしても。おれはため息交じりに呟いてしまった。


「……あいつ……もっと友達の手綱とっておけよ……」


それを聞いたらしき誰かが、脇で吼えるように笑った。声の大きさにぎょっとして横を向くと、師匠がいて爆笑してた。大笑いだ。腹の筋肉がよじれるんじゃないかって位笑ってる。


「やらかしっぷりが派手で楽しいぜ、お前の親友」


「これ以上の事が起きないように願うばかりです、本当に……」


光の筋を追いかけていくにつれて、いろんな人が興奮してざわめく声も耳に入ってきた。

かみおろし、とか砂の神殿、とかいう単語が聞こえてきたから、おれはそっちに耳を傾けた。

一生懸命に聞き耳を立てる事なんてしなくても、会話は十分に聞こえてくる。つまりそれだけ皆、騒いでるんだ。


「さっき、砂の神殿の神官が引っ張っていった青年を見たか?」


「見たわよ、どこにでもいそうな金髪だったわね」


確かに、屋根から見下ろしてみても、帝都の金髪の割合は高い。


「信じられないだろう、あんなどこにでもいそうな若者がかみおろしだなんて」


興奮して喋っている人がいる。かみおろし、ってやっぱり言った。

引っ張って行かれたのはアリーズっぽそうだ。


「疑うかもしれないが、砂の神殿の関係者が目の色変えて、引っ張っていったのを見ただろう。なんでも今年の祭りのために修行していたかみおろしが、その資格をなくしてしまったんだとか」


「かみおろしって生まれつきって話だろう? なんでまた資格がなくなるなんてことが起きるんだ?」


「そんな事神殿関係者じゃないんだから、こっちが分かるわけないだろう。それにしても、転移施設の点検設備の方が騒がしいな」


「なんでも魔道具の誤作動が起きたらしい。一人伸びたってよ」


「さっき知り合いの警邏が見に行った時には、まだ伸びていたぜ。どうやら思い切りぶつかってしまったようだ」


「運がない男だよな、でもそれを言ったらあの若者は一体何に愛されているのやら。切り殺されかける時に都合よく、魔道具が誤作動を起こして守るなんて」


「やっぱりかみおろしだからじゃないか?」


「お前もそう思うよなあ、でも帝都の神殿の神降ろしが、同じような奇跡を操ったなんて聞いた事ないぜ、一回も」


「話が広がるのが速すぎませんかね」


「人が密集して目撃者が多かったんじゃないか。見た人間が多ければ、噂はあっという間に広がる」


おれと師匠の会話の間にも、道の人たちの話は止まらない。


「職だから、かみおろしにも、階級があるんじゃないのか?」


聞こえてきた会話で、アリーズが詰め所を出てしまった事はわかった。それよりも気になったのは、帝都の祭りに砂の神殿の関係者が来ている事だ。

普通は、その街の神殿が中心になるから、遠い砂漠の神殿の関係者が来る事なんてなさそうな気がする。……でも大きな祭りだったら、招かれたりするんだろうか。

そこら辺はよくわからないが、お客さんとしてきたならば、町の人たちの会話はちょっと何かが違う気がした。


「で、砂の神殿の神官はどっちに行ったんだ?」


下でそんな疑問が聞こえてくる。誰かが城の方を指さした。


「ああ、それなら宮殿の方に行く様子だったぞ。儀式の祭壇を目指してる感じだったな」


「宮殿での儀式って言ったら、神に寿いでもらう儀式だな。確かに砂の神殿の関係者が認めるかみおろしなら、適任だろうな」


「……寿ぎか、かみおろしじゃねえと何もできないあれは」


師匠が何か思い出したらしく、そんな事を呟く。


「知り合いの手紙にあったな……去年と一昨年二年続けて、寿ぎがなかったんだ」


寿ぎ、つまり神々の祝福だ。それがなかったという師匠に対して、違和感が募る。

だって神と言う物は超が付く気まぐれだ。毎年寿ぎがないって珍しいのだろうか。

義理も何もないんだから、毎年律儀に寿ぐ方が珍しいと思うのはおれの気のせいなのか?


「へえ、それは珍しい事なんですか?」


疑問が口を突いて出てきた。師匠は今回は何も知らないことを怒らなかったし、呆れもしなかった。帝都の常識を知らないのは、師匠が連れてこなかったからだとわかっているのだ。

師匠は努力してもどうにもならない事では、怒らない。

見た事も聞いた事も、まして出会った事もない魔物の弱点の血管の位置を知らないからって怒らないのと同じだ。

大きな肩をすくめて、まあな、と言って続ける説明は、割と分かりやすかった。


「おかげでこのあたりは作物の出来高が良くなかったらしいな。穀物の値段も上がって、結構大変だったって手紙に書いてあったぞ」


師匠が手紙をきちんと受け取る、その事実の方がとんでもなく常識的だと思うおれは、変なのだろうか。師匠って手紙も無視しそうな印象があるんだが。

たまに一人でどこかに行って、ふらっと酒の匂いをさせて合流する事あったな、そう言う時か?


「この祭りの中心になる神は、心優しい気性とのことだから、寿がないなんてめったにないんだ。儀式の終盤にある、俺ら一般人でも見える祝福がなかったから、色々な憶測が飛び交ったな」


下の大通りで、観光客に誰か街の住人が説明している。帝都は大きい所だし、何も知らないでお祭りに来る人も、結構いるんだろう。

おかげでおれも、知らない事を聞いて知れる。


「帝都の神殿が抱えているかみおろしが、かみおろしじゃないんだろうとかな」


「本物は出て行ってしまったんだとかな」


聞こえてきた中身が中身だったから、おれはちょっと考えた。去年、一昨年。という事は……アリーズが帝都から出て行った期間と一致する。

もしかしてその神は、神殿のかみおろしじゃなくて、アリーズがいたからそう言った事をしていたんじゃないだろうか……あり得そうで恐ろしい。

隣の顔を見れば、やっぱり似たような事を考えていたんだろう。師匠が皮肉に唇をゆがめた。


「そりゃあ砂の神殿の関係者が、見つけた途端に連れていくだろうな」


儀式を成功させるために、絶対に必要なのだから。


「急いで合流しないと、えらい事になりそうなんですけど」


帝都の神殿こそ、アリーズを殺しにかかった集団だし。砂の神殿の誰かがアリーズを引っ張っていったなら、いきなり殺しにかかったりはしないだろうけれども、その道理をわかっている奴らだとは限らない。

封印していたものを持ち出してまで、アリーズの破滅を狙った集団だ。

うまく殺せたと思っている所に、片腕はなくてもぴんぴんしているあいつがやってきたら、また殺そうとする可能性は高い。

でも、今のアリーズは危険の度合いが跳ね上がっていて、何かあったら街を吹っ飛ばすくらいの見方が常に隣にいる状態だ。

帝都崩壊とかは、考えたくない。色々な方向から見ての話だ。


「問題が増えて頭が痛い」


「ならさっさと動けのろま」


師匠が遠慮なく言ってくる。おれは周りを見回して、手首の筋を見て、最短距離を走る事にした。若干障害物が多いけれども、なんとかなる。時間が惜しい。

おれは全速力で、屋根とかの上を走り続ける。途中何かひっくり返しそうになったが、がんばって飛び越えた。

そのまま屋根を走っていく。やや後方を師匠が走っているのが気配でわかる。

だが我が師匠ながら、あっぱれな体重移動だ。だって屋根が一つも壊れていない。

重量が重量である。大きな体に重たい盾が七つもある師匠の姿では、屋根の一つや二つ簡単に穴が開きそうなのに、何も被害が起きないように走っているんだから、相当な体の動かし方なのだ。


「師匠は先に行かないんですか?」


「お前の脇にいた方が、面白いものが視えるだろう、第一、お前の手首の筋とやらを俺は見えない」


面白い事が好きな方らしいいいようだ。

そんな風に走りながら……屋根を走っている時は、さすがの師匠の殴らない……もう宮殿は目の前だ。

宮殿の前では、大きくて優雅な帽子をかぶった誰かが、道を見回している。きれいな衣装の女の子の様だ。とっても上品な仕草をしている。周りには護衛が何人もいて、明らかに上流階級とわかる誰かだ。

彼女は誰かを探しているようだ。きっと知り合いとはぐれたんだろうと思って、おれは宮殿の門の前で屋根から飛び降りた。師匠がその後、音一つ立てないで着地する。

おれは音が少し出た。出たと思ったら頭を叩かれる。そんなぽかすか叩かないで欲しいんですがね、師匠……屋根の上が終わったからって。


「お前、そんな軽い体重で音立てて落ちるんじゃねえ」


不満が出た顔をべしゃっと叩かれ、修行が足りないと言われるわけだが、それが事実なので何も言わない事にした。

一方、視界の端では、誰かを探す帽子の彼女が、きょろきょろと辺りを見回してから……こっちを見た。

帽子からみえる、きらきらした赤い瞳。可憐な美少女、この顔見覚えすごくあるぞ……


「ナナシ!」


彼女が友好的な笑顔を見せて、こっちに手を振ってから……おれの背後を見て目を大きく開く。

やっぱり師匠の背丈は、初めて見る相手には驚きなんだろうな、と思ったら。


「……ノイ?」


彼女が信じられないと唇を動かし、そして周囲の目など忘れたように走って来る。


「ノイ!」


そしておれの脇を通り過ぎ、膝をついて彼女と視線を合わせた師匠に縋りつく。

おれは、あの師匠が女の子相手に膝をついて視線を合わせるっていう、気遣いが出来た事に驚いて動けなかった。師匠、あなたそんな事が出来たんですね……


「ああ、ノイ、あなたから何も連絡がなくて、私は貴方が無事かどうかもわからなくて、ごめんなさい、連絡を取りたくても、あなたがどこにいるのかわからなくて、会いたかった!!」


言ってること支離滅裂に近いけど……ノイ? ノイって確か、闇の教団の教祖の遠戚か何かで、彼女……帝国第三王女のルヴィー……が屑との結婚できないように、自分との見せかけの結婚を提案したという、素敵な男だろう?

おれは穴が開くほど師匠を見て、それからルヴィーが一向に離れないのを見て、思わず言った。


「師匠、ロリコン!?」


「外聞の悪い事言ってんじゃねえ!」


思いっきり殴られた。




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