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革命の思考者達  作者: 神裂裕真
2/8

愉快子供と思考者達

いつも通りの日常


だったはずが、最近は少し変わり始まっているような気がしていた。


そんなことを考えていた時、僕は置いてあった紙に最近知った数式(掛け算)の練習として、問題と答えと式を無心に書き連ねていっていた。


「君は賢いね」


背中の方からやさしげなおじさんの声が聞こえてきた。


「そう?」



おじさんに褒められ、少し照れてしまった。


おじさんは目標の人で尊敬する人だ。


毎日こうやって話していろんなことを教えてくれるので、周りからはすごいと思われるぐらいの知識を得たのだ。


でもずっと一緒にいるのに名前も読んでくれない。


呼ぶ時はいつも君と呼ばれる


鏡 勇生という名前があるのだから呼んで欲しい。


・・・・ちょっと頼んでみようか。


「おじさん!」


「なんだい?」


いつも通り僕の求める答えを教えてくれるおじさんの優しい顔だ。


「僕のことは名前で呼んでよ」


「・・・・・・」


十秒間ほど沈黙が続くと、おじさんは顔を隠すように後ろを向いた。

だがしかし窓があった為に僕にはおじさんの泣きそうな顔が見えた。


「なんでそんな悲しそう顔してるの?」


顔を手で隠した。


見られたくない顔を隠すため後ろ向いたのに見られてたら隠すに決まってる。


「すまない、この話題は終りにしよう。」


おじさんはこの話題に何か思いがあるようだ。でもさすがにそんなことは聞けない。


空気を読まねばと思い、僕は話題を変えた。


「うん、じゃあこの前言ってた飛行機の話をしてよ!空を飛ぶんでしょ?どうやって飛んでるの?形はどんな感じ?」


「ああ、それはね」


いつものように知らないことを教えてくれるおじさんに戻った。


「よかった」


ポツリとはなったそれは少し違う人に見えてしまっていたおじさんが、ここに戻ってきたと思う安心感が溢れだすように言葉になったのだ。


いつもはこうじゃない。


数100年前の歴史の話や、隣の家の不倫事情とか親にまだ早いと言われたことも聞いてみればなんだって答えてくれた。


それなのに何でも知ってるんだねって言ったら、難しい顔をされて、


「僕には知らないことがたくさんあるよ、知ってるのは君の知りたいことだけだよ。」


「うん、意味分かんない」


言っていた通りでも意味がわからない。


「あーっとね、・・・僕もよくわかんないや」


「これは僕が知りたいことだよ?」


「・・・・君のことをよくわかってるから、君の知りたいことを知っているんだ。」


絶対考えてなかった。でもあげ足とったところで意味無いから、普通に言葉を返す。


「そうだね、ずっと一緒だもんね!」


生まれたころから僕の隣にずっといた。


僕がまだ喋れない時には必死に僕に言葉を教えてくれた。その頃はなぜか僕も必死になって言葉を覚えていたそうだ。


僕が昔からすごいことをすると、何かをよく口に出す。


やっぱり君は~~・・・・いや天才なんだね。


嬉しそうに言い始めて、言いきる時にうつむいて悲しそうな顔をする。


「すごいでしょ~!」


と僕が調子づいて話しかけるといつも通りに


「もうこんなことができるなんてすごいね」と返してくれる。


そんなおじさんに最近思った。


何かを隠していると。


聞いてみなければ教えてもらえない。でもこれまで教えてくれなかったことはない。一度も。


質問の内容を考えながら寝床についた。


「明日訊いてきいてみよう」


僕は誰にも聞こえないような声で呟いた。


~~~~

・・・・今日は何をきいてくるんだろうか。


ごくたまに無茶ぶりや教えたくないこともきいてくる。


でも答えなくちゃいけないから。


そろそろ潮時かな。


そう思いつつ、眠りにつくのを見ていた。


今は20時2分、子供のとても幼い子が寝る時間だ。


だけど30歳の大人には少し早すぎたここから2時間ほど待って寝ている。


よし、一階でテレビでも見るかな。


この子の父親はいつも11時まではたいていのことが無ければリビングでテレビを見ている。


そう思った瞬間、彼が起きていた。


寝に入った直後なので眠れないのかな。


「眠れないのか?」


「何言ってるの?」


僕のセリフだろ、何言ってるのじゃないよこの子は何言ってるの?


「え?」


「え?」


疑問形を疑問形で返されるのは困ると今日初めて分かったわ。


「おじさん今何時?」


「20時3分だぞ」


「え?」


僕のセリフだろ、え?ってなんだよ。教えてくれないと分からないよ。


「どうしたの?何かあるの?」


「うん、いやなんでもない」


「え?」


そんな感じに話しを止められるととてつもない興味が出てしまうということを知ってやっているんじゃないのか!この子は!


「どういうこと?」


心は荒れてもいつも顔は優しそうを考えたままキープして、落ち着いて僕は質問をした。


「僕は寝た」


「あの短時間で寝たの?」


「うん」


「きちんと寝たよ、体が休まってるさっきは朝起きたくらいすっきりしてた。」


?どういうことなのか分からなすぎてこのマークの大活躍かな?


「いや、たぶん気のせいだと思うよ」


彼はべっどに倒れ目を瞑った。


ああ、そうか


「君もなったのか・・・」


少し嬉しさを隠すように口を手で隠す。


君も・・・・僕のようになってしまったんだね。


ぼくは彼のことが分かってしまっていた。

~~~~


僕は気にしなかった。


寝ていなくて、今日の疲れが少なかっただけかもしれないと


そう思い込んで僕は記憶の底に封じ込めた。


今、話していた人は家族ではない。


こうやって僕と一緒にいる、ずっと生まれた時から話しかけてきていた人。


紹介しよう。


生まれた時から


僕に話しかけてくるおじさん


名前はまだない・・・訳じゃなく知らない


でも知ってることは一つだけある。


このおじさんは死んだことがあるらしい。


そして特徴といえば、他の人には見えない、透明ぎみなどなど色々あるが簡単にいえば死んだ人の魂みたいな状況にある人。


簡単に言うと幽霊だ。









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