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先輩後輩漫才台本   作者: 悪霊
3/4

名言

「はい。どーも!」



「どーも」



「いやあ、戦国時代とか歴史を振り返ってみるとやっぱり名言って多いなって思いますよ」



「ああ、名言ですか」



「たとえば鳴かぬなら、で始まるホトドキスの名言とかね」



「ああ、其れなら知ってますよ。先輩。例えば徳川家康だったらですね。鳴かぬなら」



「ほう」



「鳴くまで寝よう。ホトドギス」



「ちょっと違うな。ちょっとだらけすぎだから。寝てたらホトドギス鳴いても気づかないでしょう」



「zZZZ」



「寝るな!お前はホトドギス待っているわけでも、ましてや徳川家康でもないだろ!」



「私のホトドギスは……いつになったら現れるんでしょうね」



「なんでイイハナシっぽくしようとしているんだよ?俺がお前のホトドギスだ!とでも言えばいいのか?」



「いや、先輩は音痴だから違いますよ。むしろアホウドリですね」



「ぶっ飛ばすぞ!お前!?そんなことはいいから次織田信長!」



「鳴かぬなら」



「ほう」



「転んでしまえ。ホトドキス」



「可愛いな。おい」



「一生に一度の世界中の鳥が集まる大切な会」



「はい?」



「そこで歌を唄う役目を任命されたホトドキス。しかし、緊張して、声が出ず、せっかくの表舞台なのにもかかわらず歌うことができない鳥は多くの鳥から嫌われ、最終的には永遠とはぐれ者になりましたとさ」



「転んでしまえって人生にか!?」



「いや、鳥の一生ですから鳥生ですかね?」



「やかましいわ!」



「いやーしかし名言っていいものですよね。ほかにも……」



「いや、ちょっと待てよ。まだ一人残ってるだろ」



「え?誰かいましたっけ?」



「豊臣秀吉がいるだろ!なんで忘れるんだよ!」



「えーもう豊臣さんは適当でいいじゃないですか?」



「なんで地元の先輩みたいに軽い調子なんだよ!いいから言ってみろよ!」



「はいはい。もう。鳴かぬなら なんかしてみよう ホトドキス でしたっけ?」



「鳴かしてみようみたいに言うな!本当に適当だな!」



「そんなこと言いますけど、先輩は他の名言とか知っているんですか?」



「当たり前だろ。これでも真面目に勉強しているんだからな」



「おおすごいですね~。でも彼女はできないと」



「関係ないだろうが。お前各ネタで絶対に一回はいじるなそれ」



「鉄板ですからね」



「まあいい。例えば、

忠ならんと欲すれば孝ならず孝ならんと欲すれば忠ならず。

わかるか?意味?」



「そうですね。

バイトさせる場合は、中学生の方が自給が安いですけど、労働法にひっかかるし。

でも高校生のバイトは高い上にやるきのない人が多いからどうしようもないってことですか?」



「どんだけ深読みしているんだよ!?ていうか中高って意味じゃねえよ!

ただでさえ、今その手の話題にデリケートなんだからそういうこと言うな!


主君と親どっちもとれず苦しんでいる平重盛の言葉だよ」



「なるほど。つまり、

親の手伝いでもらえる小遣いなら多少へましても大丈夫ですが、あまりお金をもらえず、普通にバイトすれば、お金はそこそこもらえますが、へましたら大変だからどっちをとるか迷うって話ですか?」



「だからそういうことじゃねえっていってんだろ!

もういい!ほかには。

天は人の上に人をつくらず 人の下に人をつくらず。


一万円札にもなった福沢諭吉の言葉だな」



「でも一万円をいくつも持てるかどうかは人によって異なるんですよね」



「いや、まあそうだけど」



「天は人の上に人は作らなくても、金は人の上に人を作るんですよ……」



「悲しいこと言うなよ!」



「むしろ人の上に金が……」



「次だ次!

まともではない人間の相手をまともにすることはない

これは伊達正宗の言葉だな」



「じゃあお疲れ様でしたー」



「やると思ったよ!!帰るな!!

俺はまともだよ!」



「本当にまともですか?本当に本当にまともですか?本当の本当の本当にまともですか?」



「やめろ!洗脳するな!じゃあ最後!

よその若者を褒めることは、うちの若者をけなすことだ。

加藤清正の言葉だ」



「みなさんも今の若者に絶望して海外の若者ばかり褒めたりせず、自分の国の若者の長所を伸ばしていきましょう!」



「なんで最後だけそんな真面目なんだよ!いい加減にしろ!」


余談:ちなみに福沢諭吉の名言でありますが、とある本によりますとあの名言には続きがあり、人を作らず、というか実際はそんなことはない。毎日勉強しないとどんどん差は離れますよ(要約)


とのことらしいです。

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