5/23
一話 日常―ordinary―
茹だる様な暑さの中
俺、才賀那由多は無事十七歳の誕生日の朝を迎えた。
十七歳になった事は勿論嬉しいが、今俺の頭の中を埋め尽くしているのはゲームのことだ。
ゲーマーである俺は一にも二にもゲームの事が大事である。
俺の部屋を見渡せば、本棚…を、目的として作られた家具の中にはゲームソフトがビッシリと並べられており、クローゼットを開けると、服が数着端に追いやられ、大量の段ボールがドーンとスペースの大半を占めている。
その中には勿論ゲームが入っているのだが、二十一世紀初期頃に発売されたような、今ではプレミアが付いているハードまである。
この時点で俺がどこまでゲーマーかおわかりになるだろう。
そして、我々ゲーマーにとっては誕生日は只の「自分が生まれた日」などではない。何故なら殆どのゲームで誕生日イベントがあるからだ。
だから俺は朝起きてから何もせずに、ゲームをし続けるという不健全な生活を送ろうと決めていた。




