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 まずい、顔を見られた。

 そう思った。

 しかし彼女は何かに怯えたように、さっと目を瞑ってしまう。一瞬の事だったので、俺には目の色すら判別できなかった。

 よくよく考えたら彼女は盲目であるので、別に目が合ったところでどうということはないのであるが、しかしそれでもやはり、気持ちが悪いものである。臍の辺りがむずむずする。

 その日は結局、西野に食事をとらせるだけで終わってしまったが、その翌日からはしばらく、彼女から家庭の様子を聞き出すことに費やした。

 なにぶん俺は彼女の父親であることを偽装しながら聞かなければならないので、かなりの時間を要してしまったのだ。

 そう、驚くべきことに。

 俺が彼女を誘拐してから、もう、三か月が経とうとしていた――

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