休みの日
次の日。
「行ってきます」
○△駅までは15分ほどでつくのだが、私は時間ギリギリに家を出た。
「もうみんないるのかな?」
何度も時計を気にしながら向かう。
集合場所に着くとすでにあやか、みさき、りょうが待っていた。
「りんまだかな?」
あやかの声が聞こえ、私の足がとまってしまう。
どう、声を掛けていいかわからなかったから。
ふと、あやかと目があった。
パタパタとこちらに走ってくる。
「来ないかと思った。来てくれてありがとう。さ、行こう」
私の手を引っ張られみんなのいる所へ。
「あれ、ゆきなじゃん」
とりょう。
「はじめまして。ゆきなちゃん」
ぐいっと前に出てきたみさき。
近くで見ると格好いい……。
「遅いよ、ゆきな」
とりょうが笑いながら私の隣を陣取る。
「えっ、なに。りょうも誘ったわけ?」
「なに。あやかも誘ってたわけ?」
「そうだけど、もう。驚かそうとしたのに」
と話をしていると、バタバタと走ってきたりんが到着する。
「ごめん皆。遅くなった……」
息を切らしながらいった。
これで皆集合した。
私達は近くに有ったカラオケ店へ。
案内された部屋は5人にしては少しひろすぎた。
「歌うぞーー!」
張り切るあやかとりん。
「カラオケなんて久しぶり」
私が呟くとみさきが言った。
「本当?」
「うん」
「うちらいつも来てるよ」
マイク片手にはしゃぐあやか。
「そこまで来てないだろ」
あやかが持っているマイクを奪うりょう。
「ねえ、この曲知ってる?」
りんが聞いてきた。
「うん。しってるよ」
「じゃあ、ゆきなちゃん歌ってよ」
「えっ。うん」
「よっしゃあ、歌うぞー!」
もう一本のマイクをとりマイク越しに喋るあきな。
あきなからはじまり次にりょう、みさきりん、私の順番だったのだが、中間くらいになると順番がバラバラになっていく。
私の番になり、歌い始めると盛り上がる中歌うため気分がよく楽しくなった。
「うまいね」
とりん。
「そう?りんちゃんの方がうまいよ」
「本当の事言ってよ」
「ははっ。本当だよ」
二人で話しているとガバッと後ろに抱きつくみさき。
「いいにおい」
「でた。変態発言」
マイク越しに言うあやかはゲラゲラと笑っている。
何十曲も歌うとさすがに喉はがらがら。
少し話しをすることになり、話題はやはり私。
好きな物とか好きなアーティストなど根掘り葉掘り聞かれた。
趣味の大体はあやかとも合いすぐに意気投合した。
誰かの嫉妬の心は日が着いたままで。
そんなこんなで2、3時間はあっという間に過ぎていき、出る時間となった。
カラオケ店を後にした私達は昼食をどこかで済ませようと話しをしているのだが、私はただ聞いているだけだ。
「何処にする? やっぱりハンバーガー?」
と、あやか。
「飽きたよ。牛丼にしない?」
りょうが言う。
「えーおじさんくさいよ」
とりん。
「じゃぁ、ハンバーガー?」
みさき。
「仕方ない、多数決できめようか」
と手を挙げてあやかが言う。
「牛丼がいい人」
手をあげたのがりょう一人。
決まったも同然。
「決定。はい。ハンバーガー食べよう」
スタスタと先頭をきって歩くあやかにりょうが
「だったら、新しく出来たら所にしない?」
「あっちに出来た店?」
「そう。」
「いつもの店と変わらないんじゃない?」
新しく出来た店と言っても何処にでもあるハンバーガーショップ。
昼過ぎた為か混んでいる様子がない。
「そう? ゆきないるしさ」
「そうだね。じゃぁ、あっちに行こうか」
「あっ。ゆきなは何か食べたいものあった?」
「ううん。皆と一緒なら何処でもいいよ」
「何さ、嬉しい事言うね」
店に着くと思ったよりも混んでいた。
「座れるかな?」
とみさきが辺りを見渡しながら言う。
注文し終わるとなんとか一ヶ所狭いが5人座れる席を確保した。
それぞれ別のセットを頼みそれぞれかぶり付く。
「食べたー」とあやか
「おなか一杯だ」みさき
「もうむり」りょう
「ごちそうさま」私とりんが言った。
食べ終わるのが早いあやかは他人のポテトを摘まんでいた。
「あやかって食べるの早いしよくたべるんだね」
私があやかに言った。
「このなかじゃ一番なんじゃない?」
とみさきが言うと、
「かもね」
と笑うりょうとりん。それに釣られて皆も大笑い。
「でさ、こっからどこいく? まだまだ時間あるしさ」
と話しを変えるのはやはりあやか。
「プリとろプリ」
とみさきが前へ乗り出す。
「じゃあ、あのゲームセンターかな?」
「あそこのね」
「だったら、クレープも食べたい」
「「食べたーーい」」
私はなかなか話の輪には入れず少し寂しい気持ちになったのだが、りょうやみさきが気遣ってくれた。
「ちょっと、ゆきな忘れてるよあやか。自分から誘っといて」
とりょうが言った。
「いや、私は。聞いてるだけで楽しいから」
「ごめん」
ショボンとなるが私が笑うとあやかも笑いまた話しを始めた。
「さて、行きますか」
とみさき。
席を立ちゾロゾロと店を後にする。
歩きながらも残っていたポテトをもぐもぐ。話しては食べ、これからまたクレープをも食べると言うのにあやかは、気にせずポテトを食べる。
友達ってこんな感じだったけ。
そんな事を重いながらもゲームセンターへと向かう。
注文し終わるとなんとか一ヶ所狭いが5人座れる席を確保した。
それぞれ別のセットを頼みそれぞれかぶり付く。
「食べたー」とあやか
「おなか一杯だ」みさき
「もうむり」りょう
「ごちそうさま」私とりんが言った。
食べ終わるのが早いあやかは他人のポテトを摘まんでいた。
「あやかって食べるの早いしよくたべるんだね」
私があやかに言った。
「このなかじゃ一番なんじゃない?」
とみさきが言うと、
「かもね」
と笑うりょうとりん。それに釣られて皆も大笑い。
「でさ、こっからどこいく? まだまだ時間あるしさ」
と話しを変えるのはやはりあやか。
「プリとろプリ」
とみさきが前へ乗り出す。
「じゃあ、あのゲームセンターかな?」
「あそこのね」
「だったら、クレープも食べたい」
「「食べたーーい」」
私はなかなか話の輪には入れず少し寂しい気持ちになったのだが、りょうやみさきが気遣ってくれた。
「ちょっと、ゆきな忘れてるよあやか。自分から誘っといて」
とりょうが言った。
「いや、私は。聞いてるだけで楽しいから」
「ごめん」
ショボンとなるが私が笑うとあやかも笑いまた話しを始めた。
「さて、行きますか」
とみさき。
席を立ちゾロゾロと店を後にする。
歩きながらも残っていたポテトをもぐもぐ。話しては食べ、これからまたクレープをも食べると言うのにあやかは、気にせずポテトを食べる。
友達ってこんな感じだったけ。
そんな事を重いながらもゲームセンターへと向かう。
ゲームセンターに着くとまずはプリクラへと小走りする。
久しぶりのプリか……。本当、友達居なかったんだな。
すると、あやかが言った。
「ゆきなっていつプリ撮ったの最後だった?」
「さぁ、覚えてないな」
「まじで!? だったらポーズとか皆の真似していいからね」
「うん」
お金を入れメニューを選ぶ。
最近のはこんな感じになってるんだ。
と感心していたら、
『3、2、1。カシャ……』
えっ。早い。
ポーズもなにもする暇なく一枚目が撮られた。
「何やってんのゆきな。ほら次撮るよ」
そして、二枚目。三枚目と撮れば撮るほど楽しくなってピースばかりだったのが最終的に変顔と変わっていく。
笑ってわらって一日があっという間に過ぎていく楽しい一日になった。
プリクラにUFOキャッチャーもして帰りには皆でクレープも食べた。
お揃いのストラップもGET。
初めて遊ぶメンバーとは思えないほど距離がぐっと縮まった。
帰りは駅でそれぞれ別れたのだが、りょうが私が降りる駅で降りる。
いつも一人の道のりが二人で歩くのが不思議だ。
「二人きりだね」
不意にそんな言葉が出た。
「そうだね」
「なんで、同じ駅で降りたの?」
「んーー。不安だから?」
「不安?」
「そう。ゆきな一人じゃ不安だから」
「私なら大丈夫なのに」
「いいから行こう」
私は頷いた。
手を繋ぎたいけど。そんな事を思いながらただ、並んで私の家へと向かう。
無言の道のりはなんだが寂しい気がした。
りょうが口を開く。
「そうだ、アドレス教えてよ」
「皆に聞くの忘れてた!」
「はははっ」
「ちょっと待って、これが私の番号」
携帯を取りだしアドレスを見せる。
「ちょっと待って」
私も慌てて携帯を取り出す。
そして、赤外線で交換をした。
「よし。完了、皆にも送るよ? 私が教えるより一斉送信でやった方が早いし」
「うん。ありがとう」
また、無言の時間。
心臓の音聞こえないよね。
すると、ピロロン……。私の携帯が鳴った。
「誰だろう?」
「あやかじゃない?」
私は携帯を開き内容を見る。
「当たり、あやかだ」
クスリと笑う私。
なんで、わかったんだろう。付き合い長いからかな?
「なんて?」
「えっとね、今日は楽しかったね。また、楽しもうね。だってさ」
「あやからしいや」
「ねぇ、あやか達て付き合いはじめてどれくらい経つの?」
「入学式からだからまだそんなに経ってないよ」
少し鼻で笑う。
何か話したいのに、何を話せばいいのだろう。
何も話さない時間が長く感じる。
もう、家だ……、もう少し一緒に居たかったな。
ちらっと、りょうの顔を見ると目が合う。
私の心臓はバクハツしそうになった。
「なに?」
「い、家、ここどから」
「そっか、じゃあまたね」
「またね」
手を降り、りょうは来た道を戻っていくその姿を私は見えなくなるまで見つめていた。
私は家に入った。
「ただいま」
「おかえり、今日はどうだった?」
出迎えてくれたのは母。
「あのぬ、今日ね…………」
大まかに今日一日の流れを嬉しすぎて楽しかったから母に話した。
「そう、良かったわね、もうすぐ夕飯よ」
「はあい」
返事をして部屋へと向かう。
部屋に戻ると携帯が鳴っている事に気が付いた。
「誰だろう。りょうだったりして」
内容を見るとりんとみさきからだった。
それぞれ返信し茶の間へと向かう。
「りょうにメールしよ」
ピッピッとメールを打つ。
『まだ歩いてるのかな?今日は楽しかったね、アドレスありがとね』
「んーー。なんか違う……なんて送ろう」
考えつかない……。
どうしようかと頭を抱えていると携帯が鳴る。
今度こそはりょうからだった。
「りょうだ」
『今家に付いたよ。ゆきな今日は来てくれてありがとね、楽しかったんだけど、なかなか話に入れなくしたみたいでごめんね』
「大丈夫だよ、そこまで気にしなくても……」
返事をして、両親がいる茶の間へ
今日は夕飯の時もりょうやあやかみさきにりん、皆とメールをしてばかりだった。
寝るまでずっと。
いままで遊んでない分、たくさんたくさんメールをする。