電波少女
「店長!コーヒーの機械がおかしいです!」
21才の若いフリーターの美和は喫茶店の店長を呼びに来た。
店長は「ええっ!」と慌てながら事務所から店内に行く。
店長は短い髪を掻きながら、「なんだ、これ見たことのないケースだぞ」
美和は「どうしたんでしょうね」と呟く。
「ミルクを補充したのに、またミルクを補充してくださいなんて。ここかな?」
店長は画面をタッチすると、「消えたー!」と笑顔になる。
「消えたんですか?」
美和がコーヒーマシンに近づくと通常通りに動き始める。
美和が居るとき、そんなことが店の機械で度々起こった。
2週間後、美和がレジ操作をしていると店長が近づいてきた。
「そういえば、美和ちゃんに領収書の出し方教えたっけ?」
「まだ教えてもらってません」
「まだだったか。じゃあ、これから教えるね。まずレジの練習モードを押してくれる?」
「はい」
美和はレジの練習モードをタッチした。
すると画面が切り替わらない。
それどころか、前の会計の画面がそのまま残っている。
「あれ?おかしいね」
店長がそう呟くとお客さんが近づいてきた。
店長は美和に「一旦レジ開いて」と伝え、美和は会計を済ませた。
その後美和は再び練習モードを押したが、また機械が動かず前の会計が画面に残った。
「私、機械と相性悪いんですよ~」
美和が呟いた。
「どういうこと?」
「実は私、霊感あるんで機械が近くにあると動かなくなったり何か異変が出たりするんです」
美和の言葉に「えええっ!?霊感あったの!?」と驚く店長。
「だからか!美和ちゃんと一緒に入ると、初めてのことばかり起きるんだよね」
「多分そうだと思います」
美和が冷静に笑いながら答えた。
「まあ、僕も幼少期は霊感あったから二人揃えば何でも呼んじゃうのかもしれませんね」
「類は友を呼ぶってことですか」
「まあ、僕も美和ちゃんもまだ死んでないけどね」
店長は含み笑いをしながら答えた。




