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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

自殺者の記事

作者: シロクロ

雨が降りしきる中を傘をささずに歩く。強く降り、身体中が冷えてもひたすらに歩く


涙も流れない。ボロボロの服、靴を片方だけ履いて


私は乾いた笑みと悲しみを浮かべて歩いた。私は……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


記者をしていた。嘘ばかりの報道よりも……より真実を……全ての人に届けたいとそう思って記者になった。テレビよりも多くの現在の携帯の媒介を使って本当の情報を流し記事にしていた


自分で調べて自分の足でその場所へと行って思いを伝える。それが自分の使命と思って


今日は……過去に自殺した女性の事を。その当時ではただの自殺と報道されていた。俺もそう思った


だから、その当時何があったのかを調べていた


電話をしその女性の家族に連絡を取れる事が出来た。取材と同時に女性の弔いとお悔やみを含めて会う事に


家族……女性の父親と母親の家に向かい、軽く挨拶をして仏壇で手を合わせ黙祷をした。そして話を聞く事にした


これが父親と母親が聞いた話だった


母親曰く、活発で元気な女性で誰からも愛される典型的な女性だと。父親も少しの欠点があるが普通の女性と


そして、彼女には当時付き合っていた男性が居て、最後……自殺するその日も泊まりで会っていたそうだ


本当に何も無く何かあった訳じゃないと言う


その日は雨が降っていたが女性は泊まるはずなのに帰ることになった。理由はただの些細な喧嘩らしい


男性が他の女性と喋っていた。男性が浮気したと勘違いした事だった。弁明しようも女性は興奮していてそのまま出ていく。男性は追いかけたが既に見えなくなっていて落ち込む


男性は追いかければ良かったと後悔していたが、その当時は喧嘩のショックで追いかけるに追いかけれずに居た


女性はその後に自殺をして死んだと知らされて酷く絶望と後悔をしたそうだった


それだけならまだ男性の後悔は無かったと思う


自殺したのが自分のせいとなってしまった事に。どうして追いかけなかったのかを……今日(こんにち)まで後悔して命日には必ずお墓参りをする程に


父親と母親が聞いたのはそこまでだった。男性と警察の話の総合した話だったからだ


警察も詳しい内容も話せないから話せる範囲までだとそう思った


だから次は当時担当していた警察官の元へと。名前出しとか色々とNGはあったけど、何とか取材する事が出来た


ここからは元担当警察官の話


その警察官とカフェで待ち合わせ。初老の男性で当時も傍から見れば自殺と思う現状だった


その当時は降りしきる雨に女性が一人で居るという通報が入っていた


その警察官も流石にこの雨の中では危険と判断して向かう事に。向かった場所には既に女性が居らず、一通り探してその日は戻る事に


その次の日も雨で通報が入り向かった。同じだった。それが何度も有り、悪戯と思い始めていた


勿論……行かない訳には行かないから向かうには向かう。けど、その日……その当時は違った


自殺した女性の通報が入ったと。応援を寄越して向かう。そこには白いセダンの車が止まっていて、中では女性と男性が死んでいたそうだった


練炭自殺……そう思ったし、中にもしっかりとその跡があり、色々と調べ捜査した結果が自殺と判断され終わった


これが家族に言えなかった話だと言う


そこで俺は少し気になった点を元担当警察官に尋ねた


何故、男性と女性が白のセダンで自殺していたのかを。元担当警察官もその二人が彼氏彼女で親家族の反対の末に自殺……そう思ったと


けど、ここからは表にも出ない話……今となっては知る由もない話へと


その二人は彼氏彼女では無く、お互いの共通友人の男性で、よく相談していて、二人からも信頼されてる程の男性だったと


では、何故自殺したのか……当時の捜査力ではそこまで判明出来なく、結局は先程の練炭自殺と判断されて終わってしまった


元担当警察官も違和感があったものの当時の自身の力ではそれ以上のことは出来ない事を悔やんでいた


元担当警察官と別れて、行った取材を元に独自の捜査を……当時の場所へと向かう事にした


流石に白いセダンは撤去……もう無くなっていたが綺麗で真新しい花束が置かれていた


手を合わせてから色々と見て回る


自殺するには適した環境と呼べる場所であると色んな取材をして分かっていたが、人が通る様な場所では無かった


では、何故、通報が相次いだのか……それが分かれば良かった。だから当時の通報を調べる事にした


とある情報筋から通報歴を入手し、見ると日付がばらばらで時間帯もバラバラ


なのに、全ての目撃証言は、同じだった。赤色のワンピースに片方の靴が脱げた女、雨でも晴れでも同じ格好


そこに違和感を覚え、深く調べる事にした


そこで分かったのは、女性が当時喧嘩別れした日とは異なり、それより数日前と判明


では、その数日は何をしていたのか……家へと帰る訳でもなくさ迷っていた……にしては失踪届けすら出てない


今度は男性の話を聞く為に取材をする事にした


男性と連絡する……ということ無く、丁度真新しい花束置いた男性が再び戻ってきていた


俺は話を聞こうとすると男性は少しだけ待って欲しいと言って黙祷をした。暫くしてから移動して話を聞いた


男性の話では命日には必ず此処に来ては黙祷してから女性の家へと向かいお墓参りをしていると


後悔してるかと言うと今もしていると。そして、雨の日が一番辛くなり思い出しては泣いてると


男性の共通の友人は、男性も信頼していて、女性と引き合わせたのも男性で、その男性にも彼女が居たそうだった


その彼女にも男性の事で相談するようになっていた。それがキッカケの喧嘩だと言おうとしても聞かずにそのままになってしまったと


その当時、女性が家を出て帰ったのと同時に別れたショックでもう連絡等も絶っていたと言う


それ以降は男性も分からないと言う


それならばと相談していた女性の取材をしようとしたが連絡が付かずに今に至る


男性とは少し話をして家へと帰る事に


取材した話を記事にしつつ、少し考察をしていた。やっぱり気になって調べて、女性の住んでいる家を探し当てて向かう事に


だけど既に空き家で、不動産屋さんへと繋ぐと、自殺した女性以降は入居者は居ないと


不動産屋さんに頼んで開けてもらうと当時のままで、中をゆっくりと見る


やがて女性の部屋へと。そこには手紙が置かれていて、『後悔と懺悔』と書かれていた


俺は不動産屋さんに聞いて特別に持ち帰らせてもらう事に


家に帰り手紙の中身を見て読んだ。目を見開いてからゆっくりと目を瞑り、手紙を置いた


これを記事にするか悩み……俺は取材した人達へと連絡した。集まってもらう事が出来て、手紙をそれぞれへと見せる


怒ったり悲しかったり、後悔、懺悔、悔やみ、力が無かったりと様々な感情が目に入って


俺は聞いた。これを記事にしていいか。これは俺の信念であり、望むのならする、望まないなら俺の心の中へと留める


それが取材の条件であり、取材した結果を伝える事だった


父親と母親は怒っていたがやっぱり、間違ってなかったと分かったのか首を横に振り、記事にしないと


元担当警察官も答えは同じだった。ただ、自分に力があれば記事にして、しっかりとした罪を償う事をしていたと答えていた


男性は涙を流し、やがて女性の父親や母親の意志を尊重し記事にしない事にただ、男性に関しては深い後悔があったのか暫くは俯いていた


俺はパソコンを取りだして、途中で止まっていた記事を見せて、消去のボタンを押した


これは結果を元に取材した人達にする行為。信頼と信用の為の行動だった


そして、手紙を受け取り俺は深々と頭を下げる


感謝こそされ、後悔の残る出来事だった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


好きだった男性が浮気をしていた。悔しく、そして激しく憎み、男性の車に仕込みを。時が来れば実行出来るように


そして、雨の日に……


濡れた日、男性の横には私に似た格好にして通報されように雨の日や晴れの日でもフラフラと徘徊した


そして、当日となり私は決行した。それが人生の最後だった……


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺は取材の結果であえて言っていた事があった。それを伝えれば……それぞれの思いが全て無駄になると分かっていたから……


だって……いや、これは約束が約束じゃなくなってしまう。この先は俺の中へと留めて次の過去の事件を調べる事にした

『ほんの少しの解説』


『・冒頭の女性は記者が調べようとしてる女性の生前の最後の行動では無いです


・自殺とされた日には泊まりと有りますが……自殺とされている日は自殺してません


・その後と明記されてるが、その後とはその当日とは限りません


・警察と男性の話はほぼ同じ話をしてます。違うのは視点の違いです


・警察官が受けた通報は同一人物では無く様々人、別々の時間帯、別々の日に通報があり、バラバラだった


・自殺していた男性と女性は共通友人である為に彼氏彼女では無く、自殺する理由も無い


・自殺した場所は深々とした木々が生い茂る場所で普通なら人も通らない場所


・付き合っていた男性は女性のその後は知らずに自殺したと知らされた日から知っていますので、その数日間は分からないでいた


・相談していた女性の自殺した場所は家では無いです


・手紙の内容は真実そのものでそれぞれの反応を見る限りでは中身も当時の状態を鮮明に書かれてる為に本当の出来事と断定されてます


・最後らへんに出てきた女性は本当に最後の日です


・男性が言おうとしたのが、真実に辿り着いていたがそれでも自身が決めたルールを守る為に心中へと留めた。その真実は全てを覆し、全ての情報が無駄になってしまうから』

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― 新着の感想 ―
ひたすらに文章が拙く、読みづらい作品でした。 ・主語と述語の繋がりが曖昧な点が多々有る。 ジャーナリストを名乗る人物を主人公に据えたにしてはお粗末過ぎる。証言ごとにまとめるにも、時系列で並べるにも、…
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