シュレディンガーの明かない箱
それは…銀色の幻想と、七色の幻想の交錯
『5年前』
2004年12月25日
都心の住宅街の中央、極めて上層の人間にのみ住む事を許された高級マンションの一角。
入居者の居心地良さを考えた最高峰の空間はあらゆる外界の雑音をシャットアウトした。
そもそも、そのマンションに住む人間にとってはある企業組織の重鎮とその娘が言い争う声など聞いても無視するだろう。
重要な立場に立つ人間達ほどその関係はそれぞれが不可侵であり、関わり会うことであれ行きつく先は互いの牽制である。
このマンションは、そういう人物達を客層とした安価な要塞であった。
それ故に、一人の男が欲望のままに女を抱こうと組み敷いた音など、誰も聞こえなかった。
それ故に、一人の女が理性の崩壊を知らせる絶叫をあげ、男を突き飛ばした事など、誰も気づかなかった。
それ故に、二人の人間が刃物を振り回す気配など、誰も感じなかった。
それ故に、男が己の血で部屋を真っ赤に染める場など、誰も見なかった。
それ故に、それ故に、一人の男が死んだ事実 など 誰も知らなかった。
死体を発見したのは、新人の警備員だった。
そして女は、自らが生まれおちたその日に『 』を捨てた。
もそもそ奇跡とは何故隠匿されたのか
日常の世界において、魔術は十分なほど世界に浸透していたはずなのに
人間の持つ当たり前の知識に魔法は確かに存在するのに
秘匿されるのは奇跡であるが故か、それとも・・・
『8年前』
2001年
「魔法は、確かに存在するんだよ。」
『7年前』
2002年
「だいぶ様になったじゃないか」「えへへ…♪」
『6年前』
2003年
「もう、迷わない…私は貴方についていく」「だから無茶をするなよ!!お前が傷ついて…哀しむ奴はあいつだけじゃないっていうか…俺もっていうか…」「俺は…魔法使いとしての責任を果たす」
『5年前』
2003年
「p』絵3クydフィエロpcfv血おぴうy樹お3言うfkgr8y府8う9うh家rfgdfy補dy9p8dり789うhdy78yづ09p@0y67おytぎ67とy98fr78お9yへrdf8るrtgふぃお89れうyh78おえる90えyh9dふぉ;yh8お7ういぇ4おphg89いうpふぉ89う43;g900!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『4年前』
2004年
「あぁ殺した…無明・安部瑠を殺したのは…俺だ」
『 』
「あぁ…魔法なんて」
『 』
「あぁ…私には魔法しか」
「「ない」」