3話 いざ魔法練習
マルセラに手伝ってもらいながら、互いの魔法を覚えることに集中する。マルセラは簡単に水魔法を見せてくれたし、使えるようになってたけど……
魔法が無かった世界で過ごしてきた時間が長かったためか、相変わらず成長皆無な私。使えるのかもしれないけど、イメージが掴めなくて全然です。
「うぇっ!ヤバくない!?めっちゃ風吹き始めたんだけど!私の魔法ってすげー!」
「こんの大馬鹿!それはただの突風!魔法じゃないから!」
こんな感じで雷はおろか風さえも使えません。もうこれ魔法使いじゃない気がする。ただのヤベエやつだよ。
「うーん……もう一回やってみな?風をイメージしながらやるんだよ?」
「はーい」
でも雷と違って風ってイメージしにくくてしょうがない。風ってそもそもなんだ?風、風、風……
風をイメージしつつ呪文を唱える。
「ヴェント!うぶっ!」
唱えた瞬間、足元から物凄い強風が出現。しかもその風が顎にクリーンヒット。綺麗なアッパーを食らってぶっ倒れました。
マルセラが叫びながら駆け寄ってきてくれたけど、案外軽傷で済んでます。
それにしても魔法って難しいわ。思った場所に出現させることができないから。イメージ力が足りないのかな……
「休憩したら?はい、アクア」
「わー、ありが…ってそれ水魔法じゃねえか!全身ずぶ濡れになるわ!そこは普通コップとかペットボトル飲料とか持って来いよ!」
「ペット、なに?ペットポトル?」
「惜しい。ペットボトル。ま、容器のことだよ。それよりそのアクアしまえ」
そうだ。この世界では科学が存在しないんだった。科学が無いおかげでプラスチックなんてものは存在しない。機械は存在するけど、その動力源は魔力。発電?そんなものありません。
つまり、携帯なんて余裕でありません。グ〇〇ル先生、さようなら。
作り方さえ分かればいくらでも作って魔法世界を科学世界に変えるなんて馬鹿できるんだけど…
……電気、か…
「……トルエノ。あばばばっばっばっば!」
「この馬鹿!何にも考えずに呪文使う人がいる!?」
「やっべ!帯電状態になった!今ならピカ〇〇ウの気持ちがすっげえ分かる!」
「待って待って待って。近付かないで。ここからの距離でもバチバチって聞こえるんだけど」
「よっしゃ、電気技使いたい放題」
髪の毛がふよふよするけどこれが帯電状態なのか…これやりまくったらスーパ〇〇〇ヤ人にもなれんじゃね?もしくは超〇〇砲打てるんじゃね?イケメンかよ私。
「……イリア、ちょっとこれ触ってみ」
「うん?がっ…!ったあ………!ああああああ………!」
「……体内の電気、逃がそうか」
「……うん…静電気、キツイ……腕が吹き飛ぶ感覚したんだけど……」
どうやらまだまだ魔法は難しいようです。
それにしても……
魔法を使ったら肉体的損傷が激しいんですがそれは。




