早打ち特化型キーボード『ステノワード』
テレビで、出演者の会話やナレーションが字幕表記されていることがある。耳の不自由な人向けの、出したり消したりできるあれだ。
数秒ごとに切り替わる字幕は、リアルタイムで打たれているのだという。
実は、それらに使われているキーボードは、通常の物とは異なっている。もちろん、スマホのようなテンキーでもない。
ステノワード(Steno Ward)と呼ばれるものがある。超高速入力に特化した、先程の場面で使われるキーボードだ。
その最大の特徴は、左に子音キーが5キー、右に母音キーが5キー並んでいるということ。子音キーと母音キーを組み合わせ文字を打つようだ。
このステノワードは、使い慣れた人だと1分間に300文字打つらしい。
300キーではなく300文字。キーボードを打つのが早い人でも打てるかどうかのようだ。
変換文字を入れてそれなら、通常のキーボードで打てる人が、果たして居るのだろうか
私はこのキーボード、ステノワードがほしくなった。というわけで、大手サイトで検索をかけてみた。
……セルバの名前がついたショッピングサイトではヒット数0件。有名オークションサイトでは平均価格0円。
どこを探しても売っていなかった。
少し残念に思ったが、どうやら裁判の速記などにも使われているようなので、専門的なものだから仕方ないのかもしれないと思った。
それでも、使えるものなら使ってみたい……。