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プロローグ

「メタモル・ファイト!6」

 作・真城 悠


・敵意・害意を持った相手に対し、触れることで相手を女性へと性転換し、女装させてしまう能力である「メタモル能力」が存在する。この能力の持ち主を「メタモル能力者」「メタモルファイター」と呼ぶ。

・彼らは一人に付き一種類の衣装という個性を持つ

・彼ら彼女らに女性へと性転換された被害者は元に戻ることは出来ない。

・メタモルファイター同士の腕の試し合いを「メタモル・ファイト」という

・「メタモル・ファイト」を行ったメタモルファイターは、試合後、元に戻ることが出来る。





 プロローグ


「二対一て随分買いかぶられたよね」

「メタモルファイトは条件さえ合意してればどんな条件だろうと受け入れてもらえる。そうだろ?」

「それであたしと勝負しようってんだ」

「そうだ」

「大の男二人掛かりで?」

「…勝つための戦略だ」

「いいねえ。そういうの嫌いじゃないよ。勝つためには手段を選ばない。ちょいと女々しいけどね」

「うるせえよ」

「別にいいけど二つ質問に答えてくれる?」

「誘導尋問にゃ乗らんぞ」

「この服どうよ?」

「…は?」

「ある男の子をデートに誘いたいんだけどオシャレしたこと無いんで目一杯可愛い服買ってみたのよ。スカートは無理だったけど」

「だから何だ?」

「一般的な男性の価値観からしてどう?可愛いと思う?」

「知らねえよ!」

「ふんだ。質問もう一つね」

「ぐちゃぐちゃうるせえな」

「どうしてあたしを狙う訳よ?ファイトしたいんなら他にもいるでしょ?」

「…テメエの知ったことか」

「予想はついてるから言うね。違ってたら訂正して」

 余裕綽々の真琴。

「要するにあんたがたは、女のあたしが男のあんたがたよりも上に立って女装させたり可愛がったりしてるのが気に入らないんでしょ?」

「…二度とファイトだなんだ言えねえ様にしてやる」

「それは殺すってこと?」

「場合によっちゃそうなるかもな?」


 中略。


「で?ごめんなさいは?」

「…ごめんなさい…」

 セーラー服でうつむく美少女。どうやら勝負はついたようだ。

「あっ!あれ何だ!?」

 そっちを見もせずに思いっきりスカートをめくる真琴。

「きゃーっ!!」

 お約束ではあるが、定型のリアクションを取ってしまう。

「…全くスカートって理不尽だわ。こんなカッコで歩いてる女の気がしれんわあ」

「…この男女が…」

「あんだって?」

「いやその…」

 足元には相棒が伸びている。

「能力バカには思いつかないお仕置きしてあげるわ」


 不敵に笑う真琴の表情。



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