・第五十九話、目覚め
・草薙失踪事件33
白子視点
「う、ん…。」
頭がクラクラする。
なんか熱が出てて目が覚めた時のようなそんな感じ。
真っ暗だ、とりあえず電気をつけよう。
私はそう思って自室の電気をつけようとする。
身動きすると辺りが急に明るくなり視界が白に覆われる。
あ、あれ…?
ここ、どこ?
なんでロッカー…?
私は自室で寝てたんじゃなかったっけ…。
なんかまだ寝ぼけてる。
これは夢かな?
なんか手術台みたいなものがあって…。
そこで私はハッと思い出す。
まだ記憶は前後してるけど確か私は眼鏡の沖田さんと一緒に
喜助さんを探しにきてよくわからないけどここについたんだった。
あれ、その後どうしたんだっけ?
確か、女性の人に何かを聞いて…。その先が思い出せない。
うーん、とにかくここにいるとまずそうかな…。
私はそう思いここを出ようとする。
出ようとして周囲の扉を探している時に縛られて「うー、うー。」
唸ってる二人を見つける。
これって解いたほうがいいのかな?
でもなんかほっといた方がよさそう…。
その時、私はその二人を見て白衣を着ている事に気づく。
そうだ、私も白衣を着よう!
寝ぼけて飛び出したロッカーを見てみるとちょっと大きいけど白衣があった。
その白衣をそのまま着込んで扉の方へ向かい出ようとする。
あれ、ドアが開かない…?




