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草薙裏探偵事務所  作者: 和都
「草薙失踪事件」
61/70

・第五十八話、経緯

・草薙失踪事件32

草薙視点

「さて、説明を開始する。」

俺は沖田に対し今までの経緯を話した。


俺は中川の依頼によりとある雑居ビルでの連続失踪事件について調べていた。

そして、失踪していく人間は必ず地下駐車場で姿を消す事を確認した。


なので雑居ビルの地下駐車場を調べているうちに地下鉄に通じる横穴を見つけ

地下鉄で調べていたが食人鬼に遭遇し逃げている所で例の霊園に侵入し、

退路を探す為に彷徨っていた所この研究所に繋がり調査していた時に

見つかり捕まってしまった。という経緯を話した。


確かにだいぶ家にも帰ってなかったしそろそろ誰か動き出すとは思っていた物の

それが沖田だったとはまぁ…。


経緯を一通り話した所で沖田は「なるほど…。」と考え込む。


「あと、沖田も知っているかもしれないがこの研究所は遺伝子を組み替えて色々やばい実験をしている場所だ。」

そして続けて俺は沖田に言う。

「しかも国公認のな…。」


俺の言葉に沖田は「なんですって!?」と反応する。

まぁコイツも国家権力の犬だから驚くのも仕方がない。


「別に俺は正義のヒーローでもなければジャーナリストでもない。」

「だからここを公言しようなんて思ってないが色々と世話になったからちょいと仕返ししてやろうと思ってな。」

俺は沖田にニヤリと笑う。


「世話になったって…、捕まって拷問でもされたんですか?」

沖田が俺に訪ねてくる。


「まぁ似たようなものだ、もう少しで切り刻まれる所だったから奴を利用して脱獄した。」

俺は沖田に答える。


「奴と言うとさっきの人間離れしたアレですか?」

沖田が再度俺に問いかける。


「ああ、そうだ。研究員の資料ではイギリスの辺境で見つかった生きた屍…、「グラーキの従者」と呼ばれているらしい。」

俺は沖田に説明する。


「グラーキ…、なんか聞いたこと有るような無いような…。」

俺の説明を聞いて沖田が考え込む。


「まぁ、奴は研究員に任せておいてこのクソ所長にも仕返し出来たしとっとと脱出しようぜ。」

俺が沖田に提案する。


「ええ、こんな所早く出たいですよ。」

沖田も俺の考えに賛成する。


そこで「あっ!?」と沖田が何かを思い出すように言う。


「どうした?」

と俺が沖田に問いかけると、沖田は頭を悩ませるような事を言う。


「白子さんもここにいるんですよ…。」

沖田の一言に俺は一瞬固まったのであった。

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