表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
草薙裏探偵事務所  作者: 和都
「草薙失踪事件」
51/70

・第四十八話、救出

・草薙失踪事件22

沖田視点

職員二人が一人の男の指示で白子さんをどこかへ移動させるようだ。

僕は物陰からこっそり跡を追う事にした。


指示をした男はすぐに立ち去り職員二人が「よいしょ」と白子さんを運び出す。


いくつもカードキーを差し厳重にロックされた扉を開けていく職員。

勿論、僕も扉が閉じる前に例の如く、

足を扉に挟んで扉が閉まるのを防ぎ中へ侵入する。


「えーっと、暗証番号は…。」

最後の部屋だと思われる場所はカードキーと共に暗証番号、

そして指紋で扉を開けるらしい。


うまく僕も後ろからこっそり侵入して素早く入口近くにあった

ダンボールの影に隠れる。


「ん?ドア開けたままだぞ?」

一人の職員が扉が半開きになってる事に気づく。


しまった、閉めてなかった!?

このままだと僕の位置はすぐバレてしまう。


幸い、ダンボールの中身は空っぽで人一人入れそうなくらいの

大きさだったのでダンボールを咄嗟にかぶる。


「おいおい、ちゃんとドア締めとけよな。」

「二人がかりで運んでるんだから無理言うなよ。」

職員二人の会話が聞こえる。


どうやらうまくやり過ごせたらしい。


白子さんは手術代のベッドのような上に寝かされた状態だ。

見たところ意識はまったくないと見える。


さて、ここから職員が出て行ってくれる事を願うが…。


「なぁ、この子結構可愛いよな…。」

職員一人が不穏な言葉を口にする。


「おい馬鹿、やめとけ!所長に怒られるぞ!?」

もう一人の職員が止めるように言う。


「いや、バレなきゃ平気さ。ちょっとぐらい悪戯してもバレやしねえって…。」

そう言うと職員は白子さんの太腿をなでるように触る。


「ううむ、ちょっとだけだぞ、まぁ俺も少し味見しようかな…。」

止める気だった職員も何やら乗り気になってきたようである。


くっ、まずいな…。

流石にこのまま刑事として見過ごす訳にはいかない!


僕は白子さんに注意が逸れている男性職員に背後から近づき

一人を素早く首に腕を回し床に押さえつける。


「がっ!?」

声にならない声で一瞬にして意識を奪う。


「なんだ!?」

完全に油断していたもう一人の職員に対し僕は素早く懐に張り込み

アゴに重い一撃を放ち、倒れた所に首を絞め気絶させる。


ふぅ…。

間一髪だった。


僕は白子さんに駆け寄り安否を確認する。

息遣いは正常、脈もありっと…。

どうやら気絶させられてるだけのようだ。


という事はあの指示していた男が持っていた拳銃らしき物は

麻酔銃か電気ショックで気絶させるテーザー銃か…。


僕は考えをまとめたがこうしてはいられない。


「白子さん起きてください!」

僕は白子さんに向かって声をかけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
評価、ブックマーク等、宜しくお願い致します!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ