表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

色彩

作者: 椎名魅莉

私は貴方が好きでした。


貴方の色が大好きでした。


ほかの誰とも違う綺麗な色

貴方の近くにいるだけで、自分の汚い色が薄れていく気がしました。

まるで黒から灰色に変わるように...。


貴方の近くにいればいつか白になれるのではないかと

そんな淡い期待を持っていました。


...いつからでしょうか


貴方の色が他の誰よりも汚くなってしまったのは。


澄んでいた色は濁り

明るかった色は暗くなり

貴方の色に光は無くなってしまいました。


「"君"は誰?」


あんなに綺麗だった貴方。

あの頃の貴方は何処へ行ってしまったのだろうか


「俺は"俺"だよ。何?君も幻滅した?」


濁った色のまま言う"君"はとても悲しそうに見えました。


白から灰色、灰色から黒へと変わっていく姿はとても酷く見えましたら。


私を黒から灰色に、してくれた"貴方"はもういない。


「幻滅なんてしてないよ」

ーだって"君"は"貴方"じゃないものー


「ほら、行こう?」


私に"君"を"貴方"に戻せるほどの力なんて無い。

だから、せめてー...



ーずっと一緒に落ちて行こうー



end.


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ