44/44
終
世界は、再び静かなまどろみに浸りこむ。
異質で強大な力によってもたらされたひずみは、まだ確かに残っている。けれども、それは、ほんのわずかなものに過ぎない。
今は、小石によって作られた細波のようなもの。
世界にとって、それがいずれ大きな津波となっていくものなのか、それともお互いに干渉しあい、打ち消しあい、消え去っていくものなのか。
その答えを知るものは、いない。誰も、それは判らない。
ただ、時が流れ、結果がもたらされることを、待つだけだった。
これで未明と康平のお話は終わりです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
感想、お気に入り登録、評価をしてくださった方々、ありがとうございます。
何かの反応があるということは、とても励みになります。
もう一度、ありがとうございました。