第43話:凛華との接触。譲れない『専属』の座
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ついに火花を散らす凛華と結衣。
阿久津君という「最高のご褒美」を巡る、女たちの泥沼の独占欲バトルをお楽しみください。
部活動の帰り道、夕闇に沈む校門の前。結衣の行く手を阻むように立っていたのは、冷徹な美貌を湛えた生徒会長、佐藤凛華だった。
「田中さん。最近、随分と……阿久津君の『匂い』を色濃く纏っているようね」
凛華の視線は、結衣が隠そうとしているユニフォームの下、阿久津の刻印が残る太もものあたりを、透視するかのように鋭く射抜いた。
「……何のこと? 私はただ、専属のコンディショナーに調整を頼んでいるだけよ」
結衣は努めて明るく言い返すが、凛華の一歩踏み出した威圧感に、思わず肩が震える。同じ阿久津の熱を知る者同士、隠し事など通用しない。
「調整? 笑わせないで。あなたのその蕩けきった瞳……彼にどれほど心身を蹂躙されれば、そんな顔になるのかしら。……いい? 阿久津君の『特等席』は私のもの。あなたのような新参者に、彼の深い情動を使いこなせるはずがないわ」
凛華の背後で、氷の魔力が渦を巻く。それは、自分の居場所を脅かされることへの、猛烈な嫉妬と**独占**の意志。
「新参者? 関係ないよ。阿久津君の熱が、私の脚を一番速くしてくれる。結果を出しているのは私。……私の方が、彼を必要としているの。彼なしじゃ一歩も走れないくらいにね!」
結衣は負けじと、阿久津から与えられた魔力の残滓を全身に漲らせた。
氷と熱。二つの相反する魔力が火花を散らし、周囲の空気がパチパチと悲鳴を上げる。
「……身の程を教える必要があるようね。あなたが彼の『毒』に呑まれて自滅する前に」
凛華の冷たい宣告が夜の空気に響く。
阿久津という劇薬を巡る、譲れない『専属』の座。
二人の少女の想いは、もはや個人の才能を超え、一人を独占しようとする狂気的な執着へと変貌していた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
先駆者としてのプライドを燃やす凛華と、依存することで最強の力を手に入れた結衣。
二人の対立は、阿久津君をさらなる困惑、そして背徳の渦へと巻き込んでいきます。
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