039
大きい猫さんが椅子に座っていた
テーブルには3匹の猫がおりそこへ黒猫さんが加わった
私がポヘ~と大猫さんを見てると黒猫さんがこちらへきてテシテシしてきた
【ああ、みんなに渡せばいいのかな?】
【ナ~ン】
【これみんなでどうぞ~】
と焼き魚をインベントリから出し渡してあげた
【これは大層なものをすまないね、クロがねだったんだろ?】
ニャニャニャと短く鳴いてテシテシしている
【フフ、その態度はねだったって事だろ?】
仲良しさんだね~見ててほっこりするよ
【さてお嬢さん、私はケット・シーの・・・そうだね、友の嬢ちゃんが付けてくれた名前のムータと呼んでくれ】
【私は渡り人のミキです、ムータさんよろしくです】
【ところでここっていったい?黒猫さんについてきたらこれたんですが?】
【まあ、アルスの街じゃあないね、特殊な空間だと思ってもらえればいいよ】
【ふふ、クロは気まぐれで人を招くんだよ、君以外のもここを訪れた子はいるしね】
【ここはほとんど人がこれないからね、時間があるならうちの子達と遊んでやってくれ】
うあー気になってたんだよね
テーブルにいた白猫、茶トラ猫、三毛猫の3匹の猫さん達
さかなをきれいに食べ三匹は固まって丸まっている
【お~い、おいで~】
私は地面に座り呼びかける
耳がピクっとなり顔を上げこちらを見た後ゆっくりとこちらへと歩いてきた
わたしの足にもたれかかったりテシテシしたりしてくる
ふおーーーーー天国ですか?
フワッフワ、モフモフな手触りにだらしなくほころんでるとナ~と鳴きながら黒猫ちゃんが胸元へ飛び込んできた
【ん~どうしたの~自分をかまえ~って事かな?】
私の言葉を理解しているのか黒猫ちゃんはプイと横を向くが私から離れようとはしない
仕方ないな~と黒猫ちゃんを撫でてあげてると次第に弛緩していきダラ~ンと伸びてくる
さすが猫は液体とまでいわれるものだ
猫4体に囲まれ気持ち良い手触りと温もりで私はウトウトしはじめついに寝てしまった
【ふふ、なんとも幸せそうな顔で気持ちよさそうに寝てるね】
【クロが気に入るってことは・・・・やはりそうか、この子は闇の力を持ってるんだね】
【さてどうするクロ、シロがあの子にしたように君もつながりを持つのかい?】
【ナン】
クロがひと鳴きしミキの方へ向く
そうしてクロから黒いオーラが噴き出しそれがミキへと向かい線で繋がるとス~っと消えていった
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【はえ・・?天国は・・・?】
私は目覚めると街のベンチに座っていた
夢だった?のかなと目をこすろうとすると違和感を感じた
私の指に新たな黒猫をかたどったものが鎮座している指輪がはまっていた
まったり?
猫は良いですが私はアレルギーで触れません・・・
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