031
ついに大規模討伐戦が開始された
まずは遠距離攻撃な方達の奇襲攻撃だ
油断しきっていたゴブリンたちの頭上から弓矢や魔法が降り注ぎゴブリンたちは倒れ消滅していく
:うあーすごいです、こんなドッカンドッカンするド派手な戦闘とか初めてです!
:ミキちゃんのガイコツ君たちは物理系だしねー
:でも物理系もすごい人になるととんでもない技だしたりするから派手になるよ~
なるほど~修羅も成長すればすごいの出せるようになるのかな~楽しみだ
その後も攻撃は続き広間にいたであろうゴブリンたちは一掃された
::よしまずは奇襲成功だな::
::ここからが本番だ、あの広間へおり陣取るぞ::
::退路をふさがないようにしつつ進むぞ::
今度は立派な鎧装備な盾職ポイ人達が先頭へ立ち広場への坂道を下っていく
:ふう、魔法撃ちまくった、満足
:ドッカンドッカンすごくてかっこよかったです
:ん、ありがと
広場へ降りた私たちは退路を背にし、各PT員が固まり奥へ通じる穴通路へむけて扇状に配置した
::さてここからは未知の領域だ、まずは偵察を・・・・::
そうマスターが指揮を出している時だった
"グオオオオオオオオオオーーーーー"
穴通路よりとんでもない雄たけびが聞こえてきた
そして少し経つと、ドンドン、ドシドシ、ダダッダダと何やらこちらに音が近づいてくる
::何か来るぞ:油断するなよ::
そうして現れてきたのは私が倒したゴブリンライダーと軽装装備のゴブリンがともに20体以上
体が大きく鎧をきこんだゴブリンが6体
その奥にはさらに大きく立派な斧をもったゴブリンが2体
::馬鹿な・・・・::
なんかすごういの現れたぽいけど・・・・マスターも動揺してる
::クソが・・ジェネラル6体にロードが2体だと・・・読み間違えた、ここはロードどころかもっと上位なやつの根城だ::
::撤退するぞ::
だがすでに遅かった
マスターの指揮の元ジリジリと退路へと後退していると、ゴブリンロードが声を上げ一斉に襲い掛かってきた
そうして始まった大乱戦
もう出し惜しみはなしだとばかりに色んなスキルや魔法が飛び交う
もちろん私の召喚3体も新しく覚えたスキルを出し全力だ
弁慶はシールドバッシュで敵の攻撃をいなしたり敵自身を吹っ飛ばしたりしている
修羅はスラッシュでダメージをあたえ、虚空はみんなのバフ管理やデバフ援護だ
なんとか他PTの人たちも対応できていて拮抗しているがまだ奥のロードは動いていない
これはこちらが大分不利だね・・・
:んーこれはやばそうね、向こうさんのが余裕ありそう
:ん、これは厳しい
ミキさんと静さんも同じ考えなようだ
私自身は何もできないので敵を観察していると最悪な事がわかった
ライダーや軽装ゴブリンなやつらは穴通路より増えていっているのだ
これでは倒しても倒してもキリがない
そうしてこちらは消耗していきジワジワ押され始める
どうする・・・どうする・・・・
そう考えていると
【ここにいるプレイヤーのやつ等聞いてくれ!】
【俺はプレイヤーのジールだ】
黒い鎧をまとってジェネラルと戦っている男性が叫んだ
【悔しいがこれは負け戦だ、多分どうにもならん】
【俺らは死んでも蘇れる、まあ死ぬのはコエーがな】
【だがNPCたちは死んだらそれまでだ、二度と復帰しない】
【俺たちプレイヤーが殿務めてNPCは全員逃がしたい】
【どうか賛同してほしい】
:私は賛成
:ん
即決でハルさんと静さんはジールさんの考えに賛成の意思をしめした
私もマスターやみんなにはいなくなってもらうのは悲しい
:覚悟を決めます
【ハルPTは賛同するよ!】
ハルさんの叫びにつづいてほかのプレイヤPTも賛同を示していった
【そういうわけだ、指揮官のおっさん】
【あとは渡り人の俺らに殿を任せてあんたらは撤退をしてくれ】
【すまない・・・渡り人たちよ感謝する】
【んじゃ、一発デカいの打ち込むからそこをウマく利用してくれよ】
ジールさんは剣にオーラをまとわせて地面へと打ち込んだ
そうすると石の塊が敵へと高速で飛来していく
これによってかなりのライダーと軽装ゴブリンを葬り、その隙にマスターたちに敵がいかないようプレイヤーで敵を誘導し撤退させることが出来た
【さてこれで俺らのミッションは成功だ、あとは好きにしようぜ】
【俺はあいつらを少しでもぶち殺す】
高揚したテンションですこしは拮抗できたが、マスターたちが抜けたことでこちらの戦力数が4割も減ったことで徐々に対応できなくなり徐々にみんな倒されていきゴブリンたちの波に飲まれていった
そして私も召喚三体を倒され始めてゲーム死を体験することとなり意識を失った
あまり詳しく描写するとグロくなりそうなのでやられるところは超簡素化しました
ブックマーク登録、いいねやポイントを入れて応援お願いします




