027
ゴブリンライダーが逃げていった方向へ追跡へ向かう
思ったより修羅が与えた傷が深かったのか点々と血が残っており追いやすい
しかし10分ほど歩いてきたのだがその血の跡もどんどんなくなり目印が無くなってしまった
うーん、シーフみたいな本職じゃないしここいらが限界かなーと思ってると、虚空が何やら唱えた
そうするとゴブリンライダーのウルフの足跡がボヤ~と光るように浮かびその跡が辿れるようになった
【すごい虚空、サーチ系の魔法がつかえるようになったんだね!】
その足跡をたどって更に進む
私たちは森のかなり奥へとやってきた
私は足跡ばかりに気を取られさらに進もうとしてると弁慶が手でそれを止めた
ん?どうしたの?と顔を上げて前方を見ると大きな山がありそこには入っていけそうな裂け目がある
そしてその裂け目のまわりにはゴブリン2体が見回りをするかのように立っていた
うあー、弁慶が止めてくれなかったら危なかった
あの裂け目の中がゴブリン住処なのかな
ウルフがいないので気づかれないだろうと近づいて様子を見るも何やらギャギャ言ってる
【んーどうしよう、派手にやると中から援軍がドバっときそうだしねー】
【どうにかこちらへ来さすような方法でも~・・・】
と、喋りつつ考えてると虚空がまかせろとばかりに前へ出て魔法を発動させた
そうすると何やらゴブリンたちはフラフラしはじめドサっと倒れた
え、何やったの倒せたの?
そろ~っと近づいていくとどうやらゴブリンたちは眠ってるようだ
そこは一気に弁慶、修羅がとどめを刺した
うおーうちの子たち進化してめっちゃ強くなってるよ!
これなら行っちゃうかー!と強気になった私は裂け目へ入っていく
中は一本道であり奥の方に明かりが見える
そ~っと進みその明かりの招待を見て私は息を飲む
一本道が終わり見たものは坂道がありその下にはこんなものどうやってと思えるような巨大空間がありゴブリンがウジャウジャいた
恐る恐る観察をするとさらに下へいくような道もありとんでもない所だと自覚した
【これはダメだ、もしかしたらダンジョン?とにかく私達だけじゃどうにもならない、みんな引くよ】
無事に裂け目から脱出し私は早く報告しなければとアルスの街へと帰還した足で冒険者組合へと急いだ
中へはいるとお姉さんはまだいたので急いで報告しにいく
【あの、今朝受けたクエストで報告に来ました】
私が焦っていたのでお姉さんは少し驚いているようだ
【畑を荒らしていたのはゴブリンライダーでした】
【それで一体は倒したんですがもう一体は逃げたので後を追ってみたんです】
【そうしたら山の麓にある裂け目があって中へはいると目視できるだけでゴブリンの大群がいました】
【そこでもう無理と感じ報告に来ました】
私の報告を聞いたお姉さんは最初え?みたいな感じですぐにオロオロしだし今はフリーズぎみだ
やっぱりこれはヤバいのかなと思ってると
【それは本当か!嬢ちゃん!】
受付の奥のほうから声が聞こえそちらへ向くとオジサンがちょっと怖めの顔でこちらを見ていたのでコクンと頷く
【すまない、詳しく聞きたいのでこちらへ来てくれるか?担当者のアーシアも来てくれ】
うーやはり大事の予感
そして受付のお姉さんはアーシアさんね、覚えたぞ
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