023
ゲームを開始して1週間ほどたった
初回プレイの無鉄砲さを反省し、プレイヤーたちから上がる情報で何が出来るとか、どんなシステムだとか情報を入手していった
他プレイヤーが上げてる動画の中におもしろい冒険してる人もいるし、遠い地のコロシアムで戦いばかりして戦闘指南などをあげてる人など色々だ
初めて泊まった宿は綺麗で食堂のご飯もおいしく気に入っているのでいつも利用している
そうそう、あの角が生えた綺麗なお姉さんはドラゴニュートのサリーさん
なんとこの宿の経営者なのだ
いつもは受付のみなのだが食堂が忙しい時は給仕もしてるとか
私はランク上げを目指してクエストをコツコツこなしている
そして今やってるのが街クエスト:宿屋のお手伝い
先日宿泊手続きを済ませ晩に食堂でご飯を食べに行った時だった
何か今日はお客さんがおおいなー、席がどこも埋まってる
時間をずらそうかなーと部屋へ戻ろうとしてると厨房からサリーさんが手招きしている
【すまんな、今日は客がおおいからここで食べていきな】
【いいんですか?ありがとうございます】
私は焼き魚定食を頼み厨房内の椅子へチョコンと座る
【いやー参ったよ、宿泊客が増えて食堂も繁盛なのはいいんだが諸事情で人が辞めちゃってね】
【おもいっきりパンクしてるよ】
と言ったサリーさんがジーーーと私を見てくる
【なあ相談なんだが食事+給料でお手伝いしない?】
"クエスト:宿屋のお手伝いが発生しました"
受けますか? はい いいえ
おお、こういった受注クエストは始めてだしやってみよう!
【どこまで出来るかわかりませんがやってみます】
"クエスト:宿屋のお手伝いを受けました"
【おお、やってくれるか助かるよ、それじゃあまずは配膳係となって料理運びと片づけをやってくれるか】
こうして私は宿のお手伝いをする事となった
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サリーさんや店員さんはおおらかで優しく見守ってくれ、お客様を問題を起こすような人がいなかったため淡々と仕事をこなし四日がすぎた
そして私は今すごく悩んでいた
サリーさんが無茶ぶりをしてきたのだ
【なあミキちゃん、何か新しいメニューとか考えてみない?】
【ちょっと考えてみてよ、じゃ】
と言い厨房へ去っていく
うあー、一番難しい注文きたー
なぜならこの食堂、冒険者の要望に応える形でめっちゃ創作料理作ってて数が半端ないんだよ
そして配膳してて思うのが全てすごくおいしそうなんだよーーー
新しいレシピを提供できないまま七日間が経過した
この世界、色々と発達しすぎだよ・・・
さすがに現実世界の料理データがあればと思ったんだけど、この食堂で出してないだけで高級料理とかもあるって言われちゃった・・・もう無理・・・
【ねえミキちゃん・・・最近眉間にシワがすごいよ】
【ちょっと無茶ぶりすぎたみたいだね、無理だったらしょうがないよ】
【うーーーそれでも期待に応えたいじゃないですかー】
【あのー料理というかご飯のお供のするようなものでもいいですか】
【おう、そういったものでもいいよー】
これは我が家ではすごく作るのだが世間一般では何それ?と言われるようなもの
それをサリーさんに説明すると聞いたことないね~と
きたーーーーーーーーーーーーーーーー!
くうーーーお母さんに習ってて良かったー!
準備するのは
:魚(正直なんでもいいが白身魚をよく使う
:味噌
:味醂
:ニラ
これだけだ
厨房にあった鯛を半身もらいこれを素焼きする
これを解し味噌と味醂であまじょっぱく味付けしペースト状になるように焼く
そこにニラを加えてもう一焼き
これで完成だ
小皿へ移しサリーさんへと渡す
スプーンですくい口へと入れ味わっている
【うん、これはいいね】
【ご飯の上の乗せるもよし、おにぎりの中に入れるのもよし】
【これをほかにもつあえないか研究してみるよ、ありがとうねミキちゃん!】
やったーついに達成したぞーーーーー!
SSDにつづいてPCそのものがお亡くなりに・・・
しばらく更新ペース落ちると思います
私はリアルでもこの魚味噌をよく作ってます
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