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本を並べたり、積んだり、発掘したり

本を並べる(SF編)

作者: あかね

最近読んだと思ったマーダーボッド・ダイアリーが結構前になっててショックでした……。

あー、宝くじでもあたって、本屋で端から端まで買いたい。

「なにしてんの?」

「書棚の整理」

「それ、段ボールでは?」

「段ボールから出して並べて悦に浸る行為」

「棚から出したのを積むのはやめればいいのに」

「(聞かずに)マーダーボット・ダイアリー。幣機の顔がいい。この性別不明なイケてる顔がいい。この顔で、ドラマを耽溺しているとか、良すぎる」

「どういう話よ?」

「以下引用。


第7回日本翻訳大賞受賞

ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞3冠

「冷徹な殺人機械のはずなのに、弊機はひどい欠陥品です」

密かに自らをハッキングした人型警備ユニット“弊機"は過去の重大な事件の真相を追い始める・・・・・・本格宇宙SF!


 です!」

「すごい横着だな」

「偏見に満ちた紹介よりはいいかと。上下巻です。宇宙船ちゃんが可愛くておすすめ。拗ね方がいい」

「そー」

「その隣には、やっぱり、星を継ぐものを。有名古典SF。

 月で発見された死体の正体を探るSF」

「殺人事件?」

「ある意味殺人事件。

以下引用


月面で発見された5万年前の死体は

どこからやってきたのか?

ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作

第12回星雲賞海外長編部門受賞作


 ほんとこれでSF沼に堕ちたのだわ」

「ロマンあふれる感じではあるけど」

「俺、偏屈な博士が好き」

「知ってる」

「で、その隣には漫画だけど死神の惑星を」

「タイトルが物騒」

「なかみのえぐい。好き。鈴木エリザベートさんは永遠の憧れです」

「どんな人よ?」

「息子が死んだときに泣かなきゃ、それも美しく支持者が集まるようにって考える政治家の人。

 さらに言うとその息子に、戦争をとめたくば現場にいかず、それを決めている人たちをどうにかしたらとか言う」

「つよっ! つよすぎっ!」

「でも、脇役」

「え」

「主役はBLな感じなのでお気を付けください。kindleで読めるらしい。良い世の中だ。始末人シリーズも好きだ。ダチョウさん好き」

「人外どころか動物」

「人語を話す動物ならいいのでは」

「で、次なにを並べるの?」

「順当にいけばアシモフあたりいきたいところではありますが、選べない。ミステリなら黒後家蜘蛛の会イチオシなんだけどなー。いっそファウンデーション入れとく?」

「そういいながらタワーを建設しない」

「シリーズ物はどうしてもね。聖者の行進とかも好きだけどなんか、この並びじゃないなぁ」

「じゃあ、なに?」

「ハーモニー、いこ。百合SFと最近よく呼ばれております。いうほど百合百合してない。いちゃいちゃしてない。と思うけど、なんか、世を駆け巡る痴話げんかのような……。

 好きなところは、人間がアレしちゃうところです」

「あれって?」

「超絶ネタバレなので言えぬ。

 以下引用。


21世紀後半、〈大災禍(ザ・メイルストロム)〉と呼ばれる世界的な混乱を経て、 人類は大規模な福祉厚生社会を築きあげていた。 医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、 見せかけの優しさや倫理が横溢する“ユートピア"。 そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した―― それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰に、 ただひとり死んだはすの少女の影を見る―― 『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。


 虐殺器官を読む必要はないけど、繋がってはいるっぽい。

 なんか、健康ですか? 健康じゃないなら死んでください。みたいな感じにぞくぞくするねっ!」

「もうちょいふつうっぽいのないの?」

「じゃーん、人類は衰退しました。です」

「人類ひどい目にあってる」

「人類は引退して旧人類になって今は妖精さんが新人類なのです!」

「なんつー……」

「ある意味、これが、本質。いやぁ、最終巻であれがあれするとは。アニメ第二期してほしい。トロールをどーんとぶっ倒したのみたい」

「SFでとろーる?」

「現物をご覧ください」

「……あー、はい。とろーるですね」

「古式ゆかしきトロールの神髄を。なお、本編完結後の短編集の中の一つなので万が一でもアニメ化されそうにありません」

「それな」

「さて、そろそろ古典を入れてきましょうか。

 そうだなぁ。トラウマを刻みたいあなたにたったひとつの冴えたやりかた。

 短編なのであらすじは短めです。


以下引用

16歳の少女コーティー・キャスは、誕生日にもらった宇宙船で、未知の宇宙へ大冒険の旅に出る!

傑作中篇集『たったひとつの冴えたやりかた』より、人間の強さと美しさを描いた表題作を改訳単行本化。


 読み終わった後、ぐちゃぐちゃな感情になってほしい」

「読みたくねぇ」

「傑作だよ。いいファーストコンタクトだよ」

「邪悪な勧めにしか聞こえん。普通のないの」

「普通のねぇ。

 優しいのだと漫画でプリンタニア・ニッポン。生体プリンターで印刷された生物、プリンタニアとの生活だよ!」

「なぁ。このもちもち生物、いいけどさ」

「うん?」

「このはなし、なんか女の人いなくない?」

「うん? どうなんだろうねぇ」

「そのいい笑顔がすげぇアレ。名前に番号って」

「それの回答はございませんが、アレがあれしてんじゃないかって気がするんですよね。ふふふ」

「……もちもち生物可愛いなー。すあま欲しいな」

「ソラマメもよいし、瀬田さんが」

「……節操がない」

「いまさらだ。

 まあ、とりあえず7冊ならべたぞ。いい眺めだ」


「おう、それなら、この積読もどうにかしたら?」

「……さて、次は、オカルト並べるか」

「怖い本やめてほしい」

「大丈夫、ネットロアとか怨霊とかそういうのしかいないから」

「すでに怖いわっ!」


本日のお品書き。

引用はすべてアマゾンのページからそのままコピーしました。

マーダーボット・ダイアリー

星を継ぐもの

死神の惑星

ハーモニー

人類は衰退しました

たったひとつの冴えたやりかた

プリンタニア・ニッポン


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― 新着の感想 ―
[良い点] 読んでない本が紹介されている! [気になる点] 読んでない本が(以下、略) [一言] アルジャーノンが好きです。これはSFかな?とか思いながらも。
[良い点] 星を継ぐもの、たった一つの冴えたやり方・・・久しぶりに聞いたお名前、懐かしかったです。確かに、読んで忘れられない作品ですね。 書棚に並べようとして、タワーを積み上げてしまう気持ちが良く分か…
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