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第十章 魔獣の襲撃(1)

少しですが、スプラッタっぽい描写があります。苦手な方はお気をつけください。

注意書きを載せるのが遅れてすみませんでした。

 翌日、家族そろって朝食を取りながら、あたしは新たな発見をしていた。シアがいないと、いちいちシアの声に反応して胸が痛むことも、シアを見ないように気をつけたりする必要もなくて、すごく気が楽だ。


 まだ食欲ないけど、気を張らずに安心して食事を取れる。今日は仕事がないから、無理していつもどおりの量を食べる必要がないっていうのも、あるのかな。


 ああ、でも、シアがいないことにほっとしてるようじゃ、シアと元の関係に戻るなんていつの話になることやら、だよね。


 シアを失わないためにがんばるって決めたのに、初っ端からこれじゃあ、先が思いやられるよ。


 あたしは胸中でため息を吐きながら、自分の食器を台所に運んだ。洗い物を始めてしまう。


 少しして食事を終えた義姉さんもやってきて、他の皆も食器を運んでくる。義姉さんと分担して洗い物を終えた。


「リューリアは今日ティスタちゃんの所に行くんだったわよね?」


 義姉さんが声をかけてくる。


「うん。昼食の準備には間に合うように戻るよ。――ラピスー、出かける準備はできてる?」


「できてるー。ていうか、俺別に準備する物ないもん」


「それもそうか。じゃあ、鞄取ってくるからちょっと待ってて」


 あたしは自室から肩かけ鞄を取ってきて、居間の外套・帽子掛けから取った帽子をかぶって、ラピスと一緒に宿屋側の入口から外に出た。こっちの方が、私用の玄関より大通りに近いからね。ティスタの家は、大通りをしばらく行って、そこから通りを三本中に入った所にある。


 大通りに向けて歩いていると、ばったりと思いがけない顔に出くわした。


「あれ、ティスタ……とシア?」


 全く予想もしていなかった組み合わせに、ぽかんとしてしまう。


「あ、リューリア、おはよー」


「おはよう、ルリ、ラピスくん」


「ルチルさん、おはよー!」


 あたしが唖然としている間に、他の三人は挨拶を済ませてしまう。あたしも慌てて続いた。


「お、おはよう、シア、ティスタ。……何で一緒にいるの?」


「そこでばったり会ったのー。あたしはリューリアんちに行くとこでルチルさんはリューリアんちに戻るとこだって言うから、ちょうどいいんで一緒に歩こうってことになったんだー。ね、ルチルさんー」


「ええ」


「そ、そうなんだ」


 ティスタは人懐っこい性格なので、シアとももうなじんでいるみたいだ。


「リューリアはどっか出かけるとこだったのー?」


「え? ああ、うん、実はティスタの家に行こうとしてたんだ」


「あれ、そうなんだー? じゃあちょうど良かったねー。大通りの方に戻ってどっか店入るー? お喋りしたかったんだー」


「うん、そうしよっか」


「じゃあ、わたしはこれで失礼しますね。お話しできて楽しかったです、ティスタさん」


 シアが歩き出そうとするけど、それをティスタが引き止めた。


「ルチルさんも一緒に行こうよー。もっとお喋りしたいー」


「でも……ルリ……リューリアとティスタさんの邪魔はしたくありませんから……」


「邪魔なんてことないよー。ね、リューリアー」


「え、あ、う、うん……」


 あたしはちょっとためらった。本音を言えば、シアにはこのまま宿屋に戻ってほしい。シアと一緒にいるのがしんどいからってだけじゃなくて、シアがいたらティスタにシアとのことを相談できないし。


 でもここでシアが一緒に来るの嫌がったら、あたしがシアといたくないって思ってるのバレちゃうよね。シアにはもう感づかれてるっぽいけど、その直感を裏づけることになっちゃう。そんなことになったら、シアとの関係がますますこじれちゃうよ。それは困る。すっごく困る。


 そういうわけで、あたしはがんばって笑顔を作り、シアに向けた。


「ティスタの言うとおりだよ。全然邪魔なんかじゃないから、シアも一緒に行こう」


 シアは少しの沈黙の後、穏やかな声で言った。


「ルリがそう言うなら、ご一緒させてもらうわ」


 ちょっと嬉しそうに聞こえる。やっぱり、あたしの方から歩み寄る努力をしたのが良かったのかな。


 大通りに向かって歩き出しながら、ティスタが口を開いた。


「それで、リューリア、あたしになんか用があったのー?」


「え?」


「うち来るとこだったんでしょー?」


「ああ。〈サムハの喫茶店〉の小火の話聞いたから、ティスタは大丈夫かな、って思って様子見に行くところだったんだ」


「そーだったのー。心配してくれてありがとねー」


「ううん。それで、大丈夫? 怪我人はいなかったって聞いたけど、店の一部が焼けちゃったんでしょ?」


「そうなんだよー。うちの旦那さんも女将さんも火属性じゃないから、火を消すのに手間取ったみたいでさー。近所の火属性の人起こして来てもらって何とか消したらしいんだけど、厨房の一部が黒焦げになっちゃってー。それで、ちょうどいい機会だから店改築するんだ、って旦那さんが言い出してさー」


「え、そうなの?」


「うん。だからあたし、今無職なんだよー。早く新しい仕事見つけないとー」


 ティスタは深刻そうな顔でそう言ってから、くるっと表情を変えて笑った。


「といっても、最近人手不足だから仕事は選び放題だろうけどねー。仕事自体はすぐ見つかると思うんだー。ただ、〈サムハの喫茶店〉の改築が終わったらまた戻りたいから、数ヶ月しか働けないんだよねー。その条件でってなると、あんまりいい条件で雇ってくれるところはないかもしれなくて、それが心配かなー」


 ティスタの言葉に、あたしの頭にぱっと名案が閃いた。


「ティスタ、それならうちで働かない?」


「え、リューリアんちでー?」


 ティスタがきょとんとこっちを見る。


「そう。実はうち今、新しく働いてくれる人募集してるんだ。シアが働くようになってからお客さん増えて手が回らないからさ。それに、義姉さんももうすぐ出産で、その後しばらくは働けないから。忙しくて新人教育してる暇ないから経験者でないと困るんだけど、その条件だとなかなか人が見つからなくて困ってたの。ティスタだったら大歓迎だよ。ティスタの条件もある程度呑めると思うし」


 ティスタは少し考え込んだ。


「確かに……リューリアんとこなら、いい職場だろうし、人間関係で苦労することもなさそうだよねー。……ちなみに給料はー?」


 すぐ話に飛びつかず給料の話を出すあたり、ティスタはしっかりしてるよなあ。さすが。こういうところ、あたしも見習った方がいいんだろうな。


「条件が厳しい分お給料に色つける覚悟はしてたから、それなりの額出せると思うよ」


「あたし、セイーリンさんが復帰するまでは働けないと思うけど、そこはどうするのー? セイーリンさん、赤ん坊から手が離れるまで一年くらいはかかるでしょー? 〈サムハの喫茶店〉の改築はそんなに長期間かからないだろうしー」


「そこは何とかなると思う。ティスタが働いてくれれば余裕ができるから、新人を雇って教育することもできるようになるはずだし」


「なるほどー。じゃあ、今日の午後リューリアんち行くねー。その時にセイーリンさんたち交えて、具体的なお給料の金額とか細かい条件とかつめるのでどうー?」


「わかった。そうしよう」


 あたしはうなずいてから、ティスタに笑いかけた。


「ティスタと一緒に働けるの、楽しみ」


 ティスタがうちで働くなら、二人きりになれる機会もあるだろうし、今日できなくなった相談もできるだろう。そういう意味でも、この話がうまく行ってくれるとありがたい。


「うん、あたしもリューリアんとこで働けるの楽しみだよー」


 ティスタが笑い返してくる。それから、シアの方に顔を向けた。


「ルチルさんもよろしくねー。……って、ちょっと気が早いかなー。まだ決まったわけじゃないんだしー」


 ティスタが頬をかく。


「ふふ。話、まとまるといいですね。わたしも新しく入ってくれる人がティスタさんだったら嬉しいです」


 ラピスと喋っていたシアが、ティスタの言葉にこっちを向いて笑った。


「ティスタさん、うちで働くのか?」


「そうできればいいなって段階だけどねー。ラピスはあたしがラピスの家で働くの嬉しいー?」


 ティスタがからかうように訊く。でもラピスは大真面目な顔でうなずいた。


「うん、嬉しい。だってそしたら母ちゃんたちの仕事が楽になって、もう倒れたりしないだろ?」


「あ、そっかー。セイーリンさん疲労で倒れたんだったよねー。人手募集してるのはそのせいもあるのー?」


「ううん、募集し始めたのは義姉さんが倒れる前だよ。でも、そうだね、義姉さんにまた何かあったらって心配だから、そういう意味でもティスタがうちで働いてくれると嬉しい」


「セイーリンさん妊娠中だもんねえ。それは心配にもなるよねー」


「そうなんだよね。義姉さんは大丈夫だって言うけど、やっぱりね」


「わかるよー。あたしも母ちゃんが妊娠中の時は心配だったもんー。特におなかが大きくなってくるとねー」


「そうそう。それにうちはほら……前のことがあるから」


 ラピスの方をちらっと見て言葉を濁したけど、ティスタには、数年前義姉さんが産んだ赤ん坊が死産だった時の話だ、ときちんと伝わったようだ。


 いたわるように、ぽんぽん、と腕を叩かれる。


「今度は何事もないといいねー。――そろそろどっか店入るー?」


 ティスタは、気をつかってくれたのか、話題を変える。


「そうだね。ティスタが行きたい店でいいよ。今日はあたし、ティスタを元気づけるつもりでいたし」


「じゃあねー、どこにしよっかなー」


 んー、と宙を見上げたティスタが再び口を開く前に、カンカンカンカンカン、という激しい鐘の音が空気を切り裂いた。


 あたしは反射的に音の発生源である神殿の鐘楼に視線を向けた。


「これって……」


 ティスタと視線を交わす。


「緊急事態を知らせる警鐘……だよねー?」


 ティスタが少し自信なさげに言った。ティスタも聞いたことがないんだろう。滅多なことで使われる警鐘じゃないから。町が盗賊団に襲われるとか、そんな非常事態に鳴らされるものだ。


「この気配……!」


 はっと息を呑む音と緊迫感にあふれた声に、あたしは思わずシアの方を見た。久しぶりに見た気がするシアの顔はひどく険しくて、不安が胸の内にこみ上げてくる。


「シア……?」


 シアは、険しい表情を崩さないまま、あたしの方を見た。シアの様子からも何か異常な事態が起こっているのは明らかで、あたしはシアの顔を見るのを避けていたことも忘れて、シアを見つめ返した。


「これは魔獣の気配だわ。魔獣が町を襲ってきたのだと思う」


「魔獣!?」


 魔獣っていうのは確か、世界の歪みによって生み出された瘴気の影響で変質してしまった獣のことだ。魔法も武器も効きにくくて、倒すのがかなり大変だったはず。


「魔獣の気配は、南西の方からしてる。ルリたちは家に戻って。わたしは魔獣を倒しに行くわ」


 シアがふわりと宙に浮かび上がる。あたしは慌ててその腕をつかんだ。


「ま、待って。あたしも一緒に行くよ!」


「だめよ。危険だわ」


「それはシアだって同じでしょ!?」


「わたしの一族は魔獣を倒す訓練も受けているから、大丈夫よ」


「それでも一人じゃ行かせられないよ! それに、あたしだって自警団の一員なんだから、町を護らなきゃ!」


 あたしは魔術師として自警団の一員に数えられてる。非常事態に逃げ出すわけには行かない。


 シアは迷うような顔になったけど、一拍置いてうなずいた。


「わかったわ。じゃあ、一緒に行きましょう。でも、わたしの指示に従ってね」


「うん、わかった」


 あたしはラピスとティスタを振り返った。


「ティスタ、ラピスのこと頼んでいい? あたしんちに連れて戻って、その後は一緒に家に隠れるなり避難するなりして」


「わかったー。任せてー」


 あたしは膝を曲げてラピスと視線を合わせた。ラピスの肩をつかんで言い聞かせる。


「いい? ラピス。興奮しないように気をつけてね。魔力暴走起こしちゃだめだよ。怖いだろうけど、あたしが帰るまで、そのことだけ考えてて」


「う、うん。大丈夫。マジュウってのは、ルチルさんとリューリア姉ちゃんが倒してくれるんだろ? だったら俺怖くないよ!」


 半分は強がりだろうけど、あたしとシアへの信頼も感じられる。あたしはなるべく自然な笑顔になるよう努力して微笑んだ。


「任せといて。じゃあ、行ってくるね」


 邪魔になりそうな帽子と肩かけ鞄をラピスに預けて、ラピスとティスタに背を向けた。シアを見習って風魔法で宙に浮く。


「お待たせ。行こう、シア!」


「ええ。こっちよ」


 シアが建物より高く浮き上がり、南西の方角へ向かって飛んでいく。あたしはその後を追った。

 スカート姿で飛ぶのは、下から下着が見えるだろうしすっごく嫌なんだけど、そんなことを言っていられる事態じゃない。


 風がびゅうびゅうと全身にぶつかってくるので、空気の壁を体のすぐ前に作って防ぐ。空を飛ぶのは久しぶりだ。クラディムに帰ってきてからは、そんな機会なかったから。

 シアの里にいた頃は、シアと一緒に、レティ母様かヨルダ父様の見ている所で魔術の訓練の一環として、飛ぶ練習をしたけどね。それが今こうして役に立っているってわけだ。


「いたわ! あそこよ!」


 シアが指差した方向からは、物が壊れる音と怒声や悲鳴が響いてくる。


 その音に身がすくみそうになるのをこらえて、シアの指の先を見ると、多分元は猪だったんだろう獣が通りの真ん中で暴れていた。でも普通の猪より数倍大きくて、体の周りに黒いもやみたいなものがまとわりついている。すごく嫌な感じだ。あれが魔獣なのか。


 身体強化の魔法で視力を上げて、魔獣を観察する。目がぎらぎらと光っていて、口からは黒いもやを吐いていて、まともじゃないのがわかる。特にあの黒いもやが異常だ。見るからに禍々しくて、おぞましくて、吐き気がする。


 居合わせた人たちが魔法で応戦しているけど、効いている様子はない。毛皮を燃やそうとしても炎はすぐに消えてしまうし、風の刃で切り裂こうとしても刃が通らない。土で魔獣の足を捕らえて動きを封じようとしても、魔獣は暴れてすぐに土の枷を壊してしまう。


「ルリ」


 シアに呼ばれて、あたしは視線を魔獣から引きはがした。


「今から私が風魔法で呼びかけて、皆に魔獣から距離を取ってもらうわ。そうしたら、土の壁で魔獣の周りに檻を作って、逃げられないようにして。ただし、上は空けておいてね。私が上空から攻撃して魔獣を倒すから」


「う、うん。わかった。土の檻ね」


 シアはあたしをちらっと見て力づけるようにうなずくと、眼下の人々に呼びかけ始めた。


「これからその獣を倒します。危ないので、獣から距離を置いてください。繰り返します。獣を倒すのはわたしたち魔術師に任せて、皆さんは巻き添えにならないよう獣から離れてください。怪我をして動けない人は周囲の人が助けてあげてください」


 シアの言葉が風に乗って周囲に響き渡る。


「魔術師が来てくれたのか!?」


「やった、助かったわ!」


「おい、皆距離を取れ!」


「そっちの人を誰か運んであげないと!」


 魔獣の周囲にいる人たちが協力しあって魔獣から距離を取る。その時間を稼ぐために、シアは地魔法で魔獣の体全体を覆うようにした。魔獣が土の殻で包まれているみたいだ。魔獣はすぐにその殻を壊してしまうけど、足止めにはなっている。


「もういいわね。ルリ、土の檻を!」


「うん!」


 あたしは急降下して地面に降り立った。魔獣に近づくのは正直怖いけど、遠くから魔力を送る方法だと時間がかかるし、失敗する可能性もある。


 魔獣があたしの姿に気づいて、突進してくる。恐怖に体が震えるけど、あたしは自分を叱咤して魔力の操作に集中した。


 足から土に魔力を流し、自分と魔獣の間に壁を作る。魔獣がその壁にぶち当たる音がドシーンと響いた。土壁がガラガラと崩れるけど、魔獣の足が一瞬止まった。


 その瞬間を逃さずに、魔獣の周囲の地面に魔力を広げ、土の壁で魔獣を包囲した。一気に周囲の地面が盛り上がったせいで、魔獣の足元に大きな穴が開いたんだろう、魔獣が地面に叩きつけられたような音と、ブオオオオオオー、と怒ったような魔獣の声が響いた。


 あたしは上空のシアを振り仰いだ。


「シア!」


 シアは両手を魔獣の方向に突き出している。その手の正面の空間が、ゆらゆらと揺らいで見える。大量の魔力が放出されている証拠だ。よく見ると、魔力は球体をしている。


 シアはその状態のまま、高速で魔獣のいるだろう場所に向かっていく。シアの姿が土壁の向こうに消えたかと思うと、ブシャアアアッと血飛沫と肉片らしき物が宙に噴き上がった。


 あたしは思わず目を閉じて手で顔をかばった。ビチャビチャッと血や肉片が上から降ってきて腕や頭についた感触がする。ううっ、気持ち悪い。

 狩人であるレティ母様の手伝いで獣を解体したことはあるし、血や内臓は平気なつもりだけど、頭から浴びるのは訳が違う。


 上から何かが降ってくる感触がなくなったので、目を開けて腕を下ろす。少し離れた所にある土壁の向こうからは、もう何の音も聞こえない。魔獣はどうなったんだろう?


「ルリ、大丈夫?」


 斜め上から声をかけられて、あたしははっとそちらを見た。シアが上空から舞い下りてくる。その体にもやっぱり血や肉片がついている。思ったよりは汚れていないけど。


「シア、魔獣は? 倒せたの!?」


「ええ、もう大丈夫よ」


 シアは、あたしを安心させるように微笑みながら地面に下り立った。あたしはほっと息を吐いて、さっきまで魔獣がいた方を見た。


「なんか血とか飛び散ってすごかったけど、何したの?」


「無属性魔力を大量に魔獣の体に叩き込んで魔力飽和状態を作り出して、内部から破裂させたのよ。魔獣を倒す時はああするのが一般的なの。魔獣は属性魔力をはじくから」


「そ、そうなんだ」


 随分過激な方法に思えるけど、シアが一般的って言うなら、そうなんだろう。



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